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【体験レポ】「黄金の國いわて。」フードショーinメタバースに参加してみた!

食に関するイベントを開催する場合、実際の会場を使用して行われることが多いですが、実はメタバース上でも開催できることをご存知ですか?

2023年12月12日に、岩手県主催のもと「『黄金の國いわて。』フードショーinメタバース」が行われました。「食とメタバースって合うの?」と思うかもしれませんが、当日は有料イベントにも関わらず50名以上の方が参加し大変盛り上がりました!

今回は、岩手県産食材のPRを目的とした、このイベントの体験レポートを紹介します!岩手県が誇る食材を生産している方のお話や、メタバースならではの交流の様子をお楽しみください!

1.「黄金の國いわて。」フードショーinメタバースとは

これまで岩手県では、県内で作られた食材の販路拡大のために、さまざまな活動を行ってきました。近年ではライフスタイルや消費行動の変化など、食に関わる環境が大きく変化してきたことから、新たな販路拡大モデルの構築が必要であるとの課題も出ています。

そこで、メタバースを活用したイベントの開催により、多くの方に岩手県産の食材をアピールできるのではとの思いから、今回のイベント開催に至りました。

「『黄金の國いわて。』フードショーinメタバース」は2部構成となっています。第1部は2023年9月に「商談会」と称して岩手県内の生産者や加工業者が、バイヤーやシェフなどに向けて食材へのこだわりや安全性についてPRを実施。

第2部となる今回は「交流会」と称し、岩手県産食材へのより深い理解や参加者同士での交流を目的としています。イベントでは日本テレビ系列「ぐるナイ」の「ゴチになります」にも出演経験のある銀座クルーズの諸星純一シェフが手がける、岩手県産の食材をふんだんに使用したフードBOXを用意。

フードBOXで提供された、さまざまな料理について諸星シェフによる説明が行われたほか、生産者とのトークなど、岩手県産食材の魅力を感じられる場となりました。

2.フードショーを体験!

ここからは、イベントでどのような催しが行われたかを写真を交えて詳しくお伝えします!参加できなかった方も、イベントの雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです!

2-1.イベントの際に用意したもの

イベントには、パソコンやスマートフォン、タブレットといったデバイスのほか、インターネット環境があるだけでメタバースへアクセスできました!

さらに、VRヘッドセットを着用することで、実際にメタバースの世界にいるような体験が味わえます!

2-1.入室・アバターとアバター名を入力

準備ができたら入室し、アバターの設定に入ります。

ニックネームの入力画面には、自分の好きな名前を入れます。自分の分身となるアバターを決める際は「アバター変更」を押すと、様々なタイプのアバターが表示されるので、好みのアバターを選択。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

アバター名とアバターを設定したらいよいよイベント会場へ突入します!

2-2.イベント会場の中はこんな感じ

イベント会場には6つのブースや大型スクリーンが設置されて広々としています。

ブース1は「Vege fruハーモニー」様と「しあわせ乳業」様のブースとなっています。各ブース内には、各企業が生産している食材を紹介するスクリーンが設置されており、どのような商品が作られているかを見ることができました。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

Vege fruハーモニー様は年間約80品種の野菜を栽培している企業で、しあわせ乳業様はヤギミルクを使用したパンやケーキを製作しています。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

ブース2は「有限会社かさい農産」様と「MOMIJI株式会社」様のブースです。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

MOMIJI株式会社様は、岩手県大槌町で採れた鹿の加工などを行なっているジビエ肉専門の加工会社です。

写真を見ただけでも美味しそうな感じが伝わってきます!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

かさい農産様は、甘さの強いにんじんや曲げても折れないごぼうなどの栽培を手がけている企業です。

ごぼう茶だけでも、かなりの種類を取り扱っていますね!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

ブース3は「株式会社デクノボンズ様」と「丸友しまか有限会社」様のブースです。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

デクノボンズ様は、岩手県一関市で菜種油やグレープシードオイルなどの製造・販売を手がけている企業となっています。

昔ながらの製法で、原料そのものの風味が楽しめる油を提供しています!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

丸友しまか有限会社様は、トラウトサーモンや牡蠣などを使用しての加工を行なっている企業です。

「へしこバタア」がすごく気になりますね…!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

ブース4は、銀座クルーズ総料理長諸星純一シェフのブースです。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

諸星シェフは日本料理やイタリアン、フレンチを手がける高級店を6店舗展開。「野菜ソムリエ」や「オリーブオイルソムリエ」の資格取得しているほか、コース料理やイベントの監修なども行なっているなど、幅広く活躍されています。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

ブース5は、岩手県での就農を検討している方を対象とした支援ブースです。ブース6は、今回出展している企業以外で、岩手県で展開されている企業のサイトへ遷移できるブースとなっています。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

エントランスにある階段を登ると、飛行機の形をしたバーチャル物産館にアクセスできます。物産館の展示物からは、岩手県産の食材を紹介しているカタログや販売サイトへアクセスできちゃうんです!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

2-2.諸星シェフによるフードBOXの説明

イベントがスタートし、まず行われたのが諸星シェフによるフードBOXの紹介です。

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

フードBOXには全部で10品の料理が用意されており、どの料理にも岩手県産の食材が使われています。コース料理を想定したメニューとなっており、前菜からデザートまで堪能できるようになっている点が特徴です。

諸星シェフから一品ずつ料理の説明が行われ、料理のどの部分に生産者さんが手がけた食材を使っているかや、美味しく食べるためのポイントなどを紹介。説明を聞くだけでも、おいしさが伝わってくるような印象でした!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

2-3.諸星シェフと生産者とのクロスセッション

諸星シェフによるフードBOXの説明のあとは、生産者とのクロスセッションへと移りました。ここでは、各生産者が手がける食材の特徴や企業での取り組みなどについてのトークが繰り広げられ、生産者の方々が熱く語っている点が印象的でした!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

また、諸星シェフが実際に生産者のもとを訪れた際のエピソードもとても興味深いものがあり、セッションを聞いていた私も勉強になりました。限られた時間ではあったものの、生産者の食材に対する思いを感じられる有意義な時間でした!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

2-4.ブースごとに分かれて生産者との交流タイム

クロスセッションの後は事前に決められたブースへ移り、生産者との交流タイムが2部構成で開催。

私が参加したブースは、第1部はかさい農産様とMOMIJI株式会社様のブース。生産者からの食材に関するお話や質問コーナーが行われました。第2部は諸星シェフのブースにて、第1部同様にお話と質問コーナーが実施されました。

質問コーナーでは、鹿は内陸部ではなく海沿いに生息しやすいといった意外な情報を知ることに!これまで私の中で抱いていたイメージが覆るようなお話を聞けただけでも、本イベントを開催した意義は大きいと感じましたね♪

2-5.フリー交流タイムで感想を共有

ブース交流タイムの後は、エントランスやブースにてフリー交流タイムへと移りました。参加者の皆さんで、今回のイベントについての感想や生産者の方々とより深いお話が行われるなど、それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。

中には、初対面同士で打ち解けていた方がいるだけでなく、2時間のイベントの中でお友達ができていたところも。

イベントの最後は参加した皆さんで岩手山をバックに記念撮影を行い、終了となりました!

「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ
「黄金の國いわて。」フードショーinメタバース」 イメージ

3.DOORの操作方法をもっと知りたい方へ

今回のイベントでは、NTTが提供するXR空間プラットフォーム「DOOR」を使用しました。メタバースについて興味が出てきた!と思った方は以下の記事を見てみましょう!

▶︎▶︎関連記事:NTTの「DOOR™」とは?ビジネスの活用法や操作方法を紹介

VRデバイスも使用できるので、仮想空間を存分に楽しめますよ!

4.まとめ

私自身、初めてメタバースを活用したイベントに参加しましたが、現実空間とは違いアバターとして参加した皆さんがイベントを楽しんでいた様子が印象的でした。また、自宅に居ながらでも生産者の方々や諸星シェフからお話を聞くことができ、貴重な体験ができました。

国内では、メタバースを活用した食に関するイベントはまだ少ないですが、今回のイベントをきっかけにメタバース上で食材のPRを行う機会がもっと増えてほしいと思います!

メタバースは難しそうなイメージを抱く方もいるかと思いますが、パソコンやスマートフォンからでも利用できるなど、専用の機材がなくても利用できます。簡単に体験できるため、メタバースに興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみましょう!