
みなさん、「AI」って聞いたことありますよね。
でも、言葉は知っていても具体的にどんなものなのかよくわからないという方も多いと思います。
今回は「AI」とは何か?その基本と、これからのAI時代の未来の姿を徹底解説したいと思います。
これからの未来を歩んでいく上で重要なキーワードである「AI」。以下の記事を参考にこれからの働き方や暮らし方を一緒にイメージしてみましょう。
目次
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」と訳されます。研究者によって様々な解釈がなされているため、明確な定義は確立されていませんが、わかり易く言うと「人工的に人間に近い知能を持たせたコンピューターシステム」です。
通常のコンピューターは、与えられた指示 (プログラム) 通りにしか動きませんが、人工知能を備えたコンピューターは、大量のデータをもとに状況に応じて適切に判断することができるんです。
AIが導入されることによって、これまで人間がやっていたことをAIが代替できるので業務の効率化が進みます。その結果、より「新しい価値を生み出す」ような活動に注力できるようになるといえます。
では、AIはどんなことができるのでしょうか。実際の事例を踏まえて少しご紹介したいと思います。
出典:AINOW
2018年10月~2019年3月にわたり、新潟県長岡市と株式会社AIUEOがディープラーニングを用いた歩行者通行量調査の実証実験を行いました。長時間同じ場所で通行人を数え続ける歩行者通行量調査は負担の大きな重労働。かつ、その人材も年々確保できなくなっているという状況だったそう。
しかし、この実証実験から、人間による計測と同程度の測定結果が出たとのこと。これからは、この仕事はAIが代替できることを確認できました。
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続いてはこちら、Amazon Transcribeです。自動音声認識を使い、迅速かつ高精度に音声をテキストに変換することができます。カスタマーサービスの通話の文字起こしや、字幕の自動生成など、あらゆる場面で活躍しています。
かなりの時間が掛かる文字起こし作業ですが、音声を読み込ませてしばらくするとすぐにテキストデータに。また、30分程度で0.72USDとその料金も格安。業務効率化に一役かっていますね。
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2015年8月にLINEに初登場。リアルな女子高生感が反映されたトークで人気を集めました。2018年にはMicrosoft IME変換候補に大抜擢され、人間と同じように文脈を踏まえた対応で会話を続けることができる最新の会話エンジン「共感チャットモデル」を採用しています。
テキストのチャットのみならず、2018年10月からは音声通話も可能となり、「恋愛相談」、「キャッチコピー」「寝落ち通話」「相性占い」の体験も可能。また、現在は歌に力を注いでいて、avexとレコード契約を行いメジャーデビューも果たしています。
■元女子高生AIりんな 詳細ページはこちら
このように、画像や言語の処理、さらには人間同様の会話までできるようになってきているんです。
AIは過去の膨大なデータをもとに最適解を導くのは得意ですが、これまでにない、まったく新しいものを生み出すことはできません。最近では、絵を描くAIも出てきていますが、いくつかのデータを組み合わせて作ったもの。全く新しい価値を創造することはまだAIには難しいんです。
先にも述べましたが、過去の大量のデータを分析することで最適解を導くので、何も学習していないことについては判断や実行を行うことができません。つまり、まだ学習していない新たな論点等には対応することができないんです。
AIは言葉の意味を理解して解釈することは得意ではありません。決まった単語や構文に対して学習したことを返すことができても、その意味やニュアンスを捉えることができないんです。
その言葉にどんな感情が込められているのか、認識することはまだまだ難しいため、人とのコミュニケーションにはまだまだ課題が残ります。
AIについてその特徴を見てきました。では、AIが浸透した未来の姿はいったいどのようになっているのでしょうか。
内閣府では「Society5.0」という、”サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会” を目指すべき未来の姿として提唱されています。
Society5.0では、「5G」や「AI」によってすべての人とモノが繋がり、様々な知識や情報が共有され今までにない価値を生み出すことで社会の課題や困難を克服すると言われています。
具体的には、自動運転技術が発達し、より効率的な移動システムが確立されたり、農作業の自動化が行われたり、冷蔵庫が体調に合ったレシピを提案してくれたり…あらゆることが可能になると言われています。
■内閣府「Society5.0」
シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AIなどの技術が、自ら人間よりも賢い知能を生み出すことが可能になる地点を指す言葉です。アメリカのヴァーナー・ヴィンジにより最初に広められた言葉です。
人工知能研究の権威、レイ・カーツワイル博士は「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しており、2045年問題と呼ばれています。
シンギュラリティを迎えると私たちにどのような影響があるかは未だ、未知数です。「これまでの仕事がAIに代替される」「AIが使える人と使えない人で格差が生まれる」「AIが人間を滅ぼす」など様々な予測がされています。非常に大きな影響がもたらされる可能性があるため、注目しておきたいキーワードです。
いかがだったでしょうか。
最後、少しだけ不安にさせてしまうようなことも述べてしまいましたが、AIが社会に対して大きな影響をもたらすのは間違いありません。
人工知能とどのように付き合っていけばいいのか、考えていくことが大切ですね。