CEO Blog
新年あけましておめでとうございます。リプロネクストの藤田 献児です。
年末年始になると小中学校の友人が地元に帰ってきて会うこともありますが、自分のことについて聞いてみると「献児が起業して会社やるなんて思ってなかった」という人が多いです。その理由は簡単で、学校内で表立って目立っていたわけではないですしテストの成績も下から数えた方が早い、しかも親が経営者でもないのでなんでそりゃそうか。
僕の親が言うには「中学生くらいから将来は会社をやりたいと言っていた」らしいので、人生は想像通りにいかなくておもしろいなぁと本当に思います。
周りの想像とのギャップがあったとすると”行動した“かどうかしかないです。
やると決めたら上手くいくかわからないけどやってみる。普通の人なら「それリスクあるよね」ということも試したくなるのば僕の性格です。
自分が生まれて「人生は30,000日だから次の10,000日は社会に貢献できる人になりたい」。と思って10,001日目を会社の設立日(2017年2月13日)にしたので、起業当時に会社を成長させるプランはなかったです。
いや、正確に言うと会社設立の際に周りの人に話を聞く上で事業計画みたいなものはありました。ただ、数字を羅列して来年はこう、再来年はこう、5年後はこう。みたいなものです。正直、自分でも「計算すればするほど無理じゃね」と思いながら提出してました。
会社を設立して最初にしたことは「アルバイト求人を探す」ことでした。
新潟にUターンをして会社を創ったは良いけど、知り合いは家族と昔の友人くらいで仕事はゼロ。
冷静に考えてみたら「あっ、おれ今年生きていけないな」と思いました。資本金も100万円しかなく、最初にパソコンなどの設備を買ったら残り50万円。
毎月の携帯電話・移動のガソリン代・その他経費を支払うと、頑張って生きれて6ヶ月。
自分の役員報酬なんてもちろんもらえません。
ビビりました。よくベンチャーは5年で85%が潰れる。と言いますが、その1人に自分もなると思ったらものすごく恐怖でした。
実際に当時いたシェアオフィスには10社程度の会社が入っていましたが、今も続けているのはリプロネクストを含めて2~3社くらいみたいなのでおおよそズレていない数字かもしれません。
会社創ってから気が付いたのは、どう頑張っても6ヶ月以内に軌道に乗せられる未来が見えない。
と思って、日雇いの派遣会社に登録しました。それも3社くらい登録しました。
本当に色々なところに派遣されましたが、自分が希望する時間とちょうどあったのがホテルの宴会場でのバイトでした。
昼間は自分の仕事をしたいので、ちょうど宴会の17~22時まで入れば良いので、両立できる。
そう思って仕事しはじめたら、なんだかんだ9ヶ月くらいはみっちり入っていましたね。
起業家で週5日バイトしてたみたいな人に会うことが少ないので、やって感じた得たものと失ったものを紹介しようと思います。
生活費、活動費
まずは一番わかりやすいのがお金です。
当時は月7~8万円くらいを稼ぐという感じでしたが本当に助かりました。7万円くらいあれば家賃を除けば(起業時は実家に戻ったので)、生きていけますからね。どれだけ未来に希望を持とうと思っても明日死ぬかもしれないと思ってたら無理だとわかりました。
誰かのためになっているという承認欲求
起業したものの最初の売上がたつのに6ヶ月かかっているので、それまでは「いま、自分が諦めても誰も気が付かないんだろうな」「リプロネクストが存在していても社会の価値に何もプラスになっていない」と仕事がなさすぎてネガティブな思考になることがありました。というか、ほぼなってましたね。
そんな時でもバイト先に行くと社員の方に頼られたり、お客様から「ありがとう」と言ってもらえたのは、メンタル的には落ち着かせることができていたと思います。
これは今でも仕事に対してのありがたみは強いので、仕事があることの幸せの感じ方は大きいです。
心からの成功したい。という気持ち
バイトがホテルの宴会場だったので、会社の忘年会・新年会・送別会・歓迎会など「どんだけイベントすんねん」というくらい見てきましたが、単純に成功したいという気持ちが日々湧きました。
上手く行っている人たちを見て「将来こうなりたい」と思うこともあれば、横暴な態度をとられて「この人たちよりも会社を伸ばしてやる」と思ったこともありました。
良いことも悪いことも全てエネルギーに変える。
と日々思っていますが、この時に決めたことです。
ちなみに小さな目標の1つは、当時のバイト先のホテルの宴会場で会社のイベントを実施したいと思います。
時間
バイト生活で失ったものをあげていくと、1つは時間です。
と言っても今の自分が他の人よりも持っているエネルギーはこの時に足されたと思うと、失った感覚ではないけど一般的なという意味なら時間かなと。
起業から2年間を1人で事業していたけど、約1年間のバイト生活をしていなかったら少なくとも1年早く会社が成長できた気がしています。さらに銀行融資や資金調達などをしていたら、もっと早く前に進めたと思います。
心が折れてもおかしくなかったかも
僕はバイトしたことによってメンタルが保たれたと思っていますが、状況によっては全く違う結果の可能性もありました。
派遣先に一緒に来る人は、学生・留学生・起業準備中・多額の借金がある人・画家とか本当に色々な人がいました。
たまに話を聞くと「そんなに大変な人生ある?」という40~50代?の人もいたりして、メンタルが引っ張られる人だと自分の将来にへの不安とかで押しつぶされるパターンもあるかもしれません。
しかも、起業時にバイト週5日で何とか生きています。と周りの人に言った時に「それ起業家じゃなくてフリーターじゃん」と言われたりすると、自分は何も悪いと思って言っていない言葉でも相手にとっては重い言葉の時もあります。
僕は目の前に必死すぎて何もなかったけど。
当時を振り返ってみてブログを書きましたが、起業しながらバイトをおすすめしているわけではなく、たまたま自分はそうするしかなかったという感じです。成果を出すのは、質×行動量ですが、僕の場合は質が全くわからなかったので、量するために時間を確保しました。
過去の経験を全てエネルギーに変えて2024も進んでいきます。