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リプロネクストの社長ブログ

コロナ禍で地方から東京出張に行く心境

突然ですが、新潟から東京に向かっている新幹線の中でこのブログを書いています。

前に東京に行ったのがコロナが本格的に騒がれる直前の2月末頃だった記憶があるので、5ヶ月以上経ってかなり久しぶりの東京です。

と言うと「なぜこのタイミングで?」と思う方も多いと思いますので、今回は「コロナ禍で地方から東京に行く心境」について書きたいと思います。

 

新潟も含めて地方ではコロナ感染者への対応が冷たく批判もされる可能性がある中で、このブログを書くことに対してのマイナスイメージもあるかもしれないと自分でも思ってはいますが、実際に私が「地方から東京出張に行った人はいるのか」とブログやSNSを検索しても情報がほとんどなかったので、誰かのためになるならと思い書いています。

なぜ東京出張に行くのか?

そもそも、東京で1日200~300人の感染者が出ている中で東京に行く理由は、仕事です。

今回は、東京都内にある大学からの依頼で、「オープンキャンパスが開催できないため全国の高校生に学校の雰囲気を伝えたい」という要望でキャンパス内をバーチャルツアーで撮影させていただきます。(サービスの紹介をしたいわけではないので、簡単に言うとGoogleストリートビューのように学校内を移動できるイメージだと思ってください)

 

私もニュースを見てできれば、このタイミングでは行きたくなかったんですが、学校の設立記念日(9月)にホームページ上で紹介したいということで、納期を優先して伺うことになりました。

「こんな時にわざわざ行かなくても…」と皆さんが思っているのと同じで、私も可能であれば行きたくないです。いや、行きたくないと言うとお客様には失礼なので、普段は絶対に言わないことですが、それでも本音は「行きたくない」

行きたくないと思ってから行くことを決意した思考とか背景についても触れておこうと思います。

 

まず、事前に伝えておきたいことは、「売上になる=行く」ということではなく、私が東京に行くことで感染リスクを考えると新潟に戻ってきても(明日戻ります)、万が一自分が感染していたらと思うと社員/取引先/家族にも会いません。

 

また、新潟に戻った1週間はホテルに暮らして、残りの1週間は自宅で過ごす予定です。

今週の3連休やお盆の期間に家族で集まる予定もありましたが、全て断って妻も東京に行った後の2週間は、実家に帰るため1歳の娘とも会うことができません。

 

これだけのリスクを背負って嫌なことも受け入れてでも東京に行く理由は2つあります。

1.コロナでの会社へのダメージ

ざっくり説明するとコロナ前のリプロネクストの収益源の半分は東京で半分は新潟でした。

そのため、3月頃にコロナの感染者が増えてから「一旦仕事待ってください」「コロナが落ち着いたらやりましょう」など、東京の仕事は8割以上が延期orなくなってしまいました。

 

3~6月は本当に厳しい状況で特に仕事がバタバタと止まった4月頃は、寝付きも悪い状況もありました。社員の採用も増やしている最中だったので、一旦は銀行から融資を受けて直近の資金繰りは免れたものの、ここまで先が見えない状況は起業した時よりも悩んだかもしれません。(過去のことだから忘れているもあるかも)

 

マイナスなことを色々と書きましたが、幸い7月頃からは新潟県内でのバーチャルツアー/ネット広告/Web動画制作などの案件が増えてきたので、予測数字には及ばないですが何とか光が見えた気はしています。

 

そんな状況だったので「東京の仕事を完全に止める=会社も止まる」のは避けるために少しずつ動き始めることにしました。

2.社員にリスクは追わせられない

東京に行く理由というよりも「私が」行く理由になりますが、それは社員に行ってもらうという選択肢は決断できなかったためです。

 

今回のバーチャルツアーの撮影に関しては、通常であれば私以外のスタッフが行くようにしていますし、スケジュールが合わなく私が撮影する場合にももう1名アシスタントをつけて2名で回るようにしています。

 

ただ、万が一のことを考えたり、東京に行くことによりお盆の時期を1人で過ごさせないといけないのは、お金の問題では解決できないくらい大変なことだと思います。私も妻に大反対されたので、何度も何度も説得をしてやっと理解してもらいました。

地方でコロナに感染した人への批判について

先日のニュースで、岩手県で初めてコロナに感染した人に対しての批判がかなり出ていると目にしましたが、どこの地方でも起きていることだと思います。

 

東京で1日200人以上もコロナの感染者がいるのにそんなタイミングで行くんじゃない!

 

これは言いたくなる気持ちもわかりますが、それでは100人なら良いのか?もしくは30人になってもダメなのか?の基準などについて話している人はいるでしょうか?

 

ここの論理的な説明がなく、ただ感情的になっていると経済は本当に止まってしまいます。私も「このまま東京の売上がない状況が1年以上続いたらどうなってしまうのか?」と思ったら本当に恐怖でした。

 

そして、冷静に考えてみると自分たちは不要不急の外出は控えているかもしれませんが、通販で物を買っていたりスーパーで買っている物は海外・県外から来ていたりすると思います。

 

自分たちが、日常の生活ができているのは、海外や国内で移動している人がいるからで、コロナの感染者の中にも自分たちが不自由なく生活してくれるために働いてくれていた人もいるかもしれません。

 

だからと言って通販で買い物しないようにとか地元の食べ物だけで生活しましょうなどと言いたいわけではなく、コロナの感染者=悪者 という認識をなくしてほしいです。

 

 

私もお客様のため、会社のため、家族のため、そして地元のために経済を動かすので一緒に頑張りましょう!

まずは、健康第一でコロナに感染しないようにマスク/アルコールスプレー/ソーシャルディスタンスなど、感染リスクは徹底的に避けます。

 

みなさん、自粛期間終わったらバーベキューに付き合ってくださいね。