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リプロネクストの社長ブログ

新潟三越様の最後の映像を依頼いただいた理由

今日は、こんなリリースを出させていただきました。

「新潟三越」113年間の感謝の気持ちを込めた映像を制作【営業終了までの3日間、店内で放映いたします】

 

リリース文にもありますが簡単に内容を説明すると、新潟三越様は3月22日(日)で営業を終了することになってしまい、元々は最終日に閉店セレモニーとして従業員の方全員が集まってご挨拶をすることになっておりました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で、全員が集まることがリスクだという判断になってしまい、それでも「何とか最後の言葉をお客様に伝えたい」ということで、お店に来てくださったお客様にお伝えする映像をリプロネクストで制作させていただきました。

 

明日からの3連休で1階と7階で映像が流れるので、是非ご覧いただけたら嬉しいです。私も最終日のラストは伺いたいと思っています。

 

会社としてはこんな113年間も続いた、新潟を象徴する新潟三越様の映像を制作いただけたことは会社としては大きな出来事でした。今回は、「なぜ113年間も歴史ある会社がベンチャー企業ご依頼いただけたのか?」について紹介したいと思います。本当に偶然で、だけど依頼をいただけて本当に嬉しい出来事がありました。

 

2019年に新潟三越様があと1年で閉店するとニュースで発表されて、その時は全くお仕事もしたことがなかったですし、知り合いもどなたもいませんでした。しばらくしてふと「113年の歴史の幕を閉じるって悲しい。なんかできないかな?」思い、いてもたってもいられなくなり、新潟三越様のHPから問い合わせをしました。

 

以下、私がお送りしたメールです。


弊社は、新潟と東京で、VRや360度コンテンツの制作を行っている会社です。
この度は、新潟三越様が2020年3月に閉店してしまうということで、
閉店前にVR映像として残せないかと思いましてご連絡させていただきました。

 

個人的なお話をさせていただきますと私は新潟市の出身の今年で30歳になりますが、
小さい頃から母親に新潟三越様や古町付近によく連れて行ってもらっており、
とても懐かしく思い出の場所です。

 

そんな古町を代表をしていた新潟三越様がなくなるというのは、
とても悲しく・寂しい気持ちがあり、弊社のサービスでもあるVRの映像で
何とかデータとしてでも新潟三越様を残せないかと思いご連絡させていただきました。

 

正直なところ想いだけが先走っており、VRデータをどう活用していくかなどは、
イメージができておりませんが、何かお力になれそうなことがあればと思っております。

もし、少しでもご興味いただけましたら色々とアイデアなどお話できたらと思いますがいかがでしょうか。
(ご興味ありませんでしたら無視していただいて構いません)

 

何卒よろしくお願いいたします。
突然のご連絡、失礼いたしました。


 

この時は、新潟三越がなくなる前にVRとしてデータを残すことができたら、今後も地域の皆さまの心に残せるのではないか?という想いで連絡しましたが、実際には新潟三越様をご利用されている方は年齢層が高いということで、どなたでも喜ぶことができる動画という形になりました。

 

ちなみにメールを送っている時には失礼ながら「閉店するのに費用かけて制作できるわけがない」と思っており、「お金いらないからやりましょう!」とベンチャーの経営者としては、絶対NGなことを打ち合わせで言っていました。

 

でも、それくらいの熱意を汲み取ってくれたからこそ、他社と見比べることなくリプロネクストにご依頼いただけたのかもしれません。

 

制作は何度も何度も新潟三越様に足を運んで下見をして、撮影して確認してまた撮影してを繰り返し、編集を進めてまた足したいところを撮影するという、ただただ良いモノを創りたいという想いだけで制作しました。

 

そして、納品直前には新潟三越担当の内藤さんから「せっかく良いモノをつくってくれたんだから最後にリプロネクストの名前入れてください」とまでおっしゃっていただけました。

 

涙が出るくらい嬉しかったですが、あくまで新潟三越様の気持ちを形にする立場だったので名前の掲載はしないことにいたしました。

 

 

明日から店内で観れることが嬉しくもあり、最後が近づいている悲しさもありますが、責任を持って113年間のラストを見届けたいと思います。