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Roomiqが拓くメタバースの未来|市場動向と注目事例まとめ

Roomiqが拓くメタバースの未来|市場動向と注目事例まとめ

メタバース技術の進展により、ひきこもり支援の新たな方法が注目されています。
本記事では、メタバースを活用したひきこもり支援の事例や、そのメリットについて詳しく解説します。

支援活動にメタバースの導入を検討している方や、最新の取り組みを知りたい方は、ぜひご覧ください。

1.急拡大するメタバース市場

日本国内のメタバース市場は急成長を遂げており、2023年度には約2,851億円と推定され、前年度(1,825億円)から約56.2%の伸びを記録しました。また、IMARCグループの調査では、2024年の日本市場は78億米ドル(約1兆円強)、2033年には1,110億米ドル(約15兆円前後)に達すると見込まれており、年平均成長率(CAGR)は34.2%と非常に高い水準にあります。背景には、5Gや高速インターネットの普及、技術インフラの整備、そして自治体・教育・製造業など業種を超えたメタバース・XR活用の広がりがあります。

2.Roomiq(旧DOOR)の進化と新たな可能性

こうした潮流の中で注目を集めるのが、株式会社リプロネクストが展開するメタバースプラットフォーム「Roomiq(旧DOOR)」です。2025年5月にNTTコノキューからリプロネクストへ運営移管されたことを契機に、「Room(空間)」と「IQ(知性)」を組み合わせた新ブランドとして再スタートしましたRoomiqの詳細はこちら

Roomiqはアプリ不要のブラウザベースで動作し、URLを共有するだけで誰でもアクセス可能。さらに、AI搭載のコミュニケーションアバター導入や最大21万以上の空間を提供できる拡張性を備えています。これにより、自治体の広報活動から教育現場での授業、企業のプロモーションやバーチャル展示会まで、幅広い活用が進んでいます。

2.自治体・教育・企業で導入された最新メタバース事例10選

リプロネクストとRoomiqを活用した事例は多岐にわたります。代表的な取り組みを詳しく紹介します。

2-1. 山梨県甲府市|ひきこもり相談窓口 “心のよりどころ空間”

森の相談ルームイメージ1

多様化する社会課題の一つとして注目されるのが、ひきこもり当事者やその家族への支援です。従来の相談窓口では「外出の難しさ」や「人目の気になりやすさ」といった心理的・物理的ハードルがあり、必要な支援にアクセスできないケースが課題となっていました。

山梨県甲府市ではこの課題解決に向け、全国で初めてメタバースを活用した「ひきこもり相談窓口」を設置。アバターを通じて匿名性を保ちながら相談できる仕組みにより、安心して支援につながれる環境を提供しました。利用者からは「自分のペースで話しやすい」「気軽にアクセスできる」といった声が寄せられ、社会的孤立の解消に向けた新たなモデルケースとして注目されています。

山梨県甲府市|全国初!メタバースを活用したひきこもり相談窓口 事例詳細はこちら

2-2. 静岡県|Metaverse SHIZUOKA(広聴・広報活動向け)

自治体にとって住民との双方向コミュニケーションは重要ですが、従来の説明会や意見交換会は参加のハードルが高く、幅広い世代に十分な情報発信や意見収集が行き届かないという課題がありました。特に若年層や遠隔地在住者との接点不足が顕著でした。

静岡県ではこの課題を解消するため、メタバース空間を活用した広聴・広報活動を導入しました。仮想空間上に県庁やイベント会場を再現し、住民がアバターを通じて気軽に参加できる環境を整備。これにより、対面に近い臨場感を保ちながら、幅広い層から意見を集めることが可能となり、県政への理解促進と住民参加の裾野拡大につながっています。

静岡県|広聴・広報活動に活用するメタバース空間構築 事例詳細はこちら

2-3. 大阪府河内長野市|記念式典用メタバース空間

大阪府内初!河内長野市、市制施行70年記念式典をメタバース空間で令和6年4月1日~30日開催

地域の節目となる記念式典では、多くの市民や関係者が集う一方で、距離や時間の制約から参加が難しい人々がいるという課題がありました。特にコロナ禍以降、従来の集合型イベントに代わる新しいスタイルが求められていました。

そこで大阪府河内長野市は、メタバース空間を活用した記念式典を実施。オンライン上に再現された会場で、参加者はアバターを通じて交流できる仕組みを整え、誰もが平等に式典の雰囲気を味わえる環境を提供しました。結果として、現地参加が難しい世代や地域外の人々も気軽に参加でき、地域の一体感を高める取り組みとなりました。

大阪府河内長野市|メタバース空間による記念式典 事例詳細はこちら

2-4. 日亜鋼業株式会社|NICHIA METAVERSE WIRE WORLD

NICHIA METAVERSE WIRE WORLD

製造業では、自社製品や技術の魅力を一般の人々に伝えることが難しく、特に若年層への理解促進や興味喚起に課題がありました。従来の展示会やパンフレットだけでは、体験的に学ぶ機会が少なく、十分な訴求につながりにくい状況がありました。

日亜鋼業株式会社は、この課題を解決するためメタバースを活用したテーマパーク「NICHIA METAVERSE WIRE WORLD」を公開。ワイヤ製品の特徴や製造工程を体験型コンテンツとして表現し、楽しみながら学べる仕組みを整えました。これにより、企業理解の促進やブランドイメージの向上、新たな層への認知拡大に寄与しています。

日亜鋼業株式会社|メタバースによるテーマパーク「NICHIA METAVERSE WIRE WORLD」事例詳細はこちら

2-5. 岩手県|「黄金の國、いわて。」フードショー in メタバース

『「黄金の國、いわて。」のフードショーinメタバース』第2部「交流会」

地域における人材確保や雇用創出は重要な課題ですが、求職者と企業の接点が少なく、情報提供の機会が不足していることが問題となっていました。特に遠隔地や若年層にとって、従来の就業イベントに参加するハードルは高く、十分な交流が難しい状況がありました。

岩手県では、この課題に対応するため「メタバース就業支援イベント」を開催。仮想空間上に企業ブースや交流の場を設け、参加者はアバターを通じて担当者と直接対話できる仕組みを導入しました。これにより、場所や時間に縛られない参加が可能となり、求職者と企業双方にとって効果的な出会いの場を実現しました。

岩手県|メタバース就業支援イベント 事例詳細はこちら

2-6. サン共同税理士法人|メタバースオフィス制作

近年、リモートワークやオンライン面談の普及により、顧客との円滑なコミュニケーション環境づくりが課題となっています。特に税理士法人のように信頼関係が重要な業種では、画面越しのやり取りだけでは十分な安心感や親しみを与えにくい点が課題でした。

サン共同税理士法人では、こうした課題解決のためにリプロネクストと協働し、メタバースオフィスを制作しました。来訪者は仮想空間に設けられたオフィスで税理士と面談でき、対面に近い臨場感を得ながら相談が可能です。これにより、オンラインでありながらも信頼感を高め、顧客満足度向上や新規顧客との接点拡大につながりました。

サン共同税理士法人|メタバースオフィス制作 事例詳細はこちら

2-7. 鹿児島大学教育学部附属小学校|英語授業向けメタバース

英語教育向けメタバース ショッピングモール

英語教育において「聞く・話す」力を身につけることは重要ですが、実際の授業では子どもたちが自発的に会話を楽しむ環境をつくるのは容易ではありません。特に小学生の段階では、英語に対する心理的ハードルや緊張感から積極的に発言できないケースも多く見られます。

鹿児島大学教育学部附属小学校では、こうした課題に対応するために、リプロネクストと連携し英語授業向けのメタバース空間を制作しました。児童は仮想空間内でアバターとして登場し、英語での買い物や自己紹介などのアクティビティを体験。ゲーム感覚で学ぶことで自然と発話機会が増え、実践的な英語力の習得に役立ちました。

鹿児島大学教育学部附属小学校|英語授業向けメタバース制作 事例詳細はこちら

2-8. 山梨県甲府市|令和6年度メタバース合同企業説明会

先輩社員就活体験セッション

就職活動の場では、地域企業と学生の接点が限られていることが多く、双方にとってマッチング機会の不足が課題となっていました。特に地方都市では、物理的な移動や日程調整がハードルとなり、学生が企業を十分に理解する前に選考が進んでしまうケースも少なくありません。

山梨県甲府市では、この課題を解消するため、令和6年度にメタバースを活用した合同企業説明会を実施しました。オンライン空間に再現された会場では、学生がアバターを通じて複数の企業ブースを自由に訪問でき、双方向のコミュニケーションも可能です。これにより、参加者の移動負担を軽減しながら、多くの企業と出会える機会が創出されました。

山梨県甲府市|令和6年度 メタバースを活用した合同企業説明会 事例詳細はこちら

2-9. 新潟工科大学|メタバースオープンキャンパス

新潟工科大学

大学選びにおいては、オープンキャンパスでの体験が進路決定に大きな影響を与えますが、遠方に住む学生や日程が合わない受験生にとって参加が難しいという課題がありました。特にキャンパスの雰囲気や学習環境を体感できないことは、不安要因となっていました。

新潟工科大学は、この課題を解決するためにメタバースを活用したオープンキャンパスを実施。バーチャル空間にキャンパスを再現し、参加者はアバターを通じて施設を自由に見学したり、交流を行ったりできる仕組みを導入しました。その結果、時間や場所の制約を超えて大学の魅力を体感でき、進学検討の大きな助けとなっています。

新潟工科大学|メタバースオープンキャンパス 事例詳細はこちら

2-10. 宮崎県|伝統芸能「神楽」を伝えるメタバース・XRコンテンツ

みやざき神楽メタバース

地域文化の継承において、若年層や県外の人々への認知不足は大きな課題です。宮崎県の伝統芸能「神楽」も例外ではなく、地域に根差した貴重な文化資源でありながら、現代社会のライフスタイルや情報接触の変化により、体験機会が限られつつあります。

そこで株式会社リプロネクストは、メタバースやXR技術を活用し、臨場感ある神楽体験を実現しました。実際に現地へ足を運ばなくても、オンライン上で舞や音楽に触れることが可能となり、文化的価値の可視化と次世代への継承を後押ししています。これにより、宮崎県外からの興味喚起や観光振興にもつながる効果が期待されています。

宮崎県|伝統芸能「神楽」を伝えるメタバース・XRコンテンツ 事例詳細はこちら

3. まとめ

これらの事例に共通するのは、物理的制約を克服し参加機会を拡大する点です。アバターや匿名性を活用した心理的ハードルの低減、交流や体験型仕組みによる関与度の向上といった特徴が、多様な分野で新たな価値を生み出しています。メタバースは「イベント代替」から「価値創造の基盤」へと進化しており、Roomiqはその中心的な存在として期待されています。

リプロネクストでは、自治体・教育機関・企業の多様なニーズに応じたメタバース活用をトータルでサポートしています。企画段階から運用まで一貫して伴走し、最適な活用方法をご提案します。
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