私達の暮らしの身近にある自転車。最近ではVRと組み合わせた数多くのコンテンツが生み出されているのです。
この記事では、バーチャルサイクリングを楽しめるアプリと必要な道具、活用事例をまとめています。
VRを活用すれば、自宅にいながらレースに参加したり世界各地を周ることも可能に。VRでバーチャルサイクリングを楽しみたい方や、VR×自転車の活用事例を知りたい方はぜひ、ご覧ください。
まず、自宅でバーチャルサイクリングを楽しめるアプリを3つご紹介します。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
サイクリング・ランニングトレーニングプログラム「Zwift(ズイフト)」。世界中のユーザーと繋がり、コミュニティに参加してトレーニングやレースが楽しめるアプリです。
砂漠や火山、近未来の空間などのバーチャルワールドでトレーニングが可能。普段とは違う仮想空間上でサイクリングができます。
使い方はまず、Zwiftのアプリをインストール。ユーザー設定や機能の設定を行えば準備完了です。
月額1,650円必要ですが、7日間の無料トライアルがあるので気になる方はチェックしてみてくださいね。
VRフィットネスアプリ「VZfit」。VZfitの特徴は、Googleストリートビューでサイクリングができることです。
ストリートビューで見られる場所ならどこでも指定ができるので、自宅から離れた海外でも自由に走れちゃいます。
アプリはOculus Quest 2を含め、Oculusシリーズに対応。料金は月額9.99ドルですが、7日間の無料体験ができます。
インストール後はすぐにBluetoothとペアリングできるので、起動からサイクリング開始までスムーズに行えますよ。
VRサイクリングシステム「Blync(ブリンク)」は、都会や大自然など様々な舞台でサイクリングが楽しめるアプリです。
パソコンやiPhone、Oculusなどのデバイスに対応しており、専用アプリをダウンロードすることで利用できます。
使い方は簡単で、自転車をセットしアプリを起動するだけ。消費カロリー計算も表示されるので、ダイエットにもおすすめです。
「Blync」はデバイスがあれば無料でプレイ可能。
よりサイクリングを楽しみたい場合は、月額7.99ドルのプレミアムアカウントもあります。プレミアムアカウントでは複数人プレイやアバターのカスタマイズ、オリジナルコースの作成など様々なオプションがついています。
続いて、バーチャルサイクリングを楽しむのに必要な道具をご紹介します。必要なものは下記の4つです。
まず、バーチャルサイクリングができるアプリをインストールしましょう。アプリの特徴等をチェックしながら、自分に合ったものを選んでくださいね。
パソコンやiPad、iPhoneやAndroidなど、インターネットに接続できる端末が必要です。
より臨場感あるサイクリングを楽しみたい場合は、パソコンやTVなど大画面がおすすめ。またアプリによって対応する端末が異なるので、事前に対応端末をチェックしましょう。
室内用のバイクが必要です。
アプリによっては、ロードバイクがあれば十分なものもありますが、必要に応じてクラシックトレーナーやスマートトレーナーも用意しましょう。
室内とはいえ、サイクリング中はかなり汗をかきます。タオルと水分補給できるものを近くに用意しておくと安心でしょう。
それでは実際に、VR動画の臨場感を体験してみましょう。
サイクリング・ロードレースの動画をまとめていますので、ぜひ迫力ある映像をお楽しみください.
広島県竹原市にある大久野島のサイクリング動画です。
動画では、まるで実際にバイクに乗っているかのように周辺の景色が流れていきます。映像と音により、潮風があたっているような感覚になりますね。
青空と美しい海の景色を見ながらのサイクリングは、リラックスできます。
海外のサイクリング映像では、普段の生活ではなかなか見られない開放的な景色や街中の風景が流れます。
前半は画面前方に青空が広がり、開放的な気分になりますね。スピードも速くスイスイ画面が進むので、まるで本当にサイクリングをしているよう。
後ろに視点を移すと、一緒にサイクリングを楽しむ仲間も見えます。ぜひ、前後左右見渡しながら楽しんでくださいね。
東京2020オリンピックの自転車競技ロードレースコースのVR動画です。動画では、山梨県道志みち〜山伏トンネルまでのコースを見られます。
コースではカーブやトンネルが多く、迫力ある映像が広がります。画面を下に向けるとマップと現在地を把握できるので、実際に走っているかのような体験ができますよ。
公式サイトでは他のコースも掲載しているので、気になる方は下記からチェックしてみてください。
東京オーヴァル京王閣でのロードレース映像です。
実際に競技場のコースで行われており、映像からは緊張感が感じられます。360度見渡すと、他の選手が後ろから迫ってくる様子が。選手との距離感も近く、迫力ある映像になっています。
ロードレースに参加しているかのような体験ができますね。
ここでは、VR×自転車の活用事例を5つご紹介します。
LES MILLS社が提供する日本初上陸の新感覚サイクルプログラム『THE TRIP』。40分間サイクリングをしながらバーチャル世界を旅するプログラムです。
映画館規模の大きなスクリーンに美しい映像が映し出され、音楽にノリながらペダルを漕ぎます。下り坂では前屈みに、登り坂の時は立ちこぎなど、仮想空間にいながら実際に自転車を全力疾走で駆け抜ける感覚に。
ギアも自由に調節可能で、初心者から上級者までそれぞれに合わせたレベルが体感できます。なかなか続けられないダイエットも、これなら楽しみつつ自分のペースで進められそうですね。
サイクリングVRは、自転車とVRを組み合わせた体験型VRシステムです。システム最大の特徴は、自転車を漕ぐスピードと映像の再生スピードが連動している点。
早く漕げば大自然の中を駆け抜ける疾走感を味わえ、ゆっくり漕げば景色を楽しみながら進むことができます。また、体験者の漕ぐスピードに合わせて目の前の扇風機からの風力も変わるので、より仮想空間に没頭できます。
子供から大人まで利用できるので、講習やマラソンイベント、展示会でのPRにぴったりです。
近年スマホを操作しながら自転車を運転する「ながらスマホ」が社会問題となっています。
そこでKDDIとau損保は共同で、ながらスマホの危険性を高校生にアピールすべく「自転車のながらスマホを防ぐVR授業キット」を作成。
学生はVRゴーグルを装着し自転車を漕ぐことで、通常の自転車運転時の視野と反応速度の比較を体験することが可能に。スマホを持ちながら運転する視野は通常時に比べ3分の1までに狭くなり、注意力も失われます。
ほとんどの学生がスマホを持つ現代だからこそ、この取り組みは全国に広がってほしいものです。
自宅で行えるVRサイクルフィットネスマシン『NordicTrack VR Bike』。アメリカのフィットネス器具企業NordicTrackが開発しました。
VIVE Focusと呼ばれるヘッドセットとVRエアロバイクがセットになっており、自宅で楽しくサイクルフィットネスをすることが可能に。付属のVIVE Focusには専用のVRゲームがインストールされているので、迫力あるレースゲームを通してストレスなく汗を流せます。
また、VRゲームを使用しない通常のエアロバイクの使い方も可能。プロのトレーナーがオンラインで体験者にぴったりな練習メニューを提供してくれます。
さらに、練習メニューに合わせてトレーナーがペダルの重さも遠隔で調節してくれます。これなら、単純で飽きてしまいがちなエアロバイクも楽しみながら続けられそうですね。
池袋・サンシャインシティにあるMAZARIAで『極限度胸試し ハネチャリ』というVRアクティビティが開催されました。
4人同時プレイが可能で、体験者はVRゴーグルを装着して自転車に乗りゲームを体験。いまにも崩れそうな板の上で慎重に助走をつけ大空に羽ばたき山頂を目指します。
森や建物などの絶景も楽しめますが、操縦する自転車は羽がボロボロなので強風で煽られバランスを保つのが困難。道中には幅ギリギリの洞窟もあり、高低差やハンドル操作に気をつけないとぶつかってしまいます。
一瞬たりとも気を緩めることはできませんが、落下のスリルを味わいながらスタートからゴールまで美しい光景に目を奪われるコンテンツです。
VRサイクリングはフィットネスやアトラクション、交通安全教育など様々な場所で利用されています。
サイクリングやロードレースが楽しめるアプリも登場しており、室内で気軽にサイクリングできるようになりつつあります。
今回の記事では、VR×自転車に注目しましたが、VRはエクササイズにも効果的です。自宅でサイクリングを行う場合は、ぜひ動きやすい格好で行ってくださいね。