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動画とVR動画って何が違う?目的や作り方の違いを解説【事例付き】

動画とVR動画って何が違う?目的や作り方の違いを解説【事例付き】

近頃、ビジネスシーンにおけるVRの導入事例が増加傾向にあり、VR動画の活用に向けて情報収集をされている方も増えています。

そんな中で「そもそもVR動画って、通常の動画と何が違うの?」という疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、動画とVR動画の使い分けの考え方や、作り方の違いなどを紹介します。
記事後半には、同じテーマで動画とVR動画で作り分けたコンテンツを紹介するので、より具体的にイメージできるでしょう。

「VR動画をビジネスで活用したいけれど、得られる効果がわからない」

「PRコンテンツを作りたいけど、動画 or VR動画で悩んでいる」

という方はぜひご覧ください。

1.VR動画とは

VRゴーグルイメージ

VR動画とは、VR技術を使って360度好きな方向を見ることができる映像です。

基本的にはVRゴーグルを使って見るもので、左右に異なる映像を映すことで、立体的な映像として認識させます。これによって「その場にいるような」「目の前に物体があるような」体験ができるのです。

またVR動画は、VRゴーグルを使わずに360度映像としてスマートフォンやパソコン、タブレットから視聴することもできます。

VRゴーグル装着時と比べると没入感(仮想世界に入り込んでいるような感覚)は薄れますが、見たい方向を上下左右動かしながら、能動的にコンテンツを視聴してもらえます。

▶︎▶︎関連記事:YouTubeでVR動画を見る方法【VRゴーグルあり&なしの視聴方法】

2.動画とVR動画は「届けられる情報」が違う

VR動画と通常の動画の見え方の違いはお分かりいただけたと思います。ではどのように使い分けたらよいのでしょうか?それは「映像コンテンツを通して、視聴者に何を届けたいのか」によって選ぶことです。

2-1.通常の動画の強み

動画はテキストや写真に比べて、短い時間で多くの情報を伝えることができます。

インタビューを入れたり、テロップやナレーションを挿入するなど表現の幅が広いので、商品やサービスに合わせて、魅力が引き立つように「情報を届けられる」点がポイントです。

2-2.VR動画の強み

対して、VR動画の強みは「体験を届けられる」点です。動画が、画面を通して映像を見るという受動的な動作に対して、VR動画は自分で見たい方向を選びながら、その場にいるような体験をすることができます。

「見てもらう」のではなく、「体験を届けたい」という場合にVR動画は効果を発揮します。

3.動画とVR動画を事例とともに比較

動画とVR動画の違いを、実際の事例とともに見ていきましょう。
新潟県小千谷市では、小千谷市のリアルな魅力を国内外に向けて訴求すべく動画/VR動画のプロモーションコンテンツを発信しています。

▶︎▶︎関連実績:小千谷市観光交流課 様【観光プロモーションコンテンツ制作&広告運用サポート】


下記の事例は、小千谷市の伝統行事で国指定重要無形民族文化財に認定されている「牛の角突き」を動画とVR動画で紹介したものです。

3-1.観光プロモーション動画「牛の角突きVR」

VR動画は”小千谷の魅力を体験する”をテーマに作られています。

実際に観戦しているように現地の雰囲気や、コロセウム型の会場を見渡すことができますね。
また、VR動画の中では勢子(※)目線で臨場感の溢れる疑似体験もでき、非日常の目線も届けることで、闘牛の面白さや魅力も多面的に伝えられます。

(※)勢子…牛の持ち主と牛を応援する役割を担う者。角突きの特徴である「引き分け」で勝負を決める際に、牛に網かけや鼻取りを仕掛けるなど、「角突き」の取組の中で欠かせない存在

迫力のあるコンテンツ をVR動画で発信することで、臨場感とともにイメージを届けやすくなります。

3-2.観光プロモーション動画「牛の角突き」

VR動画に対し、通常の動画では「牛の角突き」の歴史や関わる人にフォーカスを当て、見る人に理解を深めてもらう目的で制作しています。

コンテンツ全体の構造からも、VR動画とは全く異なることがお分かりいただけると思います。

勢子のインタビューから「牛の角突き」の歴史やルール、勢子の役割、牛への想いが伝わりますね。
想いを届ける、ストーリーや背景を知ってもらいたいという場合は、動画で表現するのが良いでしょう。

4.動画とVR動画の作り方の違い

最後に、動画とVR動画の作り方の違いを紹介します。ステップは同じですが、企画・撮影・編集とそれぞれ使う機材・ソフトや進め方は異なります。

4-1.企画・構成

動画 /VR動画どちらも、伝えたいポイントや魅力を明確にして企画・構成を進めていきます。

大きく異なるのは、VR動画の場合は360度映像になるため、カメラワークや見せ方、どの部分を映像の正面として作っていくかなども構成段階で決めていきます。

例えば、ランニングの魅力を伝えるVR動画の場合、ランナーの目線にするか、ランナーの隣で並走して撮影するのかで見え方は大きく変わってきます。

4-2.撮影

VR動画の場合は、360度撮影ができる専用機材を使って撮影することがほとんどです。高画質・アクション向けなどカメラによって特徴があるので、撮影シーンに合った機材を選んでいます。

ドローンを活用すれば、動画もVR動画もスケール感の伝わる映像を撮ることができます。

4-3.編集

通常の動画とVR動画は編集方法も全く異なります。通常の動画の編集経験があっても、初めて触れる場合は感覚が違います。

VR動画は360度であるがゆえに、画面の中央となる位置を決める必要があったり、テロップの入れ方も変わってきます。

まとめ

動画とVR動画は「情報を届ける」「体験を届ける」という明確な違いがあり、このポイントが活用イメージに結びついていきます。


マーケティングに動画やVRを活用する際には「誰に、何を届けたいのか」を明確にすることが最も大切です。目的から逆算して、どの形で表現するのが良いのか決めると良いでしょう。


弊社リプロネクストは動画やVR動画をはじめ、お客様のリアルな魅力を届けるためのコンテンツ制作を行っております。「自社サービスの魅力を届けるには、どんな方法があるか?」など、どんなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。

たかはし
たかはし
広報・メディア
2020年4月入社。大学卒業後にUターンし、地方誌編集、企業広報を経て現在に至る。人の心を動かし、寄り添える広報を目指し奮闘中。お酒と新潟と音楽が好き。