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大学×AIで入試広報はどう変わる?受験生の「わからない」を解決するAIサービス「NOIM」

大学の入試広報を取り巻く環境は、年々複雑さを増しています。入試方式の多様化、学科・進路選択の高度化、情報発信チャネルの増加により、受験生や保護者が「自分に関係のある情報」にたどり着きにくくなっているからです。
本記事では、大学入試広報が直面している「情報が伝わりにくい」「受験生が必要な情報にたどり着けない」といった課題を整理したうえで、Webサイト上に“対話の窓口”をつくる対話型AIサービス「NOIM」が、どのように受験生や保護者の疑問を整理し、理解を深め、資料請求やオープンキャンパス、出願検討といった次の行動へつなげていくのかを解説します。
1. 大学入試広報が抱える課題
1-1. 入試情報は年々複雑化し、受験生は情報を探しにくくなっている
大学入試の情報は年々複雑さを増しています。文部科学省の学校基本調査によれば、総合型選抜(旧AO)・学校推薦型選抜・一般選抜が併存する現在、私立大学の募集要項は100ページを超えるケースも珍しくない状況となっています。(参照:文部科学省「学校基本調査」)
入試方式や学科、併願条件、出願スケジュールなどの情報が細分化されることで、受験生や保護者は「自分に関係のある情報がどれなのか」を判断しづらくなっています。その結果、Webサイト上で必要な情報を探しきれず、検討途中で離脱してしまうケースも増えています。
NOIMの大学向け資料でも、「HPを見れば分かる内容への問い合わせが多い」「情報量が多く、受験生が必要な情報にたどり着けていない」といった課題が挙げられています。
1-2. 問い合わせ前に離脱する“見えない受験生”

高校生が大学サイトを閲覧する時間帯は、放課後の夕方から夜間、そして土日に集中します。しかし、その時間帯は大学職員が対応できないケースも多く、疑問が解消されないままサイトを離脱してしまう受験生が発生しています。
問い合わせとして表面化していないだけで、「分からないまま検討を止めてしまった受験生」は少なくありません。大学側は、こうした“見えない受験生”の迷いや不安を把握できないまま、次年度の広報施策を検討せざるを得ない状況にあります。
1-3. 個別事情を前提とした質問への対応負荷
入試相談では、「併願している場合はどうなるのか」「この学科からどのような進路があるのか」「留学生の場合の条件は何か」など、個別事情を前提とした質問が増えています。
一人ひとりに丁寧に対応することは重要ですが、すべてを人手で行うことには限界があり、職員の負担増や対応のばらつきにつながるリスクもあります。
2. なぜ今、大学入試広報にAIが求められているのか
こうした課題に対し、単にWebページを増やしたり、FAQを充実させたりするだけでは十分とは言えません。必要とされているのは、「探す」ことを前提とした情報提供から、「対話を通じて理解を深める」情報提供への転換です。
AIを活用することで、夜間や休日でも受験生の疑問に応えられるようになり、質問の意図を汲み取りながら必要な情報だけを提示できるようになります。また、問い合わせ前の不安を解消し、資料請求やオープンキャンパス予約といった次の行動へ自然につなげることも可能になります。
3. NOIMとは?大学の情報を対話で伝えるAIサービス

NOIM(ノイム)は、大学のWebサイトに設置できる対話型AIサービスです。
受験生や保護者の質問に対し、大学が提供した募集要項、FAQ、パンフレットなどの公式資料をもとに、対話しながら情報を案内します。
特別なアプリやデバイスは不要で、スマートフォンやPCのブラウザからそのまま利用可能です。
24時間365日稼働する“デジタルの対話窓口”として、受験生が迷った瞬間に寄り添います。
4. NOIMの特徴

4-1. 24時間365日、受験生の相談と対話を止めない
夜間や休日でも常に対応し、受験生の「今知りたい」に応えます。疑問をその場で解消することで、資料請求やオープンキャンパス予約、出願検討へと自然につなげます。
4-2. 公式資料をもとに、迷わせない案内
登録された募集要項やFAQ、Web掲載資料のみを参照し、質問意図を汲み取りながら案内します。情報過多になりがちな大学サイトの中から、その受験生に必要な情報だけを対話で整理します。
4-3. 会話ログを活用した広報改善
対話内容はすべて自動で蓄積されます。どの学科で迷っているのか、どの進路に不安を感じているのかといった定性的なニーズを把握でき、次年度のWeb改善や広報施策に活かせます。
4-4. 回答範囲を制御し、誤回答を抑制
回答範囲は大学が提供した公式情報に限定されています。不明点は推測せず、問い合わせへの誘導を行います。導入前にはテストを実施し、正答率95%以上を確認した内容のみを公開する運用設計です。
4-5. HTMLタグ1行で導入可能
HTMLタグを1行設置するだけで利用開始が可能です。大規模なシステム改修は不要で、短期間で導入できます。
5. NOIMの活用シーン

5-1. 学校の特色・学科・進路案内
大学の学びの特徴や強み、卒業後の進路を分かりやすく案内します。受験生が「自分に合っているか」を具体的にイメージできるようになります。
5-2. 入試方式の整理と案内
複雑な入試方式や併願条件も、対話を通じて整理しながら案内します。受験生の状況に応じた情報提供が可能です。
5-3. 問い合わせ一次対応
問い合わせ前の疑問や不安を解消する“前段の受け皿”として機能します。人が対応する前に理解が深まることで、相談の質も向上します。
6. NOIM導入の流れ

※上記はNOIMサービス資料の一部を抜粋したものです。資料は、こちらからご覧いただけます。
NOIMは、ご契約後のヒアリングからスタートします。入試広報の目的や想定される質問内容を整理し、募集要項やFAQなどの公式資料をもとに回答データを設定します。
その後、回答精度を確認するテストを実施し、問題がなければWebサイトへ埋め込みを行います。公開後は会話ログを活用しながら、継続的に改善していく運用が可能です。導入までの期間は約3週間を想定しています。
7. まとめ:受験生に伝わる入試広報へ
NOIMは、単なるAIツールではありません。
受験生や保護者が迷わず理解し、納得して次の行動に進むための「対話の場」をWebサイト上につくるサービスです。
情報を増やすのではなく、伝わる形に変える。
大学×AIの取り組みは、これからの入試広報に欠かせない基盤となりつつあります。
8. お問い合わせ・資料請求
NOIMは、大学ごとの入試制度や広報方針に応じて活用方法が変わるサービスです。
入試広報・教務課での活用を検討されている方には、オンラインでのご説明やヒアリングを通じて、具体的な活用イメージをご案内しています。
まずはお気軽にお問い合わせください。