インターネット広告と聞くとGoogleやYahoo!などの検索結果に表示される広告を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、TwitterやFacebookなどのSNSに広告を配信する「ソーシャル広告」も注目を集めています。
2021年2月に電通グループが発表した「2020年日本の広告費」では、ソーシャル広告の売り上げは5,687億円で、インターネット広告媒体全体の3割を超えたと発表。今後もさらなる成長が見込まれています。
今回は、その中でもFacebook広告とInstagram広告の違いや関連性、さらに出稿までを手順を追って紹介。基本の”き”をお伝えします。
密接な関係にあるこの2つのSNSについて理解を深め、明日からの広告運用に役立てましょう。
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目次
意外と知られていない事実ですが、FacebookとInstagramは運営会社が同じMeta(※)です。
※2021年10月28日に社名をFacebookからMetaに変更
Facebookが2012年にInstagramを買収し、現在まで同社が両サービスを提供しています。
自社のSNSアカウントを運用している企業は、FacebookとInstagramそれぞれを別の担当者が行っている場合もありますが「広告出稿」という面から言うと、Instagram広告はFacebookの広告管理画面(広告マネージャ)を使用する必要があり、事前の連携が必須。
また、Facebookアカウントさえあれば、Instagramのアカウントは持っていなくてもInstagramに広告を出稿することもできるのです。
Facebook広告を出稿 | Instagram広告を出稿 | |
Facebookアカウント | 必要 | 必要 |
Instagramアカウント | 不要 | なくても可能 |
まずはこの前提を知った上で、それぞれの違いを見ていきましょう。
広告を配信する上で大切なのは「届けたい人に表示させ、情報を伝えること」です。
例えば、専門学校の学生募集の広告を60代以上のユーザーに届けても、ニーズとマッチせずに効果が出ぬままでしょう。出稿媒体のユーザー属性やユーザー比率を知っておくことは大切。
それぞれにどんなユーザーが多いのか見ていきましょう。
国内月間アクティブユーザー数は2,600万人。男性6割女性4割と比較的男性ユーザーが多いです。
年齢層は20〜50代と幅広く、原則実名登録が基本のサービスで企業やビジネスに利用する方が多い傾向にあります。
国内月間アクティブユーザー数は3,300万人。男女比はほぼ同率ですが、若干女性の方が多いです。
年齢層は10代から30代が多く、若年層に支持されているサービスです。
データ引用:【最新版】2021年10月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
続いて広告出稿を検討する際に、Facebook広告とInstagram広告を選択するメリットについてお伝えします。
1.細かいターゲティングが可能
2.効果の高いところに配信される
3.低予算から始めやすい
届けたい人に広告を見てもらうには、何よりもターゲット設定が大事。Facebook/Instagram広告はFacebookの実名登録制という性質から、ターゲティングの精度が高いことが特徴です。性別/年齢/地域はもちろんユーザーの仕事の業界や子供の有無、興味関心ごとまで設定可能。年齢は1歳刻みで決めることができます。
GoogleやYahoo!のリスティング広告もここまで細かく設定はできませんし、より「届いてほしい人に届ける」にフォーカスした広告出稿が実現するでしょう。
Facebook広告とInstagram広告。実は管理が一元化されていることでのメリットがあるのです。
それは、広告の配置場所を「Facebook」「Instagram」「Messenger」と複数選択できること。
もちろん「Facebookのみ」「Instagramのみ」に出稿したい場合はその選択も可能ですし、FacebookとInstagram両方を選択すれば、より効果の高い方に自動的に広告が配信されるのです。
一日の最小予算115円と気軽に始められるのも魅力の一つです。運用方法を理解せずにいきなり高額予算を設定をしてしまうと、集客やコンバージョンに繋がらずにコストだけがかかってしまうことも。
慣れるまでは低予算から初めて、効果が見えてきてから本格運用するというステップと共に予算設定ができます。
メリットに合わせて、デメリットも確認しましょう。
Facebook、Instagramに掲載する広告なので、登録ユーザーのみにしか表示をすることができません。GoogleやYahoo!などのリスティング広告と比較すると、ターゲットの全体数は少なくなってしまいます。
ですが、メリットで伝えたように精度の高いターゲティングが可能となります。
Facebook、Instagram広告は配信自体は比較的容易に進めることができますが、コンバージョンの設定を行う際に管理する数値が増えたり、タグの設定が必要になったりとやや複雑です。
ここでミスをしてしまうと正確に数値が計測できなくなるので、注意しましょう。
ここからは、Facebook広告とInstagram広告の違いを紹介します。
Facebook広告 | Instagram広告 | |
広告の表示箇所 | ・Facebookタイムライン ・ホーム画面 ・メッセンジャー |
・フィード画面 ・ストーリーズ ・ショップ画面 ・発見タブ |
配信可能素材 | ・写真 ・動画 ・テキスト ・360度動画 |
・写真 ・動画 ・テキスト |
広告の種類 | ・写真広告 ・動画広告 ・カルーセル広告 ・スライドショー広告 ・コレクション広告 ・インスタントエクスペリエンス |
・写真広告 ・動画広告 ・カルーセル広告 ・コレクション広告 ・発見タブ広告 |
どちらもユーザーがSNSを開いた際、自然と目に入る形で広告が表示されるようになっています。
また、Facebookのみ360度動画の投稿にも対応しており、事例としてまだ多くはありませんが広告としても活用することができます。
360度広告の効果やメリットについては下記記事をご覧ください。
▶︎▶︎360度広告の効果やメリットとは?活用事例5選や費用をご紹介
最後に、実際にFacebook広告、Instagram広告を始める手順をお伝えします。
まずは、広告を作成・管理する管理画面「広告マネージャ」に移動します。
※初めての方は、Facebookビジネスマネージャのアカウント開設が必要
ログインすることができたら、左のメニューから「広告」を選択。
続いて「広告を作成」を選びます。
ここでは、広告出稿の目標を選択します。「問い合わせ数を増やす」「サイトへの流入を増やす」など、自社の目的に沿った内容を選択しましょう。
続いて広告配信の中身を設定します。表示させたい説明文や画像を設定します。プレビューを見ながら設定できるので、実際どんな風に見えるのかを確認しながら進められます。
ターゲットの設定では、性別や年齢/地域/ユーザーの興味関心など細かく設定ができます。どのような人に届けたいのかを決める重要なポイントです。
ここまでくれば設定はあと少し。広告掲載の期間や予算設定を行います。
予算については、金額を入れると1日の推定リーチ数が出るので、目安にしながら金額設定を行います。
メリットの2番目で紹介した配置場所はここで選択します。「Facebook」「Messenger」「Instagram」の中で、配信したい場所にチェックを入れましょう。
広告料金の支払い方法を選択します。クレジットカードやPayPalから選択できます。
あとは、右下にあるボタンを押せば出稿できます。広告はFacebook広告ポリシーをもとに審査され、多くの場合24時間で審査完了します。配信期間が決まっている場合は早めに準備を進めることをおすすめします。
設定に関してそのほかに不安があれば、ヘルプページも用意されているのでチェックしてみましょう。
今日はFacebook広告とInstagram広告の関連性やそれぞれの特徴、出稿手順について紹介しました。
最後にお伝えしたいのは「広告媒体をFacebookかInstagramかで悩んでいる場合は、両方試してみる」がおすすめということ。
「Instagramの方が効果があるはず」と思っていても、Facebookの反応が良いということも十分にあり得ます。
管理が一元化されているという特徴を上手く利用して、広告の効果を高めていきたいですね。
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