クライアント名:長岡市デジタル推進ラボ 様
制作内容:きさげ技術継承・研修用VRコンテンツ
URL:https://nagaoka-dx-labo.com/
※株式会社大菱計器製作所様にて撮影をさせていただきました。
規範製品のほかに、設計も含めた大型定盤・自動・半自動測定器も製作。機械加工で到達できないレベルを匠の技で追求し、高精度の基準器・測定器をニーズに合わせて提供している。
きさげとは
一枚刃の工具を使用し、金属表面を削り取っていく仕上げ技術。滑り移動を行う金属平面の摩擦抵抗を減らす目的で行われるが、高い精度を出すには手作業による加工が欠かせない。
「長岡市の製造業の技術力をPRしたい」「きさげ技術の後継者を増やしたい」という目的で、ご相談をいただきました。きさげは見た目はシンプルなものですが、習得するのに5年以上かかる難易度の高い技術です。今回はVRを活用して「技術の見える化」に取り組み、その技術伝承や研修に役立てるため、コンテンツを制作させていただきました。
▼きさげ技術-モノづくり技術習得VR-プレビュー版▼
このコンテンツは、Meta Quest 2のようなVRヘッドセットを使っての活用を想定しており、VR動画の中に、手元の動きをより詳細に見ることができる通常動画を埋め込み、わかりやすさを追求しています。
今後は「長岡IoTイノベーション・ハブ」での紹介や、大菱計器製作所様の新人研修やインターンシップでご活用いただきます。
技術継承のためのVRコンテンツ制作は前例のない取り組みだったので、まさに試行錯誤しながらの制作となりました。 長岡市デジタル推進ラボ様、株式会社大菱計器製作所様と何度も打ち合わせやテスト撮影・プロトタイプの制作を重ね、半年以上かけて1つのコンテンツに仕上がりました。
きさげ技術の基礎や技術者の感覚的な部分をVRによってリアルに表現し、少しでも習得にかかるコストや時間を減らせたら…という切実な想いになんとか応えるべく制作を行いました。
実際に活用いただき、現場での声を聴きながら、今後も改善していけたらと思います。
今回のプロジェクトによって「技術継承」におけるVRの可能性を感じました。
人口減少などの影響によって失われていく貴重な文化・技術をいかに後世に遺していくかというのは、今後ますます重要になっていくと思います。
弊社のコンテンツがそういった課題を解決する一助になれば、そして地域の技術発展のお役に立てたら幸いです。
※下記の記事では、このプロジェクトの様子をより詳細に紹介しています。合わせてぜひご覧ください。
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VRを活用したコンテンツは、採用/商談/研修などの面で製造業の方々から注目されています。
撮影方法や費用感などご興味がある方は、お気軽にこちらからご相談ください。