プレスリリース
株式会社リプロネクスト、人工衛星データを活用したデジタルツインメタバースを構築。パリの凱旋門を仮想空間に再現

社会課題をXR・メタバースで解決する株式会社リプロネクスト(本社:新潟県新潟市、代表取締役CEO:藤田 献児 以下、リプロネクスト)は、人工衛星データを活用し、現実世界の街並みを再現するメタバース空間の制作を開始しました。その第一弾として、フランス・パリの象徴的な建造物「凱旋門」を仮想空間に再現。国内外の都市をデジタルツインメタバースで再現することで、観光や教育、防災などさまざまな分野で新たな価値を提供していきます。
背景
リプロネクストは、メタバース空間構築における課題を解決するため、新たに人工衛星データの活用を開始しました。過去に行った三次元点群データ(※)を用いた取り組みでは、高精度な空間表現を実現したものの、膨大なデータ容量や更新頻度、コストの面での課題が明らかになりました。この経験を経て、より効率的かつ継続的に最新情報を取得できる人工衛星データに着目しました。
人工衛星データは、建物の位置、比率、高さ、大きさなどの情報を正確に取得できるだけでなく、三次元点群データよりも低コストでの更新が可能です。
第一弾として、2024年12月4日から2025年2月13日まで公開の「日本子ども未来展inメタバース」にて、パリの凱旋門周辺の人工衛星データを活用しました。このプロジェクトでは、建物が持つ独特の比率や高さを再現するとともに、現実空間ではそこに存在しない子どもたちの描いた絵を飾るなど、リアルとバーチャルが融合したメタバース体験を提供しています。
(※)三次元点群データとは…空間内の点の座標と色情報、位置情報などを含んだデータのこと
特徴
人工衛星データを活用するメリット
1.高精度かつスピーディな再現
建物の比率や位置が再現されるため、一からデータを作成する手間が省け、作業を迅速に進められます。
2.グローバル・ローカルへの展開
衛星データは国外問わず街を再現することができるため、三次元点群データがない地域での活用が可能です。
3.拡張性の高さ
街並みの忠実な再現に加えデータ拡張ができるため、防災や教育、まちづくりやプロモーション活動など幅広い分野で活用ができます。
人工衛星データを活用する上での課題
メタバース空間でのユーザビリティを確保するため、適切なデザイン力が求められます。
今後の展望
人工衛星データを活用することで、国内・海外問わずに「デジタルツイン」の実現が可能となりました。
リプロネクストは、この技術を通じて、国内だけでなく海外展開も視野に入れた価値創造に挑戦していきます。