こんにちは!リプロネクストの高橋です。
今回から、リプロネクストブログにて新たに「XR Hot Topics」という連載を始めます。
というのも、最近「XR」という言葉をビジネスシーンで耳にする機会、増えていませんか?
弊社もここ数年はVRコンテンツ制作が主力事業であり、お客様の課題解決に向けて活用している技術なのですが、そんなVRも含めた最先端テクノロジーが「XR」なのです!
既に、様々な業界で活用が進められていますが、今後、5G・6Gのような通信環境の発展により、更なる拡大が見込まれているXR領域。
この連載では「ビジネス」を軸に、2022年6~8月期のXR業界のトピックをピックアップ。おさえておきたい業界の最新ニュース&リプロネクストがリリースした事例を織り交ぜて紹介します!
XRとは「Cross Reality(クロスリアリティ)」の略で、VR、AR、MR(Mixed Reality)といった技術の総称です。Crossの略称がXなので「XR」と略されています。
XRは私たちのいる現実世界と、デジタルを駆使した表現手法を融合させて新たなコンテンツを作り出す技術のこと。この技術を使って、仮想空間でアーティストのライブ配信をしたり、現実世界に建設予定のビルを仮想空間でシミュレーションするなど、ひと昔前であれば夢のようだったことが実現できます。
これらはただ「面白い」「目新しい」ということではなく、
・時間や距離の問題で参加できない人にも、イベントや催しに参加してもらえる
・安全な仮想空間の中で、危険な現場をシミュレーションできる
という、ビジネスの場で度々上がっていた課題を解決に導くというメリットがあります。
XR技術の活用が、企業の課題解決の突破口になるとして注目を集めているのです。
この記事では、メタバース(※)の情報もXRトピックスとして紹介していきます!
(※)「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語。直訳すると「超越した世界」になりますが、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を使い、アバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。
まずは、XR関連の注目トピックスをご紹介します。押さえておけば、明日からのビジネスXR話題には困らないはずです!
メタバース上にある会場で、自身はアバターとなって街を歩いたり、3Dデータ商品やリアル商品を買い物できる世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」。
株式会社HIKKYが主催し、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を使っており、これまでセブンイレブンや伊勢丹、BEAMSやJR東日本など業種問わず日本を代表する企業が参加。2022年8月に開催された最新回では、金融業界からみずほ銀行も初出店しました。
私もイベントに参加してみたのですが、その完成度の高さには驚きまして!本当にニューヨークにいるみたい!
タイムズスクエアを散策した数分後に、大阪の街並みを歩き、串カツを堪能していました。(現実じゃありえないですよね…!)
少し話が逸れましたが、バーチャルマーケットで注目したいのは、出展企業!業界をリードする大企業が続々と登場しているあたりから、メタバースへの期待値の高さが伺えます。
▶︎▶︎バーチャルマーケット公式サイトはこちら
また、9月には「バーチャルマーケット」創設者の書籍も発売されるよう…! 世界から注目を集めている日本発のVRイベントから目が離せません。
▶︎▶︎メタバース革命 バーチャル経済圏のつくり方 amazon購入ページはこちら
弊社内にも衝撃が走ったこのニュース!最も知名度があると言っても過言ではない VRヘッドセット「Meta Quest 2(Meta社)」が出荷コストの増加や大幅な円安に伴い、2022年8月に値上げしました!
「物価が高騰しているこの時代だから仕方ないか…」とも思うのですが、驚いたのはその値上げ幅!
これまで128GBモデルは37,180円だったのに、値上げで59,400円に….。人気ソフトの音ゲー「Beat Saber」がセットで付いてくるようになったとはいえ、2万円以上の値上げは衝撃的でしたね。
イベント使いや社内に一台置いておくVRヘッドセットとしては、性能・価格から「コスパが良い」と重宝していたからこそ、衝撃の大きなニュースでした。
それでも、Meta Quest 2は使い勝手の良さは魅力なので「試したことがない!」という方は、ぜひ弊社にお越しの際にお試しください。
▶︎▶︎Meta Quest 2公式サイトはこちら
アメリカのカリフォルニア州にあるMatterport社が提供するサービス「Matterport」は、空間を専用カメラで360度スキャンすると、手軽にバーチャル空間・3Dモデルを作成できるプラットフォームです。
高度な編集技術を必要とせず、撮影してすぐにバーチャル空間が生成されることから、世界中で導入する企業が増えていますが、なんと8月下旬に最新機種「Matterport Pro3」の発売が発表されました。
シリーズ初の3D LiDARカメラを搭載し、薄暗い光から直射日光まで幅広い条件下で撮影が可能となっています。また、Pro2に比べて撮影時間が短縮されたのも魅力で、本体もコンパクト&スタイリッシュになり、ソフト・ハードの両面でアップデートされたようです!
公式サイトにも「抜群の臨場感が味わえるデジタルツイン」と表現されているので、どのように変化があ流のか非常に気になりますね!
▶︎▶︎Matterport PRO3 公式サイトはこちら
ここからは、リプロネクストに関わるXR Hot Topicsをご紹介します。
北海道・札幌市に店舗を構えていた鳥グッズ専門店「inkonite(いんこにっと)」様のバーチャルショップを8月にリリースしました。
▶︎▶︎「inkonite(いんこにっと)」バーチャルショップはこちら
2022年4月に閉店となった実店舗を3Dスキャンし、ショップの雰囲気を感じながら買い物体験ができるバーチャルショップとして制作しています。
こちらは、パソコン・スマホなど皆さんが普段使っているデバイスからどこからでもアクセスできるのが魅力。アイテム別のアイコンをタップすると、そのままECサイトへと移動して買い物をすることができます。
また「鳥スタッフがいたお店の雰囲気」や「コミュニケーションや繋がりを大切にしている」というお店のムードをできる限り表現するため、オンライン接客へのリンクや、鳥スタッフの写真&SNSを掲載し、買い物以外の楽しみ方も表現しています。
リプロネクストとしては2つ目の事例となるバーチャルショップ制作ですが、今回「閉店してしまったお店を残す」というバーチャルショップならではの強みを活かすことができ、大変嬉しく思っています。
▶︎▶︎制作事例:inkonite(いんこにっと) 様【バーチャルショップ制作】
株式会社アドフロンテ様との協業で、東京都の河川施設を紹介する「東京都 河川施設360°バーチャルツアー」を制作させていただきました。
最近は地球温暖化による自然災害が増え、集中豪雨のニュースが全国各地で聞こえてくるようになりましたが、こうした災害時に私たちの命を守ってくれるのが河川施設です。
そんな河川施設の事業の取り組みを知ってもらおうと誕生したバーチャルツアーは、動画のように視聴するのではなく、施設の中を歩き回るように見学気分を味わえる体験型コンテンツです。
VRコンテンツだからこそ、現実では見ることが難しい上空からの様子や、危険を伴うため関係者しか入ることのできない施設まで紹介することができるメリットがあります。
クイズ機能もあるので、楽しみながら学んでもらえると嬉しいです。
▶︎▶︎東京都建設局 様 【河川施設 360°バーチャルツアー制作】
ビジネス向けのVR情報・メタバース情報に特化したメディアを7月・8月にリリースしました!
私たちは”リアルを届けるWebマーケティング企業”として、主に企業・自治体の皆様の課題解決に向けてVRやメタバースを扱っているのですが「そもそも、どんな風に使われてるかわからないから不安」「イメージがしにくい」といった声も上がっていました。
そんな疑問を解決していただくために誕生したのが「VRtips」「メタバースtips」 です。
それぞれのビジネスでの活用シーンや事例、テーマごとにまとめた情報を掲載しています。
疑問を投げかけられる質問フォームも掲載しているので、お気軽にご活用ください!
▶︎▶︎「メタバースtips」はこちら
▶︎▶︎「VRtips」はこちら
XR領域は発展の真っ只中だからこそ、数ヶ月の間に新技術がリリースされたり、世間を驚かせるような事例ができたりと、本当に目が離せない状況です。
今回の記事で、そんな雰囲気が伝われば幸いです。
リプロネクストではVR/ARやメタバースなど、XRを活用したビジネスの課題解決をご支援しています。
何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。