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観光PR向けVR授業を実施しました【福島県立テクノアカデミー会津】

観光PR向けVR授業を実施しました【福島県立テクノアカデミー会津】

2023年2月、福島県立テクノアカデミー会津様よりご依頼いただき、観光プロデュース学科の学生に向けに、弊社CEOの藤田が「観光PR向けVR授業」を計4日間行いました。

この記事では、この授業の目的や実施内容を当日の写真とともに紹介します。

福島県立テクノアカデミー会津 観光プロデュース学科について

観光業・サービス業に求められる知識と実践技術を様々な面から学び、地域の観光産業を総合的にプロデュースできる人材、様々なサービス業に対応できる人材を育成します。

卒業後は、旅行・宿泊・交通などの観光業界をはじめ、観光関連の各種団体、サービス業に関わる幅広いフィールドでの就職を目指します。

引用:観光プロデュース学科紹介ページ


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観光PR向けVR授業の目的

今回のVR授業は、ウィズコロナ時代の観光振興を牽引する人材育成のため、VRコンテンツ制作を通して観光プロデュース能力の向上を図る目的で実施。

新型コロナウイルス感染症の影響で、旅行・観光業は大打撃を受けました。世界的な行動制限により旅行自体ができなくなったことに加え、これまで当たり前に行っていた観光イベントでのPRや情報発信ができなくなり、アプローチの手法を見直す必要がありました。そこで同校はICTを活用した新たな情報発信方法に着目。

今回はバーチャルツアー(VR静止画)の制作について、座学と実践を交えて一連の流れをお伝えし、就職後すぐに活用できる状態を目指し授業を行いました。

観光PR向けVR授業レポート

ここからは、4日間の授業の様子を写真とともに紹介します!
今回は座学に1,2年生が参加、実践には2年生が参加しました。

1日目:座学

まずは、VRの基礎知識やメリット、活用方法について授業を行いました。今回のメインコンテンツであるVRだけでなく、旅行・観光業界の新たな取り組みで注目されているメタバースについても紹介。それぞれの違いやメリットを理解していただくことで、目的に応じた使い分けの重要性をお伝えしました。

福島県立テクノアカデミー会津 座学

続いては、VRとメタバースそれぞれのコンテンツの体験へ。具体的なイメージをしながら、旅行・観光業で将来どんな風に活用できるかどうかグループワークで話し合ってもらいました。

福島県立テクノアカデミー会津  VR/メタバース体験

2日目:VR編集&ロケハン

2日目は、撮影や機材の操作方法をレクチャー。学生の皆さんは以前実習で使用したことのある360°カメラ「RICOH THETA Z1」を使うことに。その他にも、弊社で360°バーチャルツアーを撮影する際に使っている3Dスキャナー「Matterport」を説明し、機材についての知識も深めていただきました。


今回の授業で実際にバーチャルツアーを撮影するのは喜多方市にあり、国の登録有形文化財にも指定されている「旧甲斐家蔵住宅」。「何のためにバーチャルツアーを作るのか」「ターゲットはどんな人か」という企画・設計を行い、ロケハンに行きました。

福島県立テクノアカデミー会津 バーチャルツアーロケハン

3日目:撮影

ロケハンで決めた撮影箇所を、360°カメラを使って撮影していきます。階段のある場所や日差しの入り方が変わる際などの撮影の注意点を説明します。

福島県立テクノアカデミー会津 360°撮影

バーチャルツアー内に埋め込む動画コンテンツは、学生の皆さんがスマートフォンを使って撮影。

福島県立テクノアカデミー会津 スマホ撮影
撮影したデータは現場で随時確認しながら、完成像をイメージします。

4日目:編集・公開

撮影したデータを整理し、いよいよ編集作業へ。バーチャルツアーは表現の自由度が高いのが特徴で、画像や文字、動画などをタグとして埋め込むことができるので、活用や設定方法をお伝えしました。

福島県立テクノアカデミー会津 バーチャルツアー編集

最後には、編集したVRコンテンツの公開・活用方法を説明。学生の皆さんからも、「SNSで発信したい」など発展的な話題が出ました。

完成したバーチャルツアーがこちら

今回学生の皆さんが制作したバーチャルツアーがこちらです。

改修工事が決まっている「旧甲斐家蔵住宅」の現在の状態を保存し、観光プロモーションコンテンツととして制作しました。撮影ポイントや埋め込み(文字/画像/動画など)は学生の皆さんが話し合って決め、100ポイント以上の撮影を実施して公開まで行っています。

今後は喜多方市のホームページに掲載される予定です。

バーチャルツアーのこだわりポイント

「管理人の方にお話をお伺いし、特に価値のあるポイントには文字・画像・動画などで詳しく伝えるように工夫をいたしました。

また、昔の傘や金庫などは使用場面を画像で表現することで、より詳しく情報をお伝えできるようになっております。」

学生からのコメント

4日間の授業を終えて、学生さんからのコメントはこちらです!

・観光協会に内定が決まっているので、早速就職後にバーチャルツアーの内容を活用したいと思いました。


・座学で聞いていたときは「自分にできるだろうか?」と不安だったが、実践したことで就職後も活用できそうだと感じました。


・XRやメタバースは言葉できいたことがあったけど、どんなものか分かっていなかった。授業を通して具体的にイメージできるようになった。

・このVRをご覧になった方が喜多方の蔵の素晴らしさを認識し、コロナ後に来てもらえると嬉しい。

まとめ:授業を振り返って

4日間に渡り、講師という形で学生さんに向けたバーチャルツアー授業を行うのは弊社でも初のプロジェクトでした。VRやメタバースの活用についてアイデアを出すグループワークでは、様々な意見が飛び交い、前向きに授業に取り組む皆さんの姿勢を見て、とても頼もしく感じ、そして実務で活用するイメージまで落とし込めている状態になったことをとても嬉しく思っています。

今後は、同校の先生方に向けてバーチャルツアーに関するレクチャーを実施する予定です。先生方にお伝えすることで、学校内でノウハウを共有し、観光プロモーションの一つの手法として活用していただくことになります。

私たちリプロネクストでは企画・撮影のご依頼だけでなく「バーチャルツアー制作を内製できるようにしたい」「VR/メタバースの勉強会を行いたい」というご相談もお受けしています。ぜひお気軽にお問い合せください。

Lipronext編集部
Lipronext編集部
編集部
リプロネクストのサービスに関連するお役立ち情報などを日々配信中。