クライアント:株式会社アステックペイント 様
業種:製造業(建築用塗料の開発・製造・販売)
制作内容:安全大会向けVR動画コンテンツ
URL:https://astecpaints.jp/
株式会社アステックペイント様よりご依頼いただき、お客様向けに実施している安全大会(安全講習会)用VR動画コンテンツを制作しました。
全国より1,000名程が参加する安全大会(主催:アステックペイント様 / 後援:一般財団法人塗装品質機構様)は、これまでスライド資料を元にした講演をライブ配信で実施していました。
安全大会はお客様から好評である一方、資料をベースにした講演では臨場感に欠けるという課題点があり、この度VR動画を依頼いただきました。
事故事例をリアルに体感できるVR動画によって、 恐怖感などの感情を刺激しながら事故防止・事故予防の意識を高める効果が期待できます。
安全大会は、2023年7月6日、 7日にYouTubeライブ配信にて開催予定。大会終了後は、VRゴーグルを活用したリアルな事故映像体験や、営業活動での活用なども検討されています。
安全大会実施の背景には、業界全体における以下の課題があります。
・2022年の建設業における労働災害発生状況
死者 281名 死傷者 14,539名
・死亡 / 死傷災害ともに「墜落・転落」が最多の事故
安全大会を実施することで、現場での労働災害を無くすことと、パートナー様の会社を守ること(労働安全衛生法によって、事業者は安全確保・労働災害防止の対策が義務付けられている)を目的としています。
臨場感のある「主観映像」と、事故状況を把握しやすい「第三者目線映像」を使い分けた撮影・編集を行いました。
リアルな墜落・落下映像は実際に360°カメラを落として撮影しています。複数回撮影テストを実施し、より迫力ある撮影方法を検討した上で撮影に臨みました。
また、今回はYouTubeライブ配信の用途があったため、配信画面を意識した視野角調整を行なっています。配信・VRゴーグルどちらで見ても臨場感を持って体験できるよう配慮したコンテンツに仕立てました。
VRならではの臨場感が非常に良かったです。
事故事例を臨場感を持って伝えるのは非常に難しいが、こういった体感コンテンツがあると体感的に伝えることができるのでありがたいです。
最近、建設業の方々から安全研修や安全教育のご相談をいただくことが増えています。
建設業界で働く方々は日々、人々の生活や財産、命を守り支える仕事をしてくださっていますが、一歩間違えると命の危険があるような現場も少なくありません。建設業の皆様とお仕事をさせていただく際、体を張って人々のために働いてくださっていることに感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになります。
今回も、私たちなりの目線と技術で、建設業の安全に携われること、非常にやりがいを感じながら担当させていただきました。
現場の方々にお話を伺っていると、慣れによる「気の緩み」「恐怖心の薄れ」などが労働災害につながるケースも多いとお聞きするため、今回のコンテンツにも「恐怖感」など、感情を刺激するような要素を表現できたらという想いで、企画・制作を行いました。
今回のコンテンツによって、現場の方々が改めて安全対策の重要性や初心を思い起こし、少しでも労働災害の減少に役立つことを願っています。