経営・戦略
ハラスメントに逃げないマネジメント
最近、ハラスメントについて過剰に意識されるようになり、経営者やマネジメント層の中にも悩んでいる人が多くなっています。
私個人としては、ハラスメントが相手にも会社にも良い影響を与えないことは明らかなので、しっかりと意識し、対策を講じるべきだと考えています。
その上で、「だからと言って、ビジョンまで捨ててしまうのは違う」と思います。
例えば、「最近はハラスメントが怖いから動けない…」という理由で、自分が成果を出さないことを正当化するような言い訳をしていないか、ということです。
確かに、コミュニケーションの難易度は上がっているかもしれません。
しかし、それは「何か話すとすぐにハラスメントになる」といった事態ではなく、以前のマネジメントスタイルをアップデートして改善できる部分があるということだと私は考えています。
例えば、昔なら「いいからやれ!」と大きな声を出せば良かった場面も、今ではそれが適切でないというレベルの改善を含んでいます。こういった改善をすべてひっくるめて「ハラスメントが…」と言うのであれば、それは全く違うと感じます。
全員の共通認識として、「幸せになりたい」という思いがあると思います。その目的を達成するためには、個々人がスキルアップし、成長する必要があります。そして、その集合体としての会社がうまくいかないと、各メンバーの条件面を改善することもできません。
だからこそ、基本をしっかり統一することが大切です。何度か言っていますが、「指摘は論理的に、成果には感情的に」というコミュニケーションを大事にすることが重要だと思います。