独立行政法人 国立印刷局|工場見学用VR映像制作
#VR
#行政機関 #広報・PR #学習
株式会社リプロネクストは、独立行政法人国立印刷局が実施する工場見学用に、Virtual Reality技術を活用したVR映像「VR工場見学(日本銀行券用紙の製造工程)」の制作を行いました。
背景・課題
国立印刷局では、来場者に臨場感を持って見学していただくことを目的として、VR映像の活用を検討されていました。VRによる没入型の体験環境を整えることで、製造エリアに入ることなく、来場者に対して日本銀行券用紙の製造工程に触れていただくことが本取り組みの出発点となっています。
実施内容
VR映像の設計
日本銀行券用紙の製造工程について、見学者に臨場感を持って伝えるため、8K以上の360°カメラによる没入感の高い映像環境を構築しました。撮影対象は岡山工場の抄造工程と断裁工程とし、各工程を網羅的に収録することで、見学者が製造の流れを空間として体験できる設計で自然な移動体験を実現することができました。
断裁工程では3箇所の視点ポイントを設け、工程の要所を段階的に理解できるよう構成しました。また各工程にローディングポイントを6箇所ずつ配置し、VR空間内での自然な移動体験を実現しています。
コンテンツ構成
工程の理解をより深めるため、抄造・断裁の各工程に5箇所ずつインタラクション要素として、各工程やお札に関するクイズを組み込み、見学者(体験者)が楽しみながら情報へアクセスできる構造としました。また360°閲覧していただく工夫として、岡山工場に関する豆知識を各工程ポイントに設置しました。
機械の動作原理など、映像だけでは伝わりにくい情報については解説動画を6本制作し、VR空間内の該当箇所から呼び出せる形で連携させています。直感的に操作できる再生インターフェースを実装することで、案内スタッフなしでも自律的に見学が進められる環境を整えました。
運用設計
本VR映像はネットワーク非接続環境での運用を前提としており、パソコン・タブレットそれぞれに最適化した形式で提供しています。運用マニュアルを併せて整備し、国立印刷局の担当部門が継続的に活用できる体制を構築しました。
今後の展望
今回の取り組みで構築したVR映像は、工場見学という特定の場面における課題解決を起点としています。物理的制約の解消や情報伝達の設計といった本質的な課題は、製造業にとどまらず、教育・研修・施設見学など幅広い分野に共通するものです。
リプロネクストは本事例を通じて得たVR作製に係るノウハウをもとに、VRコンテンツが持つ体験設計の可能性をさまざまな領域へ広げていきます。