実績

大阪府河内長野市|AIデジタルスタッフを搭載したデジタル観光案内所を開設

#メタバース #AI

#採用・研修 #集客

AIデジタルスタッフを搭載したデジタル観光案内所を開設

DATA

クライアント名

大阪府河内長野市

URL

公開日

2025年9月

株式会社リプロネクストは、大阪府河内長野市において、観光スポットやイベント、アクセス情報などを整理して、会話ベース(チャット)で案内する「デジタル観光案内所」を実証事業として開設しました。河内長野市の観光情報を学習したAIデジタルスタッフを搭載し、旅前の情報収集を支援する取り組みを進めました。

■背景・課題

河内長野市では、地域の豊かな自然・歴史・文化をより効果的に発信し、旅前から観光体験の質を高めるための新たな情報提供手段が求められていました。一方で、これまでの観光情報は、現地の観光案内所や紙のパンフレット、限られた時間帯での電話対応などに依存しており、十分な情報を得ることが難しいケースもありました。特に観光案内所の窓口は一般的に平日の営業時間に限られることが多く、遠方からの観光客やインバウンド旅行者にとって利用しづらい状況が生じていました。また、観光スポットやイベント情報が複数の媒体に散在していることで、どこから情報を取得すべきか分かりづらく、旅のイメージを具体化しにくいという課題もありました。

こうした背景を踏まえ、市はデジタル技術を活用し、現地を訪れる前から誰もが手軽に観光情報へアクセスできる環境づくりを目指しました。AIデジタルスタッフが観光スポットやイベントを分かりやすく案内することで旅前の準備をサポートし、来訪意欲の向上につながることが期待されています。また、日本語に加えて英語・韓国語・中国語といった多言語対応や24時間365日利用できる仕組みを整えることで、インバウンドを含めた幅広い観光客に対するサービス拡充も見込まれています。

■プロジェクトについて

大阪府河内長野市「デジタル観光案内所」を「Roomiq」内に開設

本プロジェクトでは、PC・スマートフォンなど多様なデバイスからアクセスできる利用環境を構築しました。空間内には、河内長野市の観光情報を学習したAIデジタルスタッフを配置し、観光スポット、イベント、アクセス方法などを整理して会話ベースで案内できる仕組みを備えています。利用者は、まるで窓口で相談しているような感覚で情報を得ることができ、従来よりも効率的に必要な情報へたどり着ける点が特徴です。

また、デジタル空間ならではの回遊性により、利用者が能動的に情報を探索できる設計としたことで、河内長野市観光ナビサイトよりも長い平均滞在時間が確認ました(観光ナビサイト:40秒、デジタル観光案内所:5分20秒)。さらに、AIデジタルスタッフとの会話データを取得することで、利用者が求める情報の傾向や多く寄せられる疑問を把握でき、今後のマーケティングや観光施策の改善にも活用できる点が大きなメリットです。加えて、開設記念として特産品が当たるモニターキャンペーンを実施し、利用促進と定性的なフィードバックの収集を同時に図る取り組みも行っています。

■今後の展望

今回の実証事業では、デジタル観光案内所の利用状況や会話データをもとに、マーケティング分野をはじめとしたさまざまな領域での有効性を多面的に検証していきます。AIデジタルスタッフの案内精度を高めるとともに、イベント等での活用を通じて、より多くの方に本取り組みを周知していく予定です。また、利用者が必要とする情報の傾向を継続的に分析することで、自治体が持つ観光情報そのものの見直しにもつなげていきます。

リプロネクストは、こうした取り組みを通じて自治体の観光DXを後押しし、地域の魅力をより分かりやすく、より多くの方へ届ける支援を続けていきます。

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