メタバース
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メタバース導入の初期費用を徹底解説!おすすめ開発会社11社一覧
「メタバースを導入したいが、初期費用や開発費用がどのくらいか分からない」
こうした不安や疑問を抱く企業・自治体は少なくありません。
メタバースの導入費用は、テンプレート型のサービスを利用する場合と、オリジナル空間や自社専用プラットフォームを一から開発する場合とでは、大きく異なります。一般的には、数十万円の小規模な導入から、数千万円規模の本格開発まで幅広い相場が存在します。
本記事では、メタバースの初期費用・開発費用の相場と内訳、導入の活用シーンや活用方法、メリット、費用対効果を高めるポイントを整理しながら、メタバース開発に強みを持つおすすめの開発会社10社まで丁寧に解説します。自社の目的に合った予算設計とパートナー選びの参考にしてください。
1. メタバースとは?
メタバース(Metaverse)とは、「meta(超越)」と「universe(世界)」を組み合わせた造語で、インターネット上に構築された三次元の仮想空間を指します。ユーザーはアバターとして空間にログインし、移動・会話・閲覧・購入など、さまざまな行動を行うことができます。
もともとはゲームやエンターテインメント領域での活用が中心でしたが、現在では展示会、採用イベント、研修、商談、地域プロモーションなど、企業や自治体の実務にも広く利用されつつあります。オンラインでもリアルに近い体験を提供できることから、デジタルマーケティングやDXの一環としてメタバースを検討する企業が増えています。
本記事では、メタバースとは何かという基本から、メタバースの初期費用・開発費用の相場まで、導入検討時に押さえておきたいポイントを解説します。
2. BtoB・BtoGで広がるメタバース活用シーン
メタバースの導入は、「新しい体験を試すための実験」から、「ビジネスや行政サービスの新たなインフラ」としての活用へとシフトしています。ここでは、BtoB・BtoGそれぞれの活用シーンと活用方法を整理します。
2-1. BtoB(企業間)での活用シーン・活用方法
企業間では、次のような用途でメタバースが活用されています。
- オンライン展示会・製品発表会
- 採用イベント・会社説明会
- 研修・社内イベント
- ショールーム・プレゼンテーション
メタバース空間上にブースや会場を構築し、3Dモデルや動画、プレゼン資料を配置することで、遠隔地からでも製品・サービスの魅力を立体的に伝えられます。音声通話やチャット機能を組み合わせることで、リアルイベントに近いコミュニケーションも可能になります。
製造業や不動産業界では、3Dモデルを用いた商談やシミュレーションにメタバースを活用し、現地に行かずに検討を進められる点が評価されています。
2-2. BtoG(自治体・行政)での活用シーン・活用方法
自治体・行政では、次のようなテーマでメタバース導入が進んでいます。
- 観光・文化の発信
- 防災・減災の啓発
- 地域イベントやオンライン移住相談
- 公共施設のバーチャル見学
地域の景観や文化財、伝統芸能などをメタバース上で再現し、遠方の人や若年層にも魅力を伝えやすくなります。これにより、地域ブランドの向上や関係人口の拡大につながる事例も増えています。
2-3. メタバースを導入するメリット
メタバースには、初期費用・開発費用を投資しても検討する価値がある、いくつかのメリットがあります。
- 来場者・参加者の地理的制約を減らし、全国・海外から参加しやすくなる
- 3D表現により、製品や地域の魅力を直感的に伝えられる
- ログデータを活用し、来場者数や行動履歴を可視化できる
- リアルイベントと比較して、会場費や移動コストを抑えられる
これらのメリットを踏まえると、「どの程度の初期費用・開発費用をかければ、どのような成果が見込めるか」を検討することが重要になります。
3. メタバース導入の初期費用・開発費用の相場と内訳
メタバースの初期費用や開発費用は、活用目的・構築方法・運用期間によって大きく異なります。ここでは、代表的な導入パターン別に費用相場を整理します。
3-1. テンプレート型(既存プラットフォーム利用)の費用相場
既に用意されているメタバースプラットフォームのテンプレート空間を利用する方法です。
- 初期費用(導入費用)の目安:無料〜数十万円程度
- 月額費用の目安:5万円程度〜
レイアウトや機能はある程度決まっていますが、短期間・低コストでメタバースを試験導入したい企業・自治体に向いています。PoC(実証実験)や単発イベントの検証に適した選択肢です。
3-2. オリジナル空間構築の費用相場
自社のブランドや企画内容に合わせて、1つのメタバース空間をオリジナルで構築する方法です。
- 初期費用・開発費用の目安:200〜300万円/1空間
3DモデルデザインやUI設計、インタラクションの作り込みが行えるため、ブランド表現や体験価値を重視したい場合に適しています。展示会や採用イベント、地域プロモーションなどで、他社との差別化を図りやすい点が特徴です。
3-3. 専用プラットフォーム開発の費用相場
複数のイベントやサービスを継続的に展開するために、自社専用のメタバースプラットフォームを開発する方法です。
- 初期費用・開発費用の目安:1,500万円〜
大規模な来場者数を想定したイベントや、既存システムとの高度な連携、ログ分析・会員管理などを含むケースで選択されます。中長期的に自社の「デジタル上の拠点」を構築したい場合に検討されるパターンです。
3-4. メタバース費用の主な内訳
メタバースの初期費用・開発費用には、例えば次のような項目が含まれます。
- 企画・要件定義
- 3Dモデルや空間デザインの制作
- システム開発・機能実装
- テスト・検証
- 運用マニュアル作成・スタッフトレーニング
導入後は、サーバー利用料や運用サポート費、コンテンツ更新費などのランニングコストも発生するため、「初期費用+開発費用」だけでなく、年間トータルコストで検討することが重要です。
最近では、まずテンプレート型で小さく始め、効果検証を行った上でオリジナル空間や専用プラットフォームへと発展させる段階的な導入が増えています。
4. メタバースの費用を左右する3つの要素
4-1. 活用目的と空間規模
展示会、採用イベント、研修、地域プロモーションなど、目的によって必要な機能や空間規模が変わります。例えば、次のような機能が増えるほど、開発費用が高くなる傾向にあります。
- 3Dアバターや複数人同時接続
- 音声・テキストチャット機能
- 動画配信、セミナー配信機能
- アンケート、ログ分析、決済などのビジネス機能
まずは「何を実現したいのか」「どの程度の来場者数を想定するのか」を明確にし、それに合わせて必要な機能を絞り込むことで、不要な初期費用を抑えられます。
4-2. 開発範囲とカスタマイズ度合い
テンプレート型を選ぶ場合、基本機能の範囲内であれば導入費用を抑えやすくなります。一方で、オリジナルの空間デザインや複雑なインタラクション、外部システムとの連携を多く盛り込むほど、開発費用は上がります。
費用対効果を意識する場合は、初期段階では必須機能に絞ったミニマム構成でスタートし、運用しながら機能追加していく方法も有効です。
4-3. 運用・サポート体制
メタバースは一度構築して終わりではなく、イベント運営やコンテンツ更新を通じて価値を高めていくものです。そのため、以下のような運用項目も費用に影響します。
- イベント時の運営サポート
- 来場者対応・トラブルシューティング
- 空間やコンテンツの定期更新
- アクセス解析・レポート作成
「初期費用を抑えたが、運用に手が回らず十分に活用できない」という状況は避けたいところです。運用サポートの範囲と料金を事前に確認し、社内で担う部分との役割分担を整理しておきましょう。
5. メタバース開発会社を選ぶ際のポイント
メタバースの初期費用・開発費用を適正に抑えつつ成果を出すためには、「どの開発会社と組むか」が重要になります。ここでは、検討時に確認しておきたいポイントを整理します。
5-1. 技術力と得意領域を確認する
メタバース開発には、3DCG、ネットワーク、サーバーインフラ、UI/UX設計など、多様な技術が必要です。開発会社によって得意分野が異なるため、自社の目的(展示会、教育、地域PRなど)に合った技術・実績を持っているかを確認します。
特に、大規模接続や配信を伴う場合は、パフォーマンスや安定性が重要になります。技術力が不十分だと、動作が重い・落ちるなどの課題が生じ、せっかくの開発費用が十分に生かされなくなる可能性があります。
5-2. 実績と導入事例をチェックする
どの業界や用途でメタバースを構築してきたかは、提案力や理解度の指標になります。観光・自治体案件に強い会社と、企業向け展示会に強い会社では、設計の考え方や提案内容が異なります。
自社の業種や目的に近い事例があるか、初期費用や開発費用の目安がどの程度か、といった点を確認することで、プロジェクトのイメージを具体化しやすくなります。
5-3. 費用と納期のバランスを比較する
見積もりを比較する際は、「初期費用だけが安い」かどうかではなく、開発費用・運用費用も含めたトータルコストで検討します。
- 初期費用を抑える代わりに、ランニングコストが高くなっていないか
- 短納期を優先するあまり、品質や拡張性が損なわれていないか
こうした点を確認しながら、費用・納期・品質のバランスを総合的に判断することが重要です。
5-4. 長期的な運用サポート体制
長期的にメタバースを活用する場合、運用サポートの内容は成功を左右します。イベント運営支援、機能の改善提案、トラブル発生時の対応など、どこまで担ってもらえるのかを事前に確認しましょう。
運用サポートが十分であれば、社内の負担を抑えながら、継続的にメタバース空間の価値を高めていくことができます。
5-5. 提案力とコミュニケーション
初めてメタバースを導入する場合、「何ができるのか」「どこまで費用をかけるべきか」が明確でないことも多くあります。そのため、ヒアリングを通じて目的や課題を整理し、最適な規模・初期費用を一緒に設計してくれるパートナーであるかどうかが重要です。
技術面だけでなく、体験設計やブランディング、マーケティングの視点を持った提案があるかを確認すると、自社のビジネスに直結したメタバース活用につながりやすくなります。
6. メタバース開発おすすめ企業10選
ここからは、メタバースの構築・運用実績を持つ企業を10社紹介します。費用感や得意分野、対応できる規模感などを比較しながら、自社に合うパートナー選びの参考にしてください。
6-1. 株式会社リプロネクスト(Roomiq)

株式会社リプロネクストは、企業や自治体向けにメタバース空間の企画・構築・運用を一貫して手がける会社です。展示会や採用イベント、地域プロモーションなど、BtoB・BtoG領域で多くの導入実績があります。
同社が開発・運営する「Roomiq(ルーミック)」は、NTTグループ企業が提供していた「DOOR」を事業継承したブラウザベースのメタバースプラットフォームです。累計ユーザー数は300万人を超え、アプリのダウンロード不要で、PCやスマートフォンからURLをクリックするだけで参加できます。テンプレート型からオリジナル空間構築まで柔軟に対応でき、初期費用・開発費用を抑えた検証から本格展開まで、段階的な導入がしやすい点も特徴です。
▶▶法人向けサイトはこちら
6-2. クラスター株式会社(cluster)
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・出典:cluster公式サイト
クラスター株式会社は、イベント開催に強みを持つ日本発のメタバースプラットフォーム「cluster」を提供しています。スマートフォン・PC・VRデバイスなど幅広いデバイスからアクセスでき、ユーザーが手軽に参加できる点が大きな特徴です。
企業や自治体向けには、製品発表会、カンファレンス、音楽ライブ、展示会など、多様な用途でのメタバース活用を支援しています。大規模同時接続に対応しており、数万人規模のイベント実績もあるため、「多人数が集まるイベントを実施したい」という場合に適したプラットフォームです。
空間デザインの自由度も高く、企業独自のワールド構築や3Dモデルの設置、配信機能の組み込みなど、目的に合わせたカスタマイズが可能です。国内企業向けサポートが充実しているため、初めてのメタバース導入でも安心して検討できます。
6-3. 株式会社HIKKY(Vket Cloud)

・出典:Vket Cloud公式サイト
株式会社HIKKYは、世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット(Vket)」を企画・運営している企業です。
イベントの制作だけでなく、メタバース参入支援のコンサルティングや、クラウド型の開発エンジン「Vket Cloud」の提供も行っており、企業や自治体のメタバース活用を幅広く支援しています。独自のワールド構築や3Dモデル開発、プロモーション設計まで一貫して対応できる体制を持ち、国内外での事例も増加しています。
6-4. 株式会社メタバーズ

・出典:METABIRDS公式サイト
株式会社メタバーズが提供する「CYZY SPACE(サイジー・スペース)」は、VR展示会、バーチャルショールーム、バーチャルイベントなどに活用できるブラウザ型メタバースです。スマートフォンとブラウザのみで参加できるため、参加者側のハードルを下げやすいのが特徴です。
ビデオ通話機能やAIアバター、ChatGPT接客機能などを備え、オンラインでも対面に近いコミュニケーションを実現します。展示会やイベント、バーチャルキャンパスなど多様な用途に対応でき、目的に合わせて初期費用・開発費用の設計が可能です。
6-5. monoAI technology 株式会社(XR CLOUD)
monoAI technologyは、「XR CLOUD」などを展開するメタバース系企業です。もともとゲーム開発の技術を強みとしており、クリエイター向けの表現力豊かな仮想空間を実現しています。上場企業であることから、信頼性や安定性の高さにも定評があり、企業や団体からの導入相談が増加しています。さらに、AIやXR技術の活用にも積極的で、法人向けにカスタマイズ可能なバーチャル空間の構築支援も行っています。
6-6. 株式会社ビーライズ

・出典:ビーライズ公式サイト
株式会社ビーライズは、メタバース展示会やバーチャルイベント、VRシステムの開発など、幅広いXRソリューションを提供している企業です。商品のプロモーションやオンラインイベントに特化したメタバース活用を得意としています。
同社の「メタバース展示会メーカー」は、専門的なプログラミング知識がなくてもメタバース展示会を開催できるサービスです。テキストチャットやボイスチャットに対応し、来場者と出展社担当者がリアルタイムにコミュニケーションできるため、オンラインでも商談機会を創出しやすい環境を構築できます。
6-7. ナレッジワークス株式会社

ナレッジワークス株式会社は、メタバースを活用した企業のDX推進を支援する企業です。企業独自の「オウンドメタバース」を構築し、新しいビジネスの場として活用することを提案しています。
ビジネス向けメタバースプラットフォーム「ROOM」では、既存のデジタル資産を活用しながら自社空間を構築できます。オンラインミーティングやセミナー、ショールームなど、さまざまな業務をメタバース上に移行し、顧客とのデジタル接点を増やすことで、営業・マーケティングの効率化に貢献します。
6-8. REALITY株式会社
REALITY株式会社は、スマートフォン向けメタバースアプリ「REALITY」の開発・運営と、企業向けのメタバース構築支援を行っています。「REALITY」は世界累計で1,000万回以上ダウンロードされており、ユーザーはアバターとしてライブ配信やゲームを楽しむことができます。
同社は、仮想空間でのバーチャルイベントを可能にするクラウドソリューション「REALITY XR cloud」を提供しており、専門チームによるコンサルティングと高いカスタマイズ性を備えた開発エンジンを組み合わせて、企業のメタバースプロジェクトを支援しています。
6-9. Spatial Systems, Inc.(Spatial)
Spatialは、アメリカのスタートアップ企業が開発・運営するメタバースプラットフォームで、デザイン性とリアリティを兼ね備えた空間表現が特長です。ブラウザやアプリを通じてアクセスでき、3Dモデルや画像、動画などを空間内に配置して展示会・学会・プレゼンテーションなど多様な用途に活用できます。
利用者は自分のアバターを作成し、他者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能。特に高品質なグラフィックと操作性の高さから、教育機関や企業のプロモーション、アート展示など、クリエイティブ分野での利用が広がっています。
また、英語ベースのサービスながら日本からも利用可能で、Webブラウザで手軽に体験できる利便性も魅力です。現実に近い空間演出を求める教育・研究機関や企業にとって、有力なメタバースプラットフォームの一つといえます。
6-10. VRChat, Inc.(VRChat)

・出典:VRChat公式サイト
VRChatは、VR空間でのソーシャル交流に特化したプラットフォームで、ユーザーが自らワールドを作成し、公開・共有できる自由度の高さが特徴です。
アバターによるコミュニケーションが活発で、コミュニティ形成に強みがあり、イベントやサロン、ファン同士の交流などに活用されています。オープン性の高さから個人クリエイターによる創作も活発で、エンタメ・教育・文化など多様なジャンルの利用が広がっています。
7. まとめ:自社に合った初期費用・開発費用の設計を
メタバースの初期費用・開発費用は、テンプレート型の小規模導入から、オリジナル空間、専用プラットフォーム開発まで、目的やスケールによって大きく変わります。一般的には、テンプレート型であれば月額5万円前後から、オリジナル空間構築では数百万円規模、専用プラットフォーム開発では数千万円規模を見込むケースが多くなっています。
重要なのは、「何のためにメタバースを導入するのか」「どのような活用シーン・活用方法で成果を出したいのか」を明確にしたうえで、初期費用・開発費用と運用費用のバランスを設計することです。
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