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リプロネクストの社長ブログ

新潟で起業するのに「お金の問題」はどう解消したか?

初めてお会いする方に「起業するのにお金はどうしたの?」と結構聞かれるので、3年半前のことを振り返りながら紹介していこうと思います。

私は新潟で起業するのに今の自分の経験みたいなことが情報としてほしいと思ったので、これから新潟移住や起業する方向けに書いていきます。

 

私のことを知らないという方向けに前提の話をすると、新潟市出身で高校卒業後に上京し、大学4年間と社会人として約5年東京に住んだ後、新潟にUターン&起業をしました。

 

そして、新潟にUターンする直前に結婚をしていて、2016年11月に結婚→12月末に新潟にUターン→2017年2月に会社設立というスケジュールで起業をしています。

 

という前提の上で起業時のお金の話をします。

起業資金は100万円

起業にいくら必要なのかはビジネスモデルにも寄ると思いますが、大前提として小さくはじめて大きく育てることを目指した方が良いと思っています。

 

私の場合は何とか100万円を貯金して全て会社に入れました。

 

1人の個人としては、100万円は大金に感じていましたが、会社としての100万円はあっという間になくなります。一般的に考えるとパソコン20万円+HP制作に30万円+名刺などの諸経費10万円+家賃を考えたら数ヶ月あればなくなってしまいます。

会社のお金は使わない選択をした

起業したらどうなるかわからない状況でもお金の計算をすると100万円はすぐなくなるとわかりましたし、お金が減っていく不安は本当にメンタルに来ます。

 

例えば、同じ100万円を持っていたとしても、毎月コツコツ5万円を貯金して100万円になった場合と元々300万円を持っていたのに毎月10万円が赤字で100万円になった場合では、同じ金額なのに受け取り方が全く異なります。

 

ということで、極端にお金を使わない選択をしまいた。

生活費を極限まで減らす努力をした

100万円を減らさないためにも役員報酬は年間135万円(月約11万円)に設定しました。手取り額で言うと8万円くらいでしたが、それでも最初は売上がたたなかったので会社への貸付として給料をもらわないことが頻繁にありました。

 

普通に考えたら毎月に出費で苦しくなるので、新潟にUターンしてから約半年は実家暮らしでご飯も家で食べさせてもらい、お昼ごはんも家でおにぎりを作っていくかカップラーメンを食べていました。(家にお金を入れると言ったんですが、余程かわいそうだったみたいで親に「いらない」と言われていました…)

 

なので、実際の生活費は、スマホ代1万円、交通費5,000円、たまに呼ばれる飲み台5,000円、その他2万円、今後の結婚生活のためのお金3万円の合計月7万円くらいの出費でした。

生活費はアルバイト代で稼ぐ

先程も書きましたが役員報酬が手取り8万円程でしたが、実質会社への貸付が多かったので会社での仕事とは別にホテルの宴会場でアルバイトをしていました。

 

生活リズムで言うと、平日は朝8時~17時まで仕事、18時~23時までアルバイトをして、休日はホテルで結婚式を挙げる方向けに配膳のアルバイトをしていました。

 

平日:週3~4日×4時間×900円×4週=約50,000円

休日:月5日×6時間×900円=27,000円

 

合計6~8万円くらいのお金で生活をしていて、会社でお金を稼げるようになるまで約9ヶ月間はアルバイトをしていました。

起業時にアルバイトをするメリット

昼間仕事して平日夜+土日にアルバイトをする売れない芸人みたいな生活をしていたので、周りからは「本当に辛い期間だったでしょ」と言われますが、メリットもあったと思っています。

(デメリットは起業に使える時間が制限されるの一択なので割愛します)

メリット1:生活水準を強制的に下げることができた

起業時にアルバイトをした一番のメリットは、生活水準を強制的に下げることができたことです。自分で考えられる全ての生活費を下げたことでお金がなくなる恐怖感を和らげることができましたし、今でも生活費を上げていないのでだいぶ気持ちは楽になってきました。

これが、大型の資金調達をしてお金がない苦しさを知らないままだと、会社として無駄なお金を気にせず放っておくということがあり得た気がしています。

※資金調達が悪いわけではなく、あくまで私の場合はです。

メリット2:ビジネスモデルの変更ができる

新潟に住んでいたのは高校までなので、新潟で初めて仕事をする経験が起業でした。

なので、どんなことにニーズがありどんな分野なら事業を伸ばせるかが、わからないまま会社をつくってしまいましたが、この状況で生活費を稼ぐためだけの会社になると焦ってビジネスモデルを決めてしまうリスクがあると思っています。

私の場合は、まだ売る商品もない状態から会社にアポイントをとってニーズをヒアリングしてそれをサービスに活かすだけの時間をつくれたのもアルバイトをしていたからではあります。

結論:お金の問題というよりもメンタルの問題が大きい

ここまで書いてみて自分の中で感じたことは、お金の問題よりもメンタルの問題の方が大きいということです。

冷静に考えると、地方で暮らすのに家族がいても月に10万円もあれば生活することはできますが、「社会人にもなってフリーターになるなんて家族になんて言われるか…」とか起業して会社を潰してまた挑戦して成功する人なんていっぱいいるにも関わらず「失敗したらどうしよう…」と考えてしまうことで一歩を踏み出せない人が多いと思いますし、私もそうでした。

 

ただ、最終的には「起業してすぐ失敗したら転職しよう」と思いましたし、「お金がなくなっても生活できるように実家に住んでバイトしよう」と思えたことで、お金がなくなって継続ができなくなるということからは逃れることができました。

 

自分自身でもバイトしなくても住むくらいの準備を会社員の時にやっておけよ!と自分に言いたいことも多々ありましたが、もしこれから何かに挑戦しようと思っている人の少しでも背中を押せたら本当に嬉しいです!!

 

 

もし、行動した人がいたらTwitterなどで教えてください。私もまだまだ一歩踏み出した程度なので、どんどん進めるように頑張ります!一緒に前向きに行動しましょう。