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リプロネクストの社長ブログ

2023年の振り返り|創業7年目は気付けば色々ありました

みなさん、こんにちは。リプロネクストの藤田です。
いよいよ12月31日。毎年のことですが、1年があっという間に終わるので焦りというか寂しさというかを感じながらも、こういう休みの時は家族とゆっくりするのも大切にしているけど、会社の未来のことや読書をする時間が最高に贅沢な過ごし方ですね。

 

今回は、起業して7年目のベンチャー、リプロネクストの2023年は何が起こったか振り返ってみようと思います。過去の振り返りよりも未来のことを考えるのが好きなので、上手くまとめられずに文章が変かもですが本音で書いていこうと思います。

7期目の目標達成しました

まず最初に頭に浮かんだのは、7期目の目標を達成したことです。
リプロネクストは1月末が決算なので気を抜いてはダメですが、問題がなければ達成です。

 

今期の目標は粗利額で立てていて昨年対比で40%増の目標に対して、着地で47~50%増
これは本当にメンバー・パートナー・お客様のおかげです。お疲れさまでした。また、ありがとうございました。

プレイヤーから経営者にチェンジ中

目標達成できた理由はいくつかありますが、1番は8月に現場の仕事を見るリーダーを1人決めて任せたことです。
恥ずかしながら、僕はこれまで社長という肩書がありながら経営の仕事をしていなかったんだなと痛感してます。

 

2023年は北海道・岩手・長野・福島・東京・神奈川・静岡・大阪・兵庫・京都・徳島・鹿児島とありがたいことに全国各地から仕事をいただくことができましたが、僕が行かなくても良い仕事もいくつかあったなと思います。

 

これは自分の弱い部分だなと思っていますが、任せることで仕事が減るのではないか?仕事が減っていくと会社が終わりに近づくんじゃないか?と考えてしまい、忙しくすることで不安をなくしていました。というより、問題を先延ばしにしていただけなので、会社のことではなく自分のことしか考えていなかったなと反省しました。

 

結果的にはメンバーに任せたことで目標達成ができて、自分が必然的に未来を考えないといけなくなったことでこれまで6ヶ月後までしか見えていなかったのに対して3年後まで意識した行動に変化しつつあります。

全国でも注目いただける事例が増えました

こういった会社の未来のことを考えることができるのも、お客様からリプロネクストに仕事依頼をいただけているおかげです。本当にありがとうございます。

 

しかも、期待いただけるだけでも嬉しいのに今年は“全国初”など注目いただける事例も複数ご依頼いただけました。2023年でお仕事させていただいたいくつかの事例です。

 

 

刑務所バーチャルツアー:法務省様

にいがた経済新聞に「刑務所バーチャルツアー」をご紹介いただきました

刑務所は150年以上の歴史がありますが、刑務所内をオンライン上に公開したのは初めてでした。公開することで色々なご意見があることは理解した上で、それ以上に国民の方に刑務所の取り組みを理解してもらうメリットが大きいということでご依頼いただきました。

 

法務省様としても大きなチャレンジだったと思いますが、それをリプロネクストに託していただけて本当に嬉しい仕事でした。

 

海外向けバーチャルキャンパスツアー:グロービス様
グロービス経営大学院 バーチャルキャンパスツアー

経営を学べるスクールとして有名なグロービス様からのご依頼の学校内を紹介するバーチャルキャンパスツアーも印象に残った大きな仕事です。元々、グロービスCEOの堀さんは尊敬する経営者の1人だったので、そんなグロービス様から仕事の相談がきた時は驚きました。

 

このバーチャルキャンパスツアーは、海外在住の方向けのコンテンツということで、オープンキャンパスに来れない人にリアルな情報を届ける。というリプロネクストがまさに目指している方向での仕事だったので力が入りましたね。

 

小学生の英語教育×メタバース:鹿児島大学教育学部付属小学校様

小学校の授業にまさか自分たちが制作したメタバースを使ってもらえる日が来るなんて考えてもなかったので、より気合いの入った仕事でした。ちなみに僕は英語が苦手でその原因をたどると中学生の時の英語の授業で間違えるのが怖くて話すことが少なく、話さないから楽しくない=苦手という感じでテストの点数悪かったです…

 

それが今は子どもたちに1人1台タブレットが配布されて、メタバースに入って実際に英語を使うシーンをイメージしながら授業ができるって凄い時代になったなと、自分で仕事をしながら思っていました。

 

実際の授業を見に鹿児島にも行ったんですが、先生からは「普段、話さない子供がメタバースだと発言するようになった」とか授業が終わった子供たちからは「英語の授業が楽しくなりました!」「メタバースつくってくれてありがとうございます!」と言われて本当に泣きそうになりました

 

こういう瞬間に出会えるのは「この仕事やって良かったなぁ」と思います。

 

全国初。メタバースによるひきこもり相談窓口:山梨県甲府市様

甲府市メタバース
甲府市様と一緒に取り組んだ仕事は、結構注目をしてもらえてNews Zeroなど多くのメディアで取り上げていただきました
ひきこもりの相談に来るのは当事者ではなく、家族がくることがほとんどで色々相談しても家族から本人に話しても上手くいかなかったり場合によっては関係を悪化させてしまうこともあります。

 

メタバースを活用することで、ひきこもり当事者が自宅にいながら相談することができるので、家族にとっても当事者にとっても大きな価値があるという理由で一緒につくらせていただきました。メタバース空間の細かなこだわりも多いので、少しでも気持ちが楽になる人がいたら本当に嬉しいです。

 

ちなみに内閣府の調査によるとひきこもりは全国で146万人いると言われているので、この活動はもっと全国に広げていきたいと思います。

 

岩手県フードショーinメタバース:岩手県様

この仕事は僕はもちろんですが、弊社メンバーが大きな想い入れのあった仕事だと思います。
元々、岩手県の生産者・加工業者が出展して全国の飲食店やバイヤーが集まる展示会を行っていたのですが、新型コロナウイルスがありオンライン開催を行い、その流れで「メタバースでやってみたらどうか?」というご相談からスタートしました。

 

本音を言うと僕も「食の展示会でメタバースで効果でるかな…」とちょっと不安な部分がありましたが、実際に行ってみるとリアルの展示会の時よりもメタバース展示会の方が成約率が上がったという結果になりました

 

なんで?と思ったら、リアルな展示会だと試食してすぐ去ってしまう人が多かった中で、メタバース内でどんな場所でどんな想いでどんな食べ方がおすすめかなどの情報を伝えて興味を持ってくれた人にサンプル品を郵送で送ることで、知識があった上で食べてもらえるというこれまでにないこだわりが伝えられたというのが理由みたいです。

 

 

ただ、隠さずに言うと私たちの能力のなさでイベントでミスもありました。
ここは反省をしてさらによくできるよう改善をしていきます。

 

メタバースオープンキャンパス:新潟工科大学様

大学の生徒募集とメタバースは間違いなく相性が良い。そう思ってご紹介させていただき、新潟工科大学様でメタバースオープンキャンパスの実現ができました。

 

実際の大学と見比べてほしいくらい、リアルな再現性とメタバースでしか実現できないアクセスのしやすい空間です。
若い人たちは、学校の友達よりもゲームで出会った友達の方が悩み相談ができる。という人も多いので、メタバースオープンキャンパスでも在学生や先生との交流などを実現していきたいと思います。

 

ちなみに新潟工科大学様はおもしろい先生がいっぱいいたり、学生が入学後に資格取得を積極的にするなど、想像以上に良い大学だなと感じました。新卒採用という部分でも良い学生と出会えたら嬉しいですね。

 

 

 

他にもここでは紹介しきれないくらい多くのお仕事をさせていただくことができました。
まだまだ会社としてもサービスとしても改善することは多々ありますので今後も改善しながらお客様に新たな価値を提供できるよう進んでいきます。

 

メンタルに1番来るのが人、でも嬉しさも大きいのが人

印象に残った仕事をいくつか紹介しましたが、これもできるのはメンバーのおかげです。
今年はフルタイム・パート・インターン・業務委託を合わせると10名以上を採用しました。新卒も初めて実施して来年の4月に2名入社します。

 

人が増えてくると想像していなかったことが色々起きます。

仕事のコミュニケーションがうまく行かずにズレが出てくる。変な噂が広まって事実と違うのに悩む人が出る。つい嫌な態度をとってしまい関係が悪化する。などなど、どの会社でも起きそうなことがリプロネクストでも起きました。(表に出ていないことも多いので社内でも知らない人が多いかもですが)

 

 

周りの経営者に聞いても、1番メンタルに来るのは人の問題だと良く聞きます。僕は割とメンタルが強い方ですが、寝れないとか会社に行きたくないとかは過去にありました

 

 

ただ、今は社内の雰囲気は良いので何も心配していません。
会社をどう成長させるか?お客様にどう価値を届けるか?ということに集中できるのは本当にありがたいです。

 

 

いい組織をつくるのは、時間も手間もものすごくかかります。
だからこそ、いい組織をつくることができれば簡単には真似できないものすごい強みになると確信しています。

 

 

振り返ると2023年に組織をつくるために取り組んだことは結構ありました

MLN

MostLipronextの略で簡単に言うと、リプロネクストが大切にしている価値観・行動を実現した人を表彰する制度です。

 

MissionStatementで「チームのために行動しよう」とありますが、具体的に言うと挨拶・約束を守る・気持ちの良いコミュニケーションをとる。など人として当たり前だよね。と言われることをちゃんとやることを大切にしています。

 

朝礼でのアイスブレイク

毎朝3~4人のグループにわけてくじで引いたお題について話し合うことをやっています。お題は「おすすめアプリ」など仕事に近いものから「他の人の印象を伝え合おう」など色々あります。

これを始めた理由は、仕事だけだと普段話さない人が出てしまい、仕事の時に指摘すると「あの人は自分のことを嫌いなんじゃないか?」と意図しない伝わり方がないようにスタートしました。

 

15分1on1

月に1回、15分間の1on1を他部署の上司と行うものです。話す内容は何でも良いです。というかむしろ雑談を推奨しています。

これを始めたのは、「わざわざ声をかけてまで話すことではない悩みを話せる」環境を用意するためです。15分1on1を始めたことで「ちょっとここが気になる…」という積み重ねが減ってスッキリとした気持ちで仕事ができると良いなと思っています。

 

Q毎の1on1(藤田)

15分1on1は僕は関わっていないですが、Q(3ヶ月)に1回、全員と1on1を行っています。話す内容は、この3ヶ月間の「ポジティブなこと」「改善したいこと」「藤田から見たフィードバック」「質問にこたえる」というものをやっています。

 

正直、今の人数だからこそ続けられることだと思いますが、だからこそ大切にしています。これから人が増えて今のメンバーがリーダーや教える立場になった時にスキルだけでなくカルチャーの部分も伝えていってほしいなと思っています。

 

ウェルカムベビー制度

これは福利厚生の1つで、メンバーの赤ちゃんが生まれたら1歳になるまでの1年間に会社から毎月オムツを送るというものです。ベンチャーっぽいと言われる制度ですが、つくった理由は今年2人のメンバーに赤ちゃんが生まれて「何か会社でお祝いをしたい」と思って考えた制度です。

 

子供が生まれるのは本人にとって嬉しいことだと思いますが、聞いたら不安もあるんだなと知りました。「会社を長く離れてしまって迷惑じゃないかな」「新しいメンバーが増えたら戻れる雰囲気かな」「みんなのスキルが上がってついて行けるかな」など仕事から離れることの不安です。

 

 

このウェルカムベビー制度で毎月オムツが届くことで、「オムツ送りました」「届きました!ありがとうございます」など、少なくても社内とのコミュニケーションが生まれることで何となくの不安軽減につながるので続けていきたいですね。

 

 

 

ふと思いついて書きましたが、他に忘れているものもあると思います。

これを読んでくださった方だと「こんなにコミュニケーションとるの大変じゃない?」「仕事時間減るからもったいなくない?」と思われるかもしれないですし僕も最初は思っていましたが、来年から大きく会社を成長させていこうと思うと今しかできない大切な時間だなと思っています。

初めての地域貢献活動「サンタXR」のローンチ

2023年で忘れちゃいけないなと思うのが、会社を創業して初めて地域貢献活動を実施しました。正確には、地元の小中高大などにキャリア・起業についての講演は年に数回行っていますが、お金を払って実施したのは初めてです。

 

サンタXRを簡単に言うと「クリスマスのARコンテンツをつくりそのPV数×1円をリプロネクストが児童養護施設のクリスマスプレゼント代として寄付する」というものです。詳しい内容は、サンタXRのサイトやnoteをご覧いただけたらと思いますが、簡単に言うと2つのことを実現したいと思ってスタートしました。

大人になったら過去の出来事は全てエネルギーに変えるべきだけど、子供は環境を選べない

成功者の過去を聞くと、ものすごくお金持ちだったという人もいますし、ものすごく貧乏で稼ぐ手段として行動した。という人もいてどちらにも共通しているのは、過去の出来事をエネルギーに変えている。ということです。

 

これは僕もものすごく大切にしていることで、嬉しいことがあったら「よっしゃ、がんばろう!」、辛いことがあったら「くそー、絶対取り返す!」とどちらにしても前に進むエネルギーにしようと思っています。

 

でも、子供は未来を明るく考えようと言われても情報不足だとつい「自分なんてどうせできない」という思考になり、行動量も減って結果としてうまく行かない。ということって起きると思うんですよね。

 

この思考を変えられる可能性として、簡単に体験できるクリスマスのARコンテンツをつくり、少しでも笑顔に未来に前向きになってほしいと思ってサンタXRを開発しました。

持続可能な寄付の形をつくる

寄付とかボランティアと聞くと自分のリソースをつかって渡すもの。と思う人が多いと思いますが、それだと継続するのが難しいと感じていました。

 

例えば、被災地でボランティア活動をした時に2週間なら続けることができても、その活動を半年・1年間やるって自分の生活もあるので難しいと思います。(決してボランティアを否定しているわけではないです!)

 

ただ、ボランティアを続ければ続けるほど仕事への良い影響があれば持続可能性が高まると思って、サンタXRでは1PV1円をリプロネクストから児童養護施設に寄付するという形をとりました。

 

簡単に言うと、会社の知名度が上がれば上がるほど寄付額も増えるので、広告費に近い考え方です。
これなら、会社の成長と支援が連動するので持続可能だと思っています。

 

また、このサンタXRは新入社員と新卒内定者が企画・制作・PRを行うので、社内の研修としても大きなメリットがあります。

 

 

まだ今年スタートしたばかりの取り組みなので、改善しながら来年は多くの子供たちに届けられるようやっていきます!

 

2024年は過去一の挑戦の1年へ

だいぶ長文になって手が腱鞘炎になりそうです…(これを理由に年末の大掃除はサボります)
最後に2024年にやることを書いて締めようと思います。

 

2024年はシンプルに起業してから1番挑戦する年にします。

リプロネクスト オフィス

既存事業を成長させるためのマーケティング戦略やセールス方法、新たな市場を狙った新規事業、採用強化などを強化します。

 

もちろんこれらは今までもやっていたことですが、これまでは会社にあるリソースの中でできることをやるという小さな考え方だったんですが、2024年はお金が足りないなら調達する、人がいないなら採用すると〇〇がないからあきらめる。ではなくとにかくできる理由を探して取り組みます

 

 

当然、挑戦にはリスクがつきものですが、それも今のリプロネクストのメンバーと一緒なら乗り越えられると思っています。

 

 

 

今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします!

ありがとうございました。