リプロネクストは“リアルを届けるWebマーケティング企業”として、テクノロジーを活用し、地域・企業の魅力をリアルに届ける事業・サービスを展開しています。
最近では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を軸に、「属人的な伝統技術を“見える化”し、後継者育成へとつなげたい」「安全研修の仕組みを根本から変えたい」といったご相談をいただき、DXの領域でサポートさせていただく機会も徐々に増えています。
今回はそんなDXサポートに関する弊社の事例をご紹介いたします。DXと聞いて抱くイメージはそれぞれかと思いますが、決して「一気に大規模な変革を起こさないといけない」訳ではなく、検証を重ねながら段階的に進めていくことも大切だと考えています。
最後にはオマケとして、話題のAI生成サービスの弊社の活用術もご紹介しますので、「ビジネス」や「DX」、「AI」という言葉にピンときた方はぜひご覧ください。
経済産業省では、DXについて「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。
デジタル化(IT化)と混同されてしまうこともありますが、以下「Schoo for Business」の図解がとてもわかりやすかったので引用いたします。
DXとITの大きな違いは「変革」であり、企業におけるデジタルツールの導入(デジタル化/IT化)はDXとは言いません。データとデジタル技術を手段として用い、ビジネスモデルを変革して企業競争力のアップを図り、生産性の向上を図るのがDXです。
ここ数年で、急速に耳にする機会が増えた「DX」ですが、なぜここまで話題にのぼっているのでしょうか。そこには以下の背景があります。
2018年に経済産業省から発表された「2025年の壁」。そこには「DXが進まない場合は2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性がある」と報告があり、一方で「2025年までにDXが実現すれば、2030年は実質GDP130兆円超の押し上げができる」との予測も書かれています。
現在が2023年。残り1~2年の間の行動が、その後の日本の経済成長を大きく左右し、DXが重要なキーワードとなっていることがわかります。
少子高齢化は深刻な社会問題ですが、私たちはその状況を受け止め、解決策を見つけていくしかありません。少子化によって生産年齢人口が減少している中、企業は一人ひとりの生産性を上げていく必要があります。
DXはこの課題に対処するカギとなり、ロボット化や自動化、研修時間の短縮などで業務効率を上げることが、一人当たりの生産性向上につながり、競争力を維持することが可能になります。
ここからは、弊社がサポートさせていただいている新潟県内の製造業・建設業に関するDXの事例をご紹介します。各社様のインタビュー記事では、プロジェクトの背景などをより詳しくご覧いただけます。
2021年より長岡市デジタル推進ラボ様と協働で、以下の目的で技術習得・技術継承XRコンテンツの開発プロジェクトを進めています。
これまで、精密測定機器の製造・販売を行う「株式会社大菱計器製作所」様、越後与板打刃物の製造を行う「中野鑿製作所」様の2社にご協力をいただき、技術伝承に役立てるためのコンテンツを制作しています。
古くからものづくりの技術は「経験と勘」といわれる暗黙知の部分が多く、習得までに数年〜数十年かかるものもありました。ですが担い手不足の現代、いち早く一人前になることが求められます。そこでXRを活用して技術習得期間を1ヶ月でも1年でも早めることができれば、結果として売上や納品までのスピード、製品の精密さなどあらゆる面で効果が生まれてくるでしょう。
また、熟練技術者が指導に費やしていた時間をXRコンテンツで代替することは、生産性の向上にもつながります。
▶︎▶︎事例紹介①:長岡市デジタル推進ラボ 様【きさげ技術継承VRコンテンツ】
提供:株式会社大菱計器製作所様
▶︎▶︎事例紹介②:長岡市デジタル推進ラボ 様【越後与板打刃物 技術習得XRコンテンツ】
▶︎▶︎インタビュー記事:VRで「技術の見える化」。地方製造業に革新を【長岡市IoT推進ラボ様インタビュー】
土木工事・建設コンサルタント・地質調査・建設の事業を展開する「株式会社興和」様。現場作業は危険を伴う業務だからこそ、同社が大切にしているのが作業員の方々に向けた「安全教育」。
そこで従来の座学中心とした学びから、VRを活用した体験型コンテンツに変え、知識や情報の定着・危機管理能力の向上を図る「安全研修ナビ」を制作いたしました。
複数人で順番に体験することで、安全についてのそれぞれの認識を共有し、議論するきっかけを作るという使い方を想定しています。
またVR技術を活用することで、実際の現場研修にかかる時間やコスト削減にも寄与しています。
▶︎▶︎事例紹介①:株式会社興和 様 【安全研修ナビ(バーチャルツアーver.)】
▶︎▶︎事例紹介②:株式会社興和 様 【安全研修ナビ(VR動画ver.)】
▶︎▶︎インタビュー記事:VRで工事の危険箇所を確認。「安全研修ナビ」活用で建設現場に新たな変革を【株式会社興和様インタビュー】
DXから少し話は逸れますが、最近話題のAI生成サービスに関してリプロネクストメンバーは何をどんな風に活用しているのかご紹介します。
AIをうまく活用することで、個々の日々の業務効率化も意識していきたいですね。
まず一つ目は、話題の「ChatGPT」。SEO記事の執筆にこの「ChatGPT」を活用しています。記事のターゲット/概要/タイトルを伝えることで、記事の骨組みを生成してくれるので、そこに必要な見出しをオリジナルで加え、骨子を完成させます。
また、それぞれの見出しの本文のたたきを作ってもらい、文章を整えるという作業を行なっています。これにより、記事執筆時間が1時間程度早くなりました!
弱点としては、記事のテーマに合わせた事例に関しては、事実と異なる内容がほとんど。信憑性に欠けていると感じるので、一次情報の確認は必須です。
あくまで記事のベース作りの時短として活用し、オリジナル情報や事例紹介はこれまで通りライターの手重視で活用しています。
▶︎▶︎ChatGPTはこちら
続いても、「ChatGPT」の活用例です。提案資料作成時のアイデア出しで活用。
自分でもアイデアを出しつつ、AIを活用してさらにアイデアの幅を広げるように使っています。
コンセプト別に5種類のイメージを提案してもらうなどの使い方をしています。
▶︎▶︎ChatGPTはこちら
資料作成等のシーンで「イメージ写真となるフリー素材が見当たらない…」と困ったことはありませんか。この「Microsoft Bing」では、イメージを伝えると画像を生成してくれます。
弊社の場合、メタバースの参考画像などを作る際に役立てています。
AIで360°画像を生成してくれるサービスが「Skybox Blockadelabs」。簡単なレイアウトを画面上に描き、補足情報をテキストで入力すると360°の画像を作ってくれます。
例えば画面上に大きな円を描き、「とても大きな月だけが見える宇宙空間」とテキスト入力することで画像が出力されます。
360°コンテンツの素材としてや、メタバース空間の背景としても活用できます。
資料や記事の文字チェックに役立つのが「Enno」。
確認してほしい文章を貼り付けて、ボタンを押すだけで誤字脱字や変換ミス等をチェックしてくれるので、ダブルチェックの際などに活用できます。
▶︎▶︎Ennoはこちら
達成したいゴールを入力すると、必要なタスクを生成・処理を繰り返してくれるサービス。
まだベータ版ですが、Webサイトのコードを書いたり、プロジェクトに必要なタスクを洗い出したりと、利用者の右腕のようになってサポートしてくれます。
▶︎▶︎agent GPTはこちら
31言語に翻訳できるサービス「DeepL」は、最先端のAI技術で最高レベルの翻訳精度を実現。
英語版コンテンツの作成時に役立てています。
▶︎▶︎DeepLはこちら
ZoomやGooglemeetのWebミーティングを録画し、議事録を自動で作ってくれるAIサービス。
また、録画データを元に要点だけをまとめた要約動画も作ってくれます。
ミーティングに集中できる上、参加できなかった方にも効率的にシェアできる便利サービスです。
▶︎▶︎tl;dvはこちら
弊社はただコンテンツを制作するのではなく、お客様の抱える課題や悩みなどの上流部分から関わり、お客様と「ワンチーム」になって本質的な解決に向けて全力でサポートいたします。
「DXってよくわからないけど、何から始めたらよいだろう」
「こんな部分に課題を感じているけど、どんな方法があるのか」
とお悩みの方は、まずは相談からで構いませんのでお気軽にお問い合わせくださいませ。