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「伝わる」文章って?【その要素と構造について考えてみた!】

「伝わる」文章って?【その要素と構造について考えてみた!】

こんにちは。
リプロネクストメディア担当河合です。

 

今回は、せっかく文章を書くお仕事をしているので、「伝わる文章」というテーマで、その要素と構造について考えてみたことを共有していきたいと思います!!(河合真面目モード発動)

 

細かく考えてみると本当に様々な要素が重なり合った上に「伝わる」という現象が起きるのだなと感じました。参考になったら嬉しいです。それでは、早速ご覧ください!

 

読み手に伝わるプロセス

まずは、どんなプロセスで読み手に「伝わる」のだろう?ということを整理してみました!

 

ちなみに、今回は「miro」というオンラインホワイトボードツールを使用しました。

■miroのHPはこちら

 

フローチャートを用いて以下のように整理しています。

1.目に留まる
2.関心を持つ
3.読み始める
4.読み進めたいと思う
5.文章を理解する
6.文章からイメージする
7.経験と結びつく
8.伝わる

 

また、各プロセスの要素については、マインドマップを使用してばーっと発散してみました。

それでは、それぞれ細かく見ていきましょう!

ちなみに、以下のリンクより元データのボードにアクセスできるのでぜひアクセスしてみてください。

 

■miro「伝わる文章とは」のボード詳細はこちら

※誰でも編集可能なように設定してあります。いくらでも追記していただいてOKです!みなさんの参加をお待ちしています!!

 

1.目に留まる

まずは、読んでもらう前に、読み手の目に留まらなければ始まりません。

読み手との最初の接点なのでここも本当に重要な要素です。

 

方法としては、「SNSでの拡散」「web検索」「広告」…などですが、ただ配信するだけでは目に留まりません。デザインやキャッチコピー、数値などで興味を惹くことが必要かなと思います。

 

そのためにはまず、前提の把握が大切

たとえどんなに目を引くものを出していても、期待した内容でなければ読み進めてくれません。

どんな媒体に、どのような目的で、どのような行動を促すための文章をいつ掲載するのか…などそもそもの前提にマッチした設計を行っていくということを常々意識しなければなと考えています。

 

2.関心を持つ

目に留まっても、関心を持ってもらわなければそもそも読んでもらえません。

関心を持ってもらう時に考えなければならないのは、「ターゲットが元々関心を持っているのかどうか」かなと思います。

 

なぜなら、元々その分野に関心を持っているかどうかで、読み手となり得る人がどんなポイントでアクセスしてくるのかということが変わってくるためです。

 

既にその分野に関心を持っている人は、「新たな情報・知識が得られそう」という期待から文章を読みます。つまり、未知を提供することが大切。

 

しかし、元々関心を持っていない人については、より「感情や好奇心を刺激する」ということが必要かなと思っています。「驚く」「わくわくする」など、感情を刺激するようなタイトル・アイキャッチ、キャッチコピーなどを工夫していきたいなと思います。

 

3.読み始める

さて、何とか読み始めてもらえました。でも、安心はできません。

読み始めたからと言ってすべての文章を読んでもらえるわけではないのです。特にインターネット上に公開する記事などは、飛ばし読みをしたり途中で離脱したりすることが多いです。

 

読み進めていきたいと思い続けてもらえるような文章はどんな工夫が必要でしょうか。考えたことを以下に共有します!

 

4.読み進めたいと思う

読み進めたいと思う文章には3つの段階があるかなと思います。それは、「文章を理解する」⇒「文章から具体的なイメージが浮かぶ」⇒「読み手の経験と結びつく」です。

 

キレイな文章を書けばよいのではなく、読み手に対していかにその3つの段階を促すことができる文章にするかということが大切なんじゃないかなと感じています。

 

それでは、それぞれの要素についてみていきましょう!

 

5.文章を理解する

まずは、「文章を理解する」という部分。とにかくブレストしたという感じなのでまとまってはいませんが…半分ずつ見ていきましょう!

 

最初に気を付けなければならないのは、文章の信頼性です。何らかの調査結果をもとにしたり、情報元を明らかにするなどの工夫が必要かなと思います。

 

続いては明瞭な表現

曖昧な表現を多用しすぎないよう注意したり、読みやすいリズムを意識したりします。

特に、読み手目線に立ったうえで「この記事は読みやすいか?」ということを考えることが大切。読んでくれる相手はどんな人で、どんなものを求めてアクセスしているのかということを常に頭に浮かべて、読みやすさを考えてみることを意識しています。

 

次は読みやすい構成。構成を考える時に一番大切なのは、「伝わる」の先を考えた構成にすることかなと思います。

なぜなら、「伝える」ということそれ自体が目的である場面はほとんどななく、読み手に何らかの行動を促すために発信するからです。

 

したがって、「伝わる」ことだけで満足するのではなく、読み手が自ら何らかの行動を起こしたくなるような文章が書けると最高だなと感じます。

具体的には、さらなる情報収集や問いを立てることを促す表現や工夫を、構成の段階から考えていくことが大切かなと思います。

 

また、文章の目的や流れを読み手に共有するということも大切な部分です。どんな流れでこの文章が進んでいくのか、その全体像を把握できると、読み手が迷子にならずに安心して読み進めることができます。

 

6.文章からイメージする

続いては、読み手が文章を手掛かりに具体的なイメージを獲得するという段階。

みなさんは小説を読んだり、朗読を聴いている時、頭に何かをイメージしながら楽しんでいませんか?例えば、風景が浮かんできたり、頭の中で映像が流れてきたり…。人によってはその物語を自分が実際に体験しているように、においや感情までもをイメージする人もいるようです。

 

具体的なイメージを獲得できるような文章は、読み手がその文章に没頭しやすくなります。そのために大切なのは、(1)イメージするために必要な前提情報や背景を共有する。(2)素直に筆者の言葉で表現する。(3)読み手が想像することを促すような表現を入れる。かなと思います。

 

7.自分の経験と結びつく

そして、いよいよ「伝わる」までの最後の段階です。最後は、「読み手自身の経験と文章が結びつく」ということ。これもいくつかの段階があるかなと思います。

 

(1)過去に起きた出来事や経験を思い出す :「私もこんなことあったな・こんなニュースあったな」

(2)過去に起きた出来事や経験を再解釈する :「あの時のあれは、こうゆうことだったのか」

(3)現在の自分や社会を見つめる :「いまの社会ではこうだよな~」

(4)未来の自分や社会を見つめる :「これからはこうなるかもしれない」

 

この段階では、文章が読み手の中で自分事となり、没頭しているところかなと思います。

ただ、⑤~⑦についてはすべてを満たす必要はないかなと思います。ここは、それぞれの文章を書く目的によってどこに重きを置いていくのかというグラデーションが出てくる部分です。

8.伝わる

ようやく「伝わる」という段階です。整理していて感じましたが、「何をもって伝わったとするか」ということは、文章を書く前に筆者が考えておくべきことかなと感じました。

そこを自分の中で設定しておくと、すべての文章に意図が生まれ、振り返る際の基準にもなります。日々、文章を書くうえで「何をもって伝わったとするか」ということは、今後意識して設定していきたいと思います。

 

まとめ:「書く」ってめちゃくちゃ奥深い!

いかがだったでしょうか。

いやー、改めて「書く」ってめちゃくちゃ難しいなと思いました。でも、日々無意識のうちに意識しているものを可視化・言語化するってとても大切ですね!(あれ、早速変な表現?)

 

今回は、「伝わる」文章の要素と構造を考えてみましたが、他にもいろいろなバージョンで整理してみたいなと思っています!!

 

例えば…

・インタビュー記事編集をする際に大切にしたいポイントを整理

・「行動を促す」文章の要素と構造を分解

・過去の河合による添削を振り返る & 意図をさらけ出す など…

 

miroのボードにじゃんじゃん追記していくのでぜひチェックしてみてくださいね(^^)

それでは、以上です!読んでいただいてありがとうございました!

 

 

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