こんにちは。リプロネクストメディア担当の河合です。
最近、ふと気になったんです。
「東京と新潟では、流行に何日差が出るの?」と。
なので、この場を借りて色々調べてみようかなと思います!!!!
流行といえば…スイーツ!ということで、まずはスイーツから調査していきます!
スイーツ部門からは、タピオカとロールアイスをチョイスしました。それでは、早速見てみましょう~!!
まずは、2018年に第三次ブームが訪れたと言われている「タピオカ」。台湾ブームやInstagramの流行を受け、10~20代女性を中心に圧倒的な人気を誇っています。
まずは、いつ頃「タピオカ」ブームが始まったのか、根拠を持って把握するために検索数を調べてみました。
2018年前半に検索数が伸びはじめ、2019年の9月頃に検索ピークが来ていますね。
webだけでなく、Instagram等でも調べたいなと思ったのですが、調べ方がわからず断念してしまいました…。(Instagramのトレンドを分析できるツール等があれば、ぜひ皆さん教えてくださいm(__)m)
それでは、東京と新潟を比べていきましょう!!
東京
まずは、検索の様子を見てみましょう。
前半部分の動き方(~2018年5月)は、全国の検索推移と全く同じ動きを見せています。東京を中心に検索数が伸びていたということでしょうか。
一説によると、第三次タピオカブームの火付け役は、台湾式タピオカミルクティ「春水堂(チュンスイタン)」と言われています。この春水堂、なんとタピオカミルクティ発祥のお店なんです。
こちらが日本に初上陸したのは2013年。代官山にお店を構えていました。
そこから徐々にタピオカが注目を集め、トレンドの街原宿から一気にブームが全国に広まったと考えられます。検索の推移も全国版と全く同じ動きをしているので、2018年前半頃からブームが始まっていたんじゃないかなと想像します。
それでは、新潟も見てみましょう!!
新潟
まずは、例によって検索の推移から。
形は似ていますが、東京とは明らかに違う動きをしていますね。まず注目したいのは、2018年8月までに何度か検索数が0になっているということ。
つまり、2018年8月まで新潟ではブームになっていないと言えそうです。
ただ、その後、東京や全国のグラフと同じような動き方を見せるようになってきていますね。検索数の推移だけを見ると東京のブームに後から勢いよく追いついてきたという感じに見えないこともありません。
それでは、新潟にタピオカ専門店がオープンしたのはいつでしょうか。実は、タピオカ専門店が新潟で初めてオープンしたのが、2019年4月27日。新潟市最大のショッピングスポットである万代シティにお店を構える「THE PEZ STREET FACTORY(ザ ペッツ ストリートファクトリー)」さんです。
専門店のオープンについては、東京とは6年近くの差がありました。
タピオカまとめ:半年~6年(ざっくりですみません…)
・東京と、全国の検索推移はほぼ同じ
・全国的に2018年より検索数が上昇し始め、2019年9月にピークとなった
・新潟では、2018年8月までに何度か検索数が0の日があった
・専門店の開店には6年程度の差があった
続いてはロールアイス。ニューヨークで流行していたスイーツです。マイナス10℃の冷たいプレートの上でつくられる丸くてかわいいアイスクリームです。
それでは、また検索の推移を見てみましょう!!
それまでは検索数が0に近かったのが、2017年の7月から急激に伸びていますね。そこから徐々に検索ボリュームが多くなってきました。流行が始まったのは2017年の7月と考えて良いと思います。
それでは、東京と新潟を比較していきましょう!
東京
大まかに見ると全国的な検索推移と似ている動きをしていますね。
先ほどのお話ともつながるのですが、実は、2017年6月に「ロールアイスクリームファクトリー」というロールアイスのお店が東京都渋谷に初上陸したため、7月から一気に検索数が増えているのだと考えられます。
日本でのロールアイス流行は東京発なので、東京でのブームも2017年の7月からと考えてよいでしょう。
それでは、新潟を見ていきます!
新潟
気になる新潟は…と言うと、検索数が少なすぎてすごいことになっていますね(笑)
全体的に、検索数が0という日を何日も確認することができるので、そもそも新潟ではブームになっていない様子…。
新潟にロールアイスが初上陸したのは、2020年1月25日。東京発の「マンハッタンロール」です。新潟市の万代シティビルボードプレイスにオープンしました。
私も1度食べに行きましたが、なかなか美味しいし、楽しいという感じでした!
ただ、今はあまり人気というわけでもなさそうな…。(外、寒いし…。)
これから夏にかけてブームが来るかもしれませんね!
ロールアイスまとめ:3年程度 or 新潟での流行無し?
・ブームは、東京に初上陸した2017年7月頃から
・新潟ではほとんど検索されていない
・新潟に初出店されたのは2020年1月
続いては、食べ物部門。「チーズタッカルビ」と、「パクチー」をチョイス。東京と新潟を比較していきたいと思います。
まずは、チーズタッカルビ。私も自身のアルバイト先のメニューに加わったことでやっと知りました。
甘辛く味付けされた肉をチーズに絡めて食べるという、悪魔的な料理です。私も、はじめて食べたとき「そんなん美味しいに決まってるじゃん~」と唸りました。
さて、検索推移を見てみましょう!
なんだか、キレイな形をしていますね。まるで富士山のよう。2017年のはじめごろから段々と検索数が増え、ピークは2018年の2月頃といったところでしょうか。
それでは、東京と新潟を比較してみましょう!
東京
まずは、検索。
形はほぼ一緒ですね。検索され始めた時期も、ピークのタイミングも全体のものと同じです。
ちなみに、日本のチーズタッカルビ発祥のお店は、新大久保の「市場タッカルビ」だと言われています。
2017年から東京で流行が始まったという認識で間違いないでしょう。
続いては新潟です。
新潟
まずは、検索の推移を確認です。
検索数が少なく、トゲトゲしたグラフになっていますが、増え始めたタイミングやピークのタイミング等、形はほとんど一緒な気がしますね。
実際、私が学生時代にバイトしていた2017年の秋ごろから冬の鍋メニューに仲間入りしていたので、1年以上の差はないのかなと感じます。
チーズタッカルビまとめ:10か月~1年程度?
・2017年のはじめ頃に東京から流行が始まった
・検索推移は日本 、東京・新潟のグラフの形に大きな差異は無さそう
続いては、パクチー。アジアでよく食べられている食材です。独特な香りがあり、好き嫌いがはっきりと分かれるのもこの食材の特徴ですね。
一時期は「パクチーサラダ」など、パクチーをメインに押し出したメニューも登場しました。
さて、検索の推移はどうなっているでしょうか。
2016年4月から伸びはじめ、12月にピークを迎えていますね。株式会社ぐるなび総研がその年の世相を映すとした「今年の一皿」に選ばれたのも2016年でした。
その後は緩やかにパクチーの検索数は減っています。
それでは、東京と新潟を比較していきましょう。
東京
まずは、検索推移です。
東京では、2016年6月頃に一気に伸びていますね。
これは、エスビー食品株式会社などからパクチーペーストやパクチーソースなどの調味料が出たほか、雑誌で特集が組まれるなどしたことで爆発的なブームになったためだと考えられます。
また、日本で初めてのパクチー専門店は「パクチーハウス東京」らしい。なんと、2007年に既にパクチーに目をつけていたということなんですね。
新潟
続いては新潟。こちらに関してはブームらしい変化が現れたのは、2017年の6月。グラフのピークになっている部分です。
ちょうど東京と1年くらい差がある感じでしょうか。
また、東京にはパクチー料理店等の、専門店が存在しますが、新潟には存在しません。そもそも、パクチー自体が新潟でそんなにブームになっていないのかもしれませんね。
パクチーまとめ:1年程度 or 新潟での流行無し?
・東京の流行は2016年6月、新潟は2017年6月
・東京には専門店があり、新潟にはない
食べ物ばかりでは面白くありません。続いてはコンテンツ部門で比較していきたいと思います!
まずは、VR。リプロネクストの専門領域です!VRゴーグルを装着し、仮想世界に「没入」することによって、その仮想世界を疑似体験できるというコンテンツです。
各家庭にVRゴーグルがある状態にはまだ至っていないですが、VRのテーマパークができるほどまでに浸透してきました。
それでは、まず、検索推移を見ていきましょう!
「VR元年」と呼ばれる、2016年に入ると同時に一気に検索が伸びていますね。2016年は、一般の消費者向けのVRヘッドマウントディスプレイが、各社から一斉に発売され、VRが市場に出回り始めました。
その後も検索数を保ちつつ緩やかに減少しているといった感じでしょうか。しかしながら直近を見ると増加傾向にありますね!
では、東京都新潟を比べてみます!
東京
VRに関しても、東京のグラフは日本全体の動き方とほぼ同じような動きを見せていますね。VRのイベントやVRのテーマパークはことごとく東京なのでやはりIT等の情報への感度が高そうです。
ちなみに、日本初のVRテーマパークは2016年12月オープンの「VR PARK TOKYO」。また、日本初となるVR専門の学校「VRプロフェッショナルアカデミー」は2017年4月に開校しています。
■VR PARK TOKYOのwebページはこちら
■VRプロフェッショナルアカデミーのwebページはこちら
新潟
続いては新潟。1回目の大きな波(50%を越える検索数)は東京の方が早いですが、ピークは新潟の方が若干早い様子。IT系は他と比べると情報のスピードの差は小さそうですね。
ちなみに、新潟で初めてのVRに関する事例を少しご紹介します。(間違っていたらすみません…。)
まずは、新潟県内初のVR体験。その名も、「佐渡の原生林へテレポート」。
2016年の新潟大学の学祭で、佐渡の原生林をVR体験するというものです。これは私が知る限り新潟で一番最初のVR体験会!
ちなみに、当時新潟大学の学生だった私は、こちらを体験しました!
まるで佐渡の森の中に迷い込んだような感覚に。リアルとバーチャルの境界が薄れていく…とても不思議な体験だったことを覚えています。
まさか、数年後ブログに書くことになるとは…笑
続いては、VRを学べる専門学校、「新潟コンピューター専門学校」。
何が初かというと、2018年より県内初となるVRコースが設置されているんです。ちなみに、2020年にはVTuberコースが新たに誕生しました!
■新潟コンピューター専門学校 VRコース新設に関するブログはこちら
VRまとめ:情報はほぼ差がない。ハード面は1年以上の差がある。
・web検索の推移については、ほぼ同じ
・VRのテーマパークやVRの学校などハード面を伴うものは、新潟の方が1年以上遅い?
近年空撮でよく用いられる「ドローン」。さらに空撮だけでなく、GPSを活用した運送にも用いられつつありますね。
ドローンについては、東京と新潟で差があるのでしょうか?見ていきましょう!!
まずは、検索推移から。
あれ…。なんだか、2015年の4月・5月あたりが凄いことになっていますね…。
2015年ってドローンに関して何かあったっけ。
あ、そうだ、確か首相官邸にドローンが落下した事件があったのが2015年でそこから法整備が一気に進んだんだよな。
■日本経済新聞:首相官邸にドローン落下 けが人はなし
東京も、新潟も2015年4月・5月が凄いことになっていて、別の期間の変化が見えづらいので、ドローンに関してはweb検索推移には触れずに比較してみることにします。
東京
・日本初となるドローン専門ショップが東京上野に登場 (2019年2月1日)
・日本初となるドローン専用屋内飛行場「DJI ARENA」オープン (2017年10月21日)
新潟
・日本初となるDJIドローンの正規代理店 「ドローンストア セキド 新潟県央」オープン (2019年9月18日)
・県内初のドローンによる空撮撮影の会社 「株式会社WIN-plus」設立 (2014年1月1日)
ドローンまとめ:2015年の事件をきっかけに一斉に全国に広まった?
・2015年首相官邸にドローンが墜落したという事件をきっかけに一気にドローンに対する認知の広がりや法整備が進んだ
・2015年を境に、ドローンに関するサービスを行う会社や、ドローン専門店などが続々とオープンした。
最後はSNS。こちらは東京と新潟で差があるのでしょうか?探ってみましょう!!
SNSの中でも特に速報性の高いTwitterを選びました。今回は、「Twittrend」というサービスを活用して、東京と新潟でトレンドとなっているものに時間差があるのかを調べてみたいと思います!!
■Twittrend 詳細はこちら
5月21日(AM11:20)
なんと、ほぼ一緒ですね。ただ、全体的に比較をした際、新潟の方が下位の傾向にあるワードが多いというのは少し気になります。東京の方が早くて、東京でこのワードが先に延びているのか…。はたまた、逆に新潟の方が早くて、東京で上位のワードが新潟では相対的に低くなっているのか…。
少し、時間を変えてみてみましょう!
時間を変えてみてみましたが、ほとんど一緒ですね。
ただ、やはり時間帯を変えても新潟のワードの方が比較的下位にある傾向がありましたね。ただ、ツイート数を見てみると、東京と新潟の生活リズムの違いが見えてきますね。生活リズム等、様々な要因が重なって生まれた、ほんの少しの誤差なのでtwitterに関しては、流行の差はほぼないということで結論付けてもよさそうです。
Twitterまとめ:東京と新潟の差はほとんど無い。
・トレンド入りしているものは、東京も新潟も違いはほとんどない
・時間帯を変えてもほぼ同じ
いかがだったでしょうか?
様々なもので比べてみましたが、比べているうちになんだかこの比較自体ナンセンスじゃないかなと感じてきました(笑)
なぜなら、「東京で流行ったものは必ず新潟で流行る」という前提があってはじめて成り立つ比較だからです。つまり、人々の生活スタイルも文化も風土も全然違う土地で、同じものが同じように流行るわけがないのです。
さらに、検索の推移を見ながら比較もしていましたが、検索されているからといって、流行っているというわけでもありません。なんだか、ぐだぐだな調査となってしまいましたね…笑。
今回の教訓として、
・比較対象の前提条件をイメージする
・得られた数値の中身をイメージする
ということを改めて、身をもって学びました。
ただ、明確なものは見えなくても、調査することで傾向は見えてきます。傾向が見えることで次につながる気づきやアイデアが生まれてくるので、これ自体に意味はあったんじゃないかなと思います!
今後も、気になったことを気軽に調査してみようかなと思います(^^)
以上、「東京と新潟では流行に何日差が出るのか?【スイーツからSNSまで比べてみた】」でした!
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