
(最終更新日:2020年11月6日)
新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインでの授業やイベントが開催される中、卒業式や入学式をオンラインで検討する学校も増えています。
そこで今回は、動画やオンラインを活用した卒業式・入学式のメリットに触れた上で、事例を紹介していきます。
生徒にとって一生に一度の大切な場をどのようにするのか、対応の参考になればと思いまとめていきたいと思います。
目次
まず、オンラインで卒業式・入学式を行うメリットを3つご紹介します。
オンラインで開催するメリットの一つ目として、参加者はどこからでも参加することができます。大勢で集まる必要がなく、好きな場所から参加してもらうことでウイルスの感染対策にもなり、安心感を持って参加してもらうことができますね。
通常の入学式や卒業式は、保護者の方は1家族1人〜2人など、参加人数に限りがある場合もありました。しかし、オンラインの場合は画面越しに見ることができるので、対面式のセレモニーよりも人数制限を設けずに開催しやすいという点があります。
大切な節目を家族全員で見ることができるのは嬉しいですね。
オンラインでのセレモニーは、開催時に録画をすることで卒業生や関係者・保護者に何度も繰り返しみてもらうことができます。これまでの対面式では各保護者が祝いの瞬間を写真や動画に収めていたと思いますが、オンラインサービスの録画機能を活用して、当日参加できなかった人にもその様子を後日配信することができます。
卒業式は生徒にとって一生に一度の晴れ舞台。学校で過ごした日々を噛みしめ、仲間との別れを惜しみ、お世話になった学び舎や恩師に感謝を伝える大切な一日です。
ここでは、動画やVRを活用した入学式・卒業式の事例を7つご紹介します。それぞれの学校ごとの取り組みをぜひ見てみてください。
出典:NHK NEWS WEB
北海道江別市にある酪農学園大学付属とわの森三愛高校では、卒業式を中止するという判断を下しました。これを受け、教員たちが生徒に卒業式の雰囲気を感じてもらうべく動画を作成。
卒業生227名の名前をクラス担任が読み上げている様子や、教職員一同が校歌を歌う様子を収録し生徒たちに配信されました。
『卒業』
卒業式が
急になくなってしまった皆さんへ…YouTubeのロンブーチャンネルで、3月15日にリモート卒業式をやろうと思うのですが…家から出ずともネットで繋がって卒業式をやりませんか?このタグに↓#ロンブーチャンネル卒業式
名前を書いてくれれば
校長役の僕が名前を読み上げます。 pic.twitter.com/uTYYLe7KBT— 田村淳社長△ (@atsushilonboo) February 29, 2020
お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが、卒業式が中止となった生徒に向け、リモート卒業式を企画。
ハッシュタグで参加者を募集しYouTubeチャンネルで名前を読み上げることをTwitter上にて表明しました。
少しでも卒業生が報われるよう、学校関係者だけではない方も動き始めています。
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校は平成30年度入学式にて、「VR入学式」を実施。入学式の様子を360度VRで生中継。全入学生に事前配布されたN高オリジナルVRゴーグルを用いて全国どこからでも会場の入学式に参加できる環境を実現しました。
参加者はリアルタイムでコメントを投稿できるため、オンライン上ではありますが一体感のある入学式となりました。
BBT大学は完全オンラインの「アバター卒業式」を開催。
ANAホールディングス株式会社の協力を得て、同社が独自開発した「newme(ニューミー)」というアバターを用いた卒業式で、卒業生らが遠隔操作でアバターロボットを操縦し、入退場や卒業証書を受け取りました。
オンラインの今後の可能性が期待できる卒業式の例です。
■BBT大学 詳しい情報はこちら
北海道奥尻高等学校は、参列者を小規模に抑えた卒業式を実施しました。卒業生しか会場に集まることはできませんでしたが、卒業生の様子はzoomで配信され、在校生や保護者の方も一緒に参加することができました。
教室で表彰状やメッセージを受け取る場面や、合唱する様子からは一人ひとりの想いが伝わってきます。
■北海道奥尻高等学校 詳しい情報はこちら
佼成学園女子中学高等学校はYouTube配信による「オンライン入学式」を実施。配布したURLにアクセスしてもらい、学校校長挨拶や担任発表などを行いました。
今までの入学式とは異なりますが、オンライン上でも緊張感のある式になっています。
■佼成学園女子中学高等学校 「オンライン入学式」詳しい情報はこちら
出典:横浜デザイン学院公式HP
初のオンライン入学式を行った横浜デザイン学院。zoomを使用しての入学式は多くの新入生が参加しました。
先生や在校生から歓迎の言葉が贈られ、日本語学科の入学式では、横浜デザイン学院合唱部による歓迎の歌が送られるなど、会場は暖かい雰囲気に包まれました。
■横浜デザイン学院「オンライン入学式」詳しい情報はこちら
この記事ではオンラインで卒業式・入学式を行うメリットと、参考事例をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
前述したように、入学式・卒業式は生徒にとっても教員にとっても大きな意味を持つ一大イベント。安全に配慮しながら、何とか実現しようと動いている方も多いと思います。
一度きりの大切な式を開催できるよう、一人一人が考えていかなければいけませんね。
ぜひ今回ご紹介した事例を参考に取り組んでいただけたらと思います。
リプロネクストではVRコンテンツの作成やオリジナルVRゴーグルの制作、動画制作などを行っています。何かお役に立てることがありましたら、こちらからお気軽にお問合せ下さい。