岩手県|「いわてで見つけるキミの仕事 inメタバース」
#メタバース
#自治体 #イベント

DATA
クライアント名
岩手県
地域産業の未来を担う人材と出会う新しいかた
株式会社リプロネクストは、岩手県が実施した「いわてで見つけるキミの仕事 in メタバース」(農業編/漁業編/林業編)において、企画支援・メタバース空間構築・参加者サポート・当日運営を担当いたしました。
イベントは 2025年7月〜11月に計4回 開催。PC・スマートフォンから、全国どこからでも参加できるメタバース空間を活用し、地域産業の魅力と就業のリアルを伝えました。
特設サイト:https://pref-iwate-metaverse.com/syugyo/
背景・課題
自治体や人材・採用分野が実施する合同企業説明会や就業相談会は、対面開催に依存するケースが多く、会場や日程、地理的条件の制約によって参加できる求職者や学生が限られやすい状況があります。また、一度きりの開催になりやすく、企業や地域産業との接点が継続しにくいことから、理解が深まる前に機会が終わってしまうという課題もあります。
その結果、参加者の関心が一部に集中しやすく、地方産業や中小規模の事業者、一次産業などの魅力が十分に伝わらないまま終わってしまうケースも少なくありません。自治体としては、域内産業と人材の接点を継続的に創出し、関心から理解、行動へとつなげる仕組みづくりが求められています。
こうした課題に対して、メタバースを活用した就業相談会や合同説明会は、場所や移動の制約を受けにくく、全国から参加しやすい点が有効とされています。アバターを介した参加により心理的なハードルが下がり、質問や対話が生まれやすくなるほか、参加者が自分の関心に応じて情報に触れられる点も特徴です。また、一度構築した空間を複数回のイベントや別用途に再利用できることから、継続的な接点づくりにも適しています。
岩手県では、農林水産業における担い手不足が継続的な課題となっています。
一方で、就業希望者の中には以下のようなハードルがあります。
- 移動コスト・時間の負担
- 情報収集の機会が限られている
- 現地訪問への心理的ハードルが高い
そこで本事業では、まずはオンラインで、安心して情報に触れられる“入口”をつくることを目的に、メタバース空間を活用した就業相談会を企画しました。農業編は3年目、水産業林業は初めての試みです。
実施内容
「いわてで見つけるキミの仕事 in メタバース」の開催概要

<イメージムービー>
<エントランスデザイン>

<個別相談ルーム>

PCやスマートフォンから参加できるメタバース空間内に、大画面スクリーンを備えた「メインエリア(セミナー会場)」と、個別に対話ができる「個別相談ルーム」を設置。参加者はアバターを操作し、オンライン上で登壇者や支援団体と直接会話できる設計としました。
【プログラム】
① 就業セミナー
- 岩手県内の産業特性や支援制度を紹介
- 現役就業者(若手講師)が登壇し体験談を講演
② 個別相談会 ※個別相談ルームで実施
- 興味を持った支援団体や事業者とその場で対話
- 移住検討や採用相談など、状況に応じた質問に対応
【参加者アンケート結果(全体)】
農業編では、「岩手の農業に興味を持ちましたか?」の問いに対して、87.5%が興味を持った旨を回答。
また自由回答では、
- 岩手の農業について新しく知ったことが多かった
- 農機の話が聞けて良かった
といった声が寄せられ、農業への理解だけでなく実際に働くイメージが具体化したことが伺えます。
「リモート就農体験ツアー」の開催概要
本事業では、就業相談会に加えて、オンライン(ZOOM)で農業現場を体験できる「リモート就農体験ツアー」を2回実施いたしました。生中継で、現地農家による作業紹介(栽培・収穫の様子など)、インタビュー、質疑応答、支援制度紹介などを行いました。
【参加者アンケート結果(全体)】
作業現場の映像やインタビューにより、農業のリアルを把握できた参加者が多く、「理解しやすかった」との回答が93.7%を占め、「岩手の農業に興味を持ちましたか?」の問いに対して、興味を持った旨を全員が回答。さらに、「岩手で農業をしてみたいか」の問いに対しては、62.5%が前向きな意向を示しました。
自由回答では、
・農業の日々の一部を切り取ったような構成は良かった
・作物などの情報や機械などいろいろ聞けてよかった
・農業についてだけではなく、農業に興味をもっている人が聞きたいこと(就農のきっかけや流れ、やりがい等)をインタビューしてくださっていたのでとても聞きやすく、その分インタビューコーナーで、他に自分が聞きたいことを直接聞けたのが良かった
・農業に対する知識が少ないので、些細な情報でも、ためになりました。言葉だけの説明より現地からの中継は、イメージし易いと思いました。
などの声が寄せられ、参加ハードルを下げながらも、参加者の理解促進に繋がる有効な情報提供が行えたことが確認できました。
まとめ
今後は、参加後の次のアクション(現地訪問・体験等)へスムーズにつながる仕組みづくりを進めることで、地域産業の担い手確保に一層貢献できると考えています。