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Zoomで直撃取材! コロナ禍で変わった働き方part2【それぞれのリモートワークの姿】

こんにちは!  リプロネクスト広報・メディア担当の高橋です。

 

 

新潟では新型コロナウイルスについての緊急事態宣言が解除され、
自宅待機や在宅勤務の指示が解除された企業も徐々に増えてきているようです。

 

弊社は5月いっぱいリモートワーク。1ヶ月以上会っていないスタッフも居ますが、
様々なオンラインツールを使って連携をとっています。

今回のことがきっかけとなり社会全体のライフスタイル、ワークスタイルが見つめ直されていますが
コロナ禍の中、皆さんの働き方はどう変わったのでしょうか。

 

それでは前回に引き続き「Zoomで直撃取材! コロナ禍で変わった働き方」part2です!

 

新潟を中心に活躍されているフリーエディター、フードプロデューサー、フォトグラファーの3名の方に取材にご協力いただき、コロナ禍での働き方や気付き、そして今の思いを伺いました。お一人づつ紹介していく形で、今回が第二回目です。

■ part1の記事はこちら:フリーエディター松永春香さん

コロナ禍でのお仕事について教えてください!

それでは早速、インタビューへ。今回の取材もオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を使って行いました。

■オンライン取材のポイントはこちら:オンライン取材のポイントや注意点を徹底解説!【実際にやってみた】

 

 

第二回目の登場は、フードプロデューサーとして活躍する魚沼市出身の覚張雄介(がくはり・ゆうすけ)さん。覚張さんは「食」「農」をキーワードに商品・店舗のプロデュースや、農家や企業の方と連携し、ブランディングのサポートも行っています。

これまでは国内外を飛び回っていた覚張さんですが、今、どのようにお仕事をしているのでしょうか。

 

フードプロデューサー:覚張雄介さん

高橋:こんにちは! 今日はよろしくお願いします。まず突然なんですが、覚張さんは今どちらにいらっしゃるんですか?

 

覚張さん:3月末から故郷の魚沼地域にいます。それまでは東京を軸足に魚沼やそれ以外の地域を動き回る、いわゆるノマドワーカーだったのですが、店舗運営に携わっている「魚沼の里」には食品・酒類の製造工場があり、絶対にコロナウイルスを持ち込むことは許されないので、ここに留まることに決めました。

 

高橋:そうだったんですね……! この目に見えないウイルスの恐怖は食品製造業にも大きな影響を与えていますよね。東京に留まるという選択肢はなかったんですか。

 

覚張さん:関東圏にも運営しているジェラート店がいくつかあるのですが、クローズして動けなくなってしまうのが見えていたので。「魚沼の里」に出入りする以上、落ち着くまではしっかりここに腰を据えようと思いましたね。

 

高橋:色々と見えない先を読みながら、冷静に行動されていてすごいなと思います。覚張さんのお仕事について、もう少し詳しく教えてもらえますか?

 

覚張さん:食品や農業に関わる様々なプロジェクトの立ち上げやブランディングの仕事をしています。
自分たちで立ち上げたものでいうと、農産物の魅力を伝えようと始めた「HUSKY GELATO(ハスキージェラート)」です。

日本各地が誇る農産物をジェラートという形で多くの人に届けたいとの思いで展開しています。

HUSKY GELATO(ハスキージェラート)

 

ほかには、所属する「一般社団法人ChefooDo」で食育に関するイベントを進めたり、日本酒の国内消費低迷が叫ばれる昨今の状況から「SOS(Save Our Sake)」をテーマに各地の酒蔵さんたちと組み、商品開発や新しい日本酒の楽しみ方の提案を行っています。

 

ご縁もどんどんと増えていき、県外や海外に出張が多くなっていたところに今回の事態が起きましたね。

 

 

■新型コロナウイルスの仕事への影響は

高橋:お仕事で各地に赴く機会も多かったと思いますが、この世界規模でのウイルス蔓延で出張も難しくなりましたよね。

 

覚張さん:そうですね。特にコロナ直前の半年は県外や海外の案件が多く、今頃も本当はベトナムに視察に行っている予定だったのですが……。

2月頃まではギリギリ動けていたのですが、そこからは難しくなりました。

 

高橋:本当に状況が全く変わってしまいましたね。出張以外の部分では、いつ頃から新型コロナウイルスの影響を感じるようになりましたか。

 

覚張さん:4月に公示された緊急事態宣言からですかね。それまではこれ以上、大きな影響はないかなと思っていたんですが、飲食店が休業となり、卸元が止まり……どんどんと川上の方に影響が出てきて、商品開発などもストップしていきました。羽田空港に4月末オープン予定だった日本茶スタンドもお手伝いしていたのですが、こちらもオープン未定になってしまいました。

 

高橋:本当に色々なプロジェクトに影響が出ていますね。ハスキージェラートの店舗も休業中ですよね?

 

覚張:緊急事態宣言に合わせて全店舗休業にしました(5/8インタビュー時。現在の営業状況は公式Twitterへ)。売り上げは本当に落ち込みましたが、この自粛の中でオンライン注文はすごく伸びましたね。もともと3月4月ってそんなに伸びないんですが、昨年の倍以上は売れました。皆さんスマホを見る時間が増え、目にとめていただく機会が増えたんだなと思います。

さっき、商品開発がストップした話もしましたが、逆に今回のことがきっかけで始まった企画もあったりして。後ろ向きな気持ちだけではない動きも出ていますね。

 

高橋:たしかに、弊社でも今回のことがなかったらやっていなかったようなサービスが立ち上がりました。
今だからできることに取り組むっていうのも大切ですよね。

 

覚張さん:本当にそう思います。急いで進めていた案件もあったのですが、こういう状況なので、ホームページを作り込んでユニフォームにこだわったり、質の部分に時間を費やすことができるようになったのはよかった部分でもあるのかなと思います。

 

■外出制限の中での働き方の変化

高橋:今は魚沼にいらっしゃるとのことですが、働き方はどのように変わりましたか?

 

覚張さん:県外の打ち合わせやミーティングはオンラインになりました。色んな層の方々がオンラインツールを導入するようになったことで、仕事がしやすくなった部分もありますが、やはり顔を合わせて打ち合わせができない不便さはありますね。新しい出会いなども結局、リアルな現場から生まれることが多いので。

進めていたプロジェクトが前に進まないもどかしさもありますが、魚沼の大自然に触れながら今できることを進めています。

 

高橋:魚沼で何か取り組んでいることがあるんですか?

 

覚張さん:毎年開催していた農業体験イベントが中止になってしまい、半分やけくそなところもありますが(笑)

実は今、自分で肥料から作って手間暇かけた美味しいお米を作ろうと考えていて……。一粒一粒に栄養がいくように少量ですがお米を作っています。

肥料には八海山の酒粕を加えてみたり、本当に実験です(笑)

 

高橋:酒粕ですか……! かなり味が気になります……! 秋に実るのが楽しみですね‼︎

 

覚張さん:こんな風に田んぼや畑仕事をしているので、こっちで過ごし始めてから健康的になったと実感しています。自転車で通勤したり、魚沼のスタッフとBBQをしたり田舎ライフを満喫しています。最高に元気ですね!

 

高橋:お話聞いていると、自然のパワーってすごいなと感じます!ちょっと景色を見せてもらうことってできますか?

 

覚張さんの作業スペースから見える景色。新緑に癒されます……!

 

この畑では例年収穫体験を行っているそうですが、今年は残念ながら中止に。

 

覚張さん:ここが僕のデスクからの風景です。今日は天気がいいですよー。

 

高橋:画面越しでも自然の美しさが伝わってきます! 最高に元気になる理由がわかりました!(笑)

 

■コロナ禍の今、読み返したオススメの本

高橋:今のように時間を過ごすことってこれまでなかったと思うんですが、何か他に気付きなどはありましたか?

 

覚張さん:前に読んでいた本を改めて読み返して、すごく腑に落ちたんです。
NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる」という本で、自然が人にどんなパワーを与えてくれるかということを科学的に解明しています。
自然に触れ合っている人の方が創造性と幸福度が高いとも書いてあるんですが、今読み返して納得していますね。

 

 

覚張さんオススメの書籍:NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方

 

東京にいる時に「山が恋しいなあ」と思いながら読んでいたんですが、

実際こっちで働き、顔を上げたら自然が広がっていることは脳をクリアにしてくれますし、疲れたと思ったらちょっと外を歩けばリフレッシュになるし。

 

自然に触れた方がパフォーマンスが上がるんだなと、この本を読み、この環境に身を置いて、改めて実感している部分ですね。

 

高橋:それは今だからこその発見ですね! 覚張さんは「食」「農」に関わるお仕事だからこそ「自然」も大きなキーワードですよね。

 

覚張さん:本を読み返したことで、新たなアイデアも生まれています。今回のコロナウイルスがきっかけで、地方に目を向けられる機会が今後さらに増えていきますよね。今年できなくなった農業体験も、今後もっと都会で働く人たちに訴えかけられるかもしれないなと。経営者限定とかもやってみたいですね。

そういうアイデアを組み立てるいい時間にもしていきたいなと思っています。

 

■今後の働き方を見つめ直す機会に

高橋:徐々にではありますが、新型コロナウイルスが落ち着きを見せ始めています。今後の働き方についてはどう考えますか?

 

覚張さん:今回の長期滞在で、自然の中で働くことは効率がいいと実感しました。

今後はより魚沼に軸足をおきつつ、東京を経由せずとも移動できる部分はダイレクトに動いていきたいなと思っています。

 

車での移動を不便と思う人がいるかもしれないけれど、地下鉄では見えなかったその土地までの景色が見えて、現地の生産者さんと距離を縮めるコミュニケーションの大事なポイントにもなったりするんですよ。

 

昔はよくどこでもドアが欲しいと思っていましたけど、最近は違ったなと思うことが増えましたね。

なので、今後は“なんでも効率よく”というよりは、オンラインを活用して時間を上手く省略しつつ、使うべきところに時間を使っていきたいと思っていますね。

 

高橋:とっても素敵な考え方だなと思います!

 

覚張さん:こんな風なことがないと働き方を見つめ直すこともなかったと思うので、そういうタイミングだったのだと思うようにしています。

色んな方から今後どうしたらいいだろうと相談をいただくこともありますが、自分としては「今の環境で何ができるのか」というほど使命感の強いものではなく、「置かれた環境の中でどうやって楽しむか」を考えていますね。

 

「ポストコロナに対応するためにどうビジネスを変革させるか」みたいに難しく考えるのではなく、
次の世代と子供たちが喜ぶような環境を皆で一緒に作っていけたらと思っています。

 

 

 

 

覚張さん、取材にご協力いただきありがとうございました!

置かれた環境の中での“楽しみ”を見つけ、自然から大きなパワーをもらっている覚張さんから生まれる新たなアイデアがとっても楽しみです。

この記事が読んでくださる皆さんにとって、ご自身の働き方や今後を考えるきっかけにもなったら嬉しいなと思っています。

 

次回はラスト、フォトグラファーの高橋琢磨さんにお話いただきます。
引き続きご覧ください!