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社長はなぜ細かい指摘をするのか?起業家という生き物
「なんでそんな細かいこと言うんだよ」
仕事をしていると、社長に対して一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
私は今は社長という立場ですが、会社員も経験していますし、今でも取引先の社長から「ここが気になる」と細かい指摘を受けることがあります。
今日は、社会の少数である“社長”という生き物”について少し書いてみます。誰かへの愚痴ではなく、前を向くエネルギーに変えるきっかけになれば嬉しいです。
今回は、社会では少数の社長という生き物について伝えるのと、仕事していく中で愚痴ではなく前を向くエネルギーのきっかけにしてほしいなと思って書いていきます。 あえて、社長を生き物と言っているのは、同じ人間だと思って近づくと火傷する場合があるので、違う生き物だと思って触れ合う方がちょうど良いと思うからです。(ゴリラに対して「あいつは常識がない」とか怒る人いないのと同じ感じです)
社長には2種類いる
一言で「社長」と言っても、実は大きく2種類に分かれます。
・起業家(0→1をつくる人)
・企業家(1→10、10→100に伸ばす人)
今回主に話すのは「起業家」です。ストレートに言うと、起業家は少し狂っています。
会社は創業10年で9割なくなると言われています。
多くの人がその事実を知っているのに、「自分ならいける」と思い、全財産と時間を事業に投じる。
これは、冷静に考えればネジが何本か飛んでいないとできません。
私自身も、これまで通帳残高を見て「今月いけるのか?」と何度も思いました。給料日前に資金が足りるかを計算し、自分の報酬を後回しにしたこともあります。
そういう感覚を一度味わうと、仕事の見え方は変わります。
なぜ社長は細かいのか?
ここからが本題です。なんで社長が細かい部分を指摘するのか?をまとめていきます。
1.だいたい全部やってきているから
起業家は、立ち上げ期にほぼすべての仕事を経験します。
印鑑をつくって、物件を探して、銀行口座をつくって、机や椅子を組み立てて、プリンターの初期設定をして、プロダクトをつくって、営業資料をつくって、営業に行って、見積書・請求書・契約書をつくって、入金を確認する。
ある程度の規模の会社であれば「なんでこれを自分がやらないといけないんだろう」と思うようなことも、全部やっています。
時間がない中で成果を出さなければならない。だから、効率化や改善を常に考える癖がつきます。
その結果、人の仕事を少し見ただけで
「ここは改善できる」
と反射的に考えてしまう。
これは性格というより、職業病に近いです。
2.事業に対するコミット度合いが違うから
社長が細かいもう一つの理由は、事業へのコミットの深さです。
全財産と時間をかけるだけでなく、自宅を担保に借入をする人もいる。飲み会で「失敗したら自己破産だな」と冗談を言えるくらい、腹をくくっています。
給料日の感覚も違います。
一般的には、給料日は嬉しいものだと思いますが、社長からすると経営が厳しいタイミングでは、給料日は恐怖になります。
「入金は間に合うか?」
「足りなければ、どこから資金を持ってくるか?」
自分の生活より、まずメンバーの給与を守る。その経験をすると、“1つのミス”の重みが変わります。
どうすれば気持ちよく働けるか?
「社長って変人だよね」で終わると、何も解決しません。社長側にも、メンバー側にもできることがあります。
社長へ:早く行きたいなら一人で行け。遠くに行きたいならみんなで行け。
自分の思い通りにやりたいなら、フリーランスでいい。チームでやると決めたなら、任せる覚悟が必要です。
一時的にクオリティが落ちることもありますが、信じて任せることをやり切らないと、組織は育たないです。
リプロネクストでは「Open Friday」という取り組みを始めました。月末の最終金曜日に時間を取り、VISIONのすり合わせや現在地の共有、匿名で質問できるQAを実施して、誰もが同じ基準で意思決定できる状態を目指しています。
メンバー:指摘されたら表では感謝、裏では悔しいと思え
ポジショントークも半分ありますが、仕事に対して社長だけじゃなく周りから指摘が入ったら、表では言ってくれたことへの感謝を伝えて、心の中では悔しいと思うのが重要だと思います。
指摘されたことが検討違いだった場合は論外として、正しい指摘だった時に「うるせぇな」と思っていたらもう自分の成長はないです。それよりは、「自分が一番この事業に向き合ってやっているのに他の人からの意見が正しいなんて」と悔しいとか嫉妬を持つくらい自分の仕事に誇りを持てると良いなと。
長文を書きましたが、何より一番大事なのは「みんな会社を良くしたいと思っている」という前提を会社のカルチャーにすることだと思っています。
マウントや嫉妬、上司・部下、ベテラン・新人など関係なく、全員が「会社を良くしよう、社会を良くしよう」と思っていれば、指摘やフィードバックがあっても「なるほど。そういう視点があるのか!」で変な感情がなく前に進むエネルギーになります。
これからAIやロボットがどんどん仕事してくれるので、前向きなエネルギーが広がる社会にしたいです!