CEO Blog
こんにちは、リプロネクストの藤田 献児です。
2024年最後のブログを書きます。
前回のブログで「会社設立から8期目で一番大変だった」と触れましたが、今回はその理由も含めて振り返ります。
とはいえ、長々と書くのは避けたいので、今年印象に残ったことを「ベスト3」でお届けします。
今年は出張が多い1年でした。約80日、営業日換算するとおおよそ3分の1が出張です。それも首都圏ばかりではなく、地方からの仕事依頼が多く、普段自分が「当たり前」と思っていたことが地方に行くと全然違っていて、「日本の魅力は地方にこそあるな」と改めて実感しました。
写真見返したらJAXA種子島宇宙センターで『無重力状態』の撮影をしている自分があまりに楽しそうなのでここにアップしておきます。※旅行ではなく出張です pic.twitter.com/YSR0K4p2VN
— 藤田献児/リプロネクストCEO/XR・メタバース (@fujita_ln) May 27, 2024
高知県に到着しました!初高知🙌
まだ街を歩いてないからわからないけど「どっぷりど級の極上田舎へ」は、言い過ぎじゃない? pic.twitter.com/xl308qLeAL— 藤田献児/リプロネクストCEO/XR・メタバース (@fujita_ln) October 28, 2024
日本一の凄さを実感してきました! pic.twitter.com/bX4TobOcRc
— 藤田献児/リプロネクストCEO/XR・メタバース (@fujita_ln) August 20, 2024
新潟で創業した当初は、新潟県内の仕事もほとんどなかったのですが、今では30都道府県に取引先があり、売上の大部分が新潟以外の自治体・企業からのものです。この成長には本当に感謝しかありません。
今年は出張が多かったですが、来年はもっとさまざまな場所に足を運びたいと思っています。海外も視野に入れて、さらに挑戦を続けたいですね。
会社創業から約8年間は自己資本で動いてきましたが、今年は初めてエクイティ(株式)での調達に動きました。とは言え、ここは現在も動いている段階なのでまだ途中です。
この選択をした時に周りの経営者からは「これまで自己資本で経営できてきたなら、エクイティなんてやる必要ないでしょ。絶対やめた方が良いよ」と何度か言われました。
確かに株式を外部に持ってもらうということは、純粋な自分の会社ではなくなるので、大きな成長を目指さないといけないですし、それができなかったら会社を売るとか自分も含めて経営陣が変わる可能性もあります。
それでも、自分たちが実施している『疑似体験という新しい価値』を社会に広げていくには、迷いはありませんでした。
「メタバース」と聞くと、流行りものと思う方も多いと思いますが、自分たちのクライアントは本当にやって良かったと言ってくれて実際に疑似体験ができることで、選択がスムーズに行った方も増えているのでこの価値はもっと社会に広げていきます。
今年、印象に残ったことの2つはすぐ思いついたんですが残り1つが思い浮かばなかったので、ちょっと今考えている課題感を入れていきます。
…と思ったけど、これからリプロネクストに入社したいと思ってくれる人もいると思うので、やっぱり本音で書いていきます。今年一番きつかった理由は、シンプルに言うと全く予定通りに行かなかったからです。
いくつか要因はありますが、エクイティでの調達が年内には完了する予定で動いていたため、新たなプロダクト開発を2つ同時にスタートしていました。
1つは既存のお客様にすぐ導入いただけるサービスなので低リスクで、もう1つはAIのプロダクトなので、ちょっとチャレンジングな開発。
本来だとエクイティでの調達の完了が見えたタイミングで開発を進めて行けば良かったのですが、エクイティを正直なめていたんだと思います。会社も7期やってきてXRやメタバース関連で全国初の事例も多数出している中で、お客様のニーズ・市場・自社の強み・知財戦略から考えて新たな開発をしているわけなのでエクイティもスムーズに行くと思っていたんですよね。
ただ、実際には「事業計画の蓋然性は?」「他社に勝てる強みは?」「どういう戦略で成長していくのか?」等々、当たり前なんですがVCから質問をされてみて、自分が心の底から成功できると他社に説明できていないと気が付きました。
それと同時に事業の選択と集中をしていくためにWeb関連の仕事を断るように進めました。これまでなら喉から手が出るくらい仕事が欲しかったところですが、忙しくなればなるほど、自分たちの強みであるメタバースや新規事業にリソースが割けなくなるため、良い話でも徐々に仕事を減らしていきました。
その結果、開発費は増加しているにも関わらず仕事を断り、だけど資金調達は想定よりも時間がかかるというこの先会社がどうなるのかの不安が朝起きて夜寝るまで(正確には後半は夢でも何度も考えていました)、付きまとっていました。
本来だと30分もあれば終わる仕事なのに脳のリソースを持っていかれた状態だと数倍の時間がかかることがあるんだなと周りから良く聞く話を自分の身体を通して経験できました。
このブログで「会社大丈夫?」とネガティブな印象を持った人もいるかもしれませんが、この1年の経験は今後の成長には必要な期間だったと思っています。
そもそも何もしなかったわけではなく、挑戦したからこそ生まれた悩みだったのと、ピンチな時こそ各メンバーも一緒に頑張ってくれるので本当に涙が出るくらい嬉しい場面もありました。そして、事業計画も今は何を質問されても”行ける”という自信がありますし、プロダクトの開発も今後はリソースを集中させて世の中にない価値を提供できる自信があります。
営業活動も社内体制と採用強化をバランス良く改善することで、強い組織に向かっています。何より、今のリプロネクストのメンバーは魅力的な人が多く、仕事にもポジティブに向き合っているので、本当に感謝しています。
今のメンバー、これから一緒に仕事するメンバー、その他関わる人の人生が良くなっていくにはまずは自分がやるべき仕事に集中して2025年は今年以上に挑戦して逃げずにやっていきます。来年は良い報告が色々できる予定なのでお楽しみに!
それでは皆さん良い年越しをお迎えください!!