お客様の旅の疲れを癒すホテルや旅館。最近では観光が目的ではなく、宿泊施設で過ごす時間を大切にしたいと旅先を選択するユーザーも増えています。
そこで選ばれる施設になるためには、空間の雰囲気や施設の魅力をきちんと伝えているかどうか。
VRコンテンツやストリートビューを活用することで、ホテル・旅館の魅力を最大限届けられるのです。
ここでは、ホテル・旅館のプロモーションでVRやストリートビューを活用するメリットと、実際の導入事例、さらにはサービスとしてVRゴーグルの貸し出しを行っている施設もご紹介します。
「ホテル・旅館でVRを活用するメリットを知りたい」
「競合の多い中、効果的なプロモーション方法を探している」
このようにお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
旅館やホテルを決める際、多くの方がまず事前に情報収集をします。旅行雑誌やテレビから情報を集める場合もありますが、現在は各社旅行サイトや各施設のホームページを閲覧し、検討するのが主流です。
比較の際に重視するポイントは価格や料理、サービスなど人それぞれですが、空間や施設の特徴も大きな検討材料になります。「ここに宿泊したらどんな時間が過ごせるか」と利用客は事前情報から想像をするのです。
そこで、空間や施設の特徴を伝えるのにVRやGoogleストリートビューが活躍。それでは、選ばれる理由は何なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
「その空間で過ごす時間が想像できるかどうか」は宿泊地選びで大きなカギに。そこでVRコンテンツやGoogleストリートビューではホテル・旅館のありのままの雰囲気を伝えられるメリットがあります。
写真であれば、空間の一部しか切り取ることができず、現地で味わえる開放感やスケール感などを伝えることが難しいでしょう。VRやGoogleストリートビューでは、まるでその場にいるような感覚でホテルや旅館を360度見せることができます。
実際に歩いているように空間を見て回れるので、施設の魅力をユーザーに届けるにはピッタリのツールです。
もう一つの魅力が、24時間365日いつでもオンライン上で公開できるということです。VRコンテンツ・Googleストリートビュー共にホームページへ埋め込みが可能なので、サイト訪問者に向けていつでも発信することができます。
また、GoogleストリートビューであればGoogleマップ上に掲載できるというメリットがあり、VRコンテンツであれば、動画や写真を埋め込んで表現に奥行きを持たせることもでき、目的に合わせてアレンジできるのも魅力です。
ホテル・旅館にとって、どこからでも施設のリアルな魅力に触れてもらえることは大きなメリットになります。例えば、海外のお客様にも360度コンテンツを使って事前に雰囲気を知ってもらうことが可能です。
安心感と納得の上で予約をしてもらうことで、顧客の満足度も向上していくでしょう。
Googleは2015年に、ホテルやレストランを対象にGoogleストリートビュー(インドアビュー)導入前後の予約率の変化について調査をしています。
・調査人数:1,201人
・業種:ホテル・レストラン
その結果、ホテルやレストランの情報をテキストのみで伝えるか、バーチャルツアーで伝えるかで予約率に2倍の変化があったそうです。
参考:Google2015年7月に実施したバーチャルツアーアンケートより
続いては、ホテル・旅館のプロモーションにVRやGoogleストリートビューを活用している事例を12個ご紹介します。
まずは、オリエンタルヒルズ沖縄。なんと全室に日本最大のプライベートプールを備えたホテルです。インドアビューでは、部屋からの景色やラグジュアリーなムードを360度味わえます。各部屋からどんな景色が見えるのか、ぜひ体験してみてください。
また、エントランスではシーサーが出迎えてくれたり、レストランなど館内の様子が細かく撮影されています。まるで事前に見学をしているかのような気分を味わえます。
ストリートビューではベランダまで出ることができ、その景色を見渡すような気分を味わえます。レストランやロビーなどそれぞれのフロアの特徴も伝わってきますね。
ストリートビューで見渡してみると、まるでタイムスリップしたかのような気持ちになりますね。落ち着いた大人の旅が叶いそうです。
滋賀県の湯本館。約1,200年の歴史のあるおごと温泉の一角に立たたずむ老舗旅館です。
和のぬくもりに包まれる館内とお部屋の雰囲気を、ストリートビューで事前に体験できます。気になるお風呂も見ることができ、木のお風呂に期待が高まりますね。
湯元館の自慢は何と言っても7つの温泉でしょう。琵琶湖を眺めながら浸かることのできる温泉の魅力は写真だけでは伝わり切りません。温泉の広さ、開放感、景色の素晴らしさは、360°見渡せるストリートビューだからこそ伝わってくるものがあります。
▶︎▶︎湯本館ホームページはこちら
和歌山のホテル「萬波」。
魅力は、180°目の前に広がる開放的なオーシャンビュー。ガラス張りのロビーからは一面の海が目に飛び込んできます。
デッキに出てみると、そこにはゆったりとくつろげるベンチシートや卵型のハンモックなどが。「朝、コーヒーを飲んで海を見ながら読書をしようか。いや、それとも夕方音楽を聴きながら海を眺めようか…」など様々な妄想が膨らんできます。
▶︎▶︎萬波ホームページはこちら
日本ではあまり見かけない、カリフォルニアミッションスタイルを取り入れたポピースプリングス リゾート&スパです。温かくも爽やかでいて、どこか高級感を感じさせる館内。まるで異国へ旅に来たような感覚になりますね。
一風変わった雰囲気のホテルだからこそ、ストリートビューで体験することによって不安感を期待に変えることができるのです。写真では伝わりにくい、それぞれの質感も手に取るようにわかりますね。
レストランや客室、どこを切り取っても美しいビーチが広がっているのがストリートビューで確認できます。海を眺めながらプールでのんびりとした時間を過ごせそうです。
▶︎▶︎カフー リゾート フチャク コンド・ホテル公式ホームページはこちら
新潟県村上市の瀬波温泉にある「大観荘 せなみの湯」。ロビーに入ると同時に目の前に広がる、瀬波海岸が印象的ですね。
ホームページには「館内パノラマビュー」のページが設置されていて、ロビー・客室・大浴場をそれぞれバーチャル体験することができます。
大浴場は内湯から露天風呂に移動することができ、美しい景色と共にゆったりと温泉に浸かるイメージができます。
▶︎▶︎「大観荘 せなみの湯」館内パノラマビューページはこちら
兵庫にたたずむ隠れ家的宿。
昭和28年創業の老舗宿で、その歴史を感じさせるようなどこか懐かしいレトロな客室に惹かれますね。
縁側づくりの客室からは、日本式の庭と海が見えます。火鉢を炊きながら、木のぬくもり溢れる客室でゆったりとした時間を過ごしたりすることができそうですね。
こうした一つ一つのつくりから、宿に込める想いが伝わってきます。
▶︎▶︎潮里ホームページはこちら
どの位置にお風呂があるのか、どういった空間なのかを知っておくことで安心してお部屋選びができます。こちらもホームページ内にストリートビューページがあり、エントランスやフロント、食事処まで確認することができます。
四季折々の自然を感じさせてくれるこちらの宿は、埼玉にある「神泉」。ロビーには枝付きの杉の大木が2本。そのほかにも色とりどりの花々や深い緑の葉をつけた植物がいたるところに見られます。
館内はヒノキをふんだんに使用しており、ストリートビューを見ているだけでもヒノキの心地よい香りが漂ってくるようです。
こういったホテルや旅館は特に、働いている方々の想いやこだわりをよりリアルに伝えていきたいですね。
▶︎▶︎神泉ホームページはこちら
世界有数のホテル運営企業「GCH Hotel Group」。ヨーロッパを中心に120ほどのホテルを展開しています。
これまで紹介してきたのはインドアビューを活用した例ですが、こちらは「VDroom」というプラットフォームを活用しているのです。
ホームページから直接見ることができるので、自社サイトへのアクセスや可視性が高まるそう。
また、画面上には予約フォームが付いています。予約サイトからではなく、自社ホームページからの予約の割合が増えることによって、支払い手数料の削減が可能になったとか。
世界的なホテル運営企業も積極的にVRの活用を進めていることがわかります。
現在、ルームサービスの一つとしてVRゴーグルの貸し出しを行っているホテルが登場しています。
「VRコンテンツを体験したいけど、買うにはハードルが高い」と考えていたユーザーの心を掴むようなサービス。このような形でVRを導入している施設を4つ紹介します。
では、それぞれ見ていきましょう。
世界初のロボットホテルとして有名な「変なホテル」。ワクワクと非日常が味わえるこちらのホテルでは、VRコンテンツが楽しめます。
約100種類以上のゲームや動画が揃っているので、子供から大人まで満足できること間違いなし。
また一部のホテルでは、最新VR機器「Oculus Quest2」を導入。1000円/1泊レンタルで高画質なVRコンテンツを楽しめます。
▶︎▶︎変なホテルの公式サイトはこちら
東京駅から徒歩3分の場所にあるこちらのホテルでは、VR見放題の宿泊プランを提供。
朝食付きで、VRゴーグルを一台レンタルできます。1室1台の貸出で、1台追加は+2000円。VRを思う存分楽しみたい方は嬉しいプランですね。
▶︎▶︎プランの詳細はこちら
香川県にあるホテルシェトワ観音寺では、お遍路体験やバラエティなど、VRコンテンツが約100タイトル見放題プランを提供しています。
コンテンツはすでにVRゴーグルにダウンロードされているとのこと。ゴーグルを装着すればすぐにコンテンツを楽しめます。操作も簡単なので、VR初心者の方も安心です。
香川県・JR高松駅から徒歩10分の場所にあるホテル「リーガホテルゼスト高松」では、VRゴーグルレンタル付プランを提供。
様々なジャンルが揃った3D映像の約100タイトルが見放題という、ボリューム満点のプランです。こちらのプランのチェックアウトは11時ですので、VRコンテンツを十分に体験できます。
▶︎▶︎プランの詳細はこちら
・東京のホテルでストリートビューを導入している事例10選【事前確認で安心して予約】
・名古屋のホテルでストリートビューを導入している事例10選
・京都のホテルでストリートビューを導入している事例10選
今回は、ホテル・旅館のプロモーションにVRやGoogleストリートビューを導入するメリットと事例をご紹介してきました。
VRやGoogleストリートビューは、各施設の特徴や見どころをより印象的に伝えることができるツールです。空間の雰囲気や働いている人の想いなど、あらゆるものを効果的に届けられます。
まだ活用事例は多いとは言えませんが、今後新しいPR方法の一つとなるでしょう。
私たちリプロネクストではホテル・旅館の集客に役立つVRコンテンツの制作を行っています。「費用はどのくらい?」「魅力を伝えたいけどどうしたらいい?」など、こちらからお気軽にご連絡ください。