阿賀町|移住定住サイト「阿賀町で暮らそう」に対話型AIコンシェルジュ「NOIM」を導入。”まだ何も決まっていない”段階の迷いを整理し、移住相談への一歩を後押しする
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#移住 #自治体

DATA
株式会社リプロネクスト(代表取締役:藤田 献児)は、阿賀町と連携し、阿賀町移住定住サイト「阿賀町で暮らそう」に対話型AIコンシェルジュ「NOIM(ノイム)」を設計・導入いたしました。移住先をまだ絞り込んでいない段階の検討者を主な対象に、阿賀町の暮らしの良い面と大変な面をともに伝えながら迷いを整理し、移住コーディネーターや担当の窓口への相談につながる環境を目指しています。
背景・課題
自治体の移住・定住施策において、移住ポータルサイトは情報発信の起点となる一方、閲覧者が抱く漠然とした関心や不安は把握しにくく、相談に至らないまま離脱する層との接点を設計しにくいことが課題となっています。特に移住先を絞り込む前の段階では、仕事や住まい、気候といった現実的な条件を自分ごととして整理する機会が限られます。
阿賀町では、まちづくり観光課の移住相談窓口や移住コーディネーター、空き家バンク、無料職業紹介所などを通じて移住・定住の促進に取り組んできました。一方で、移住ポータルサイトを訪れた方の多くが相談に至らないまま離脱していました。こうした「見たけれど相談までは至らなかった」層の迷いを対話で整理し、人と直接話してみたいという気持ちを自然に後押ししながら、移住コーディネーターや担当の窓口への相談につなげること、あわせて閲覧から相談までの動きを可視化することを目的に、NOIMの導入に至りました。
実施内容
■阿賀町移住定住サイト 阿賀町で暮らそう
https://www.town.aga.niigata.jp/kurasu/index.html
NOIMの設計
「田舎の山間に興味がある」「地方でのびのび暮らしたい」「農業や自然に触れたい」といった、移住をぼんやりと考え始めた段階の方が最初の一歩を踏み出せるよう、対話を通じて迷いや不安を整理する相談相手として設計しました。想定ユーザーは、キャリア転換や地域おこし協力隊に関心を持つ30代前後の単身者、定年前後に農業や自然の中での暮らしを考える方、子どもの健康や教育環境を重視する子育て世帯です。情報検索やFAQの自動応答ではなく、判断を代行せずに検討を前に進める役割を担います。
キャラクターは、行政の担当者ではなく、阿賀野川のほとりで話しかけてくれる移住の先輩という人物像です。相談者が何を知りたいかを最初に確認したうえで、「住んでみると」という体験談の語り口で、短いやり取りを重ねながら対話を進めます。
現実を正直に伝える回答設計
回答トーンは、阿賀町を誇大に売り込まず、田舎暮らしの楽しさと大変さを飾らずに伝えるフラットな設計です。外から来た人を歓迎する土地柄や、新潟市まで車で約1時間というアクセス、阿賀野川の清流や田んぼ、山の幸といった魅力と、車が必須であること、仕事の紹介窓口が強くないこと、空き家は古くリフォームが必要なケースが多いこと、雪が降ることといった現実を、同じ熱量で伝えます。
空き家物件の価格や求人、支援金の受給可否など、断定できない内容や変動する情報については、空き家バンクや求人情報ページの存在を案内したうえで、確定的な回答を移住コーディネーターや担当の窓口に委ねます。相談内容が整理されてきたタイミングでは、強引なクロージングは行わず、移住相談フォームや電話での相談へ自然につなげる導線としています。
計測指標
導入効果は、ポータルサイトの閲覧から移住相談窓口へのコンバージョンを主な指標とし、検討者がどのような経路で相談に至るのかを可視化していきます。
あわせて、「見たけれど相談までは至らなかった」層がどのような点で迷っているかを会話ログから把握します。具体的な数値目標は、運用期間中に蓄積したデータをもとに設定する方針です。
今後の展望
会話ログから頻出する質問や回答できなかった内容を洗い出し、回答内容を随時更新していく方針です。あわせて、仕事や住まい、雪のある暮らしなど検討者が立ち止まりやすい場面を可視化することで、阿賀町の移住・定住施策や情報発信の改善に活用していくことを目指しています。