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  • 2022/08/23
  • 2023/03/09

VRを教育に導入するメリットは?コンテンツ最新事例まとめ

仮想空間を目の前に出現させ、様々な疑似体験ができるVR。
近年、VRを学校教育に取り入れる動きが見られるようになってきました。

VRの特徴である臨場感・没入感を生かした教育コンテンツが増えてきており、今後も拡大すると見込まれています。

しかし教育にVRを導入することが本当に効果的なのか?疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、VRコンテンツやシステムを教育に導入するメリット・デメリット、事例をまとめてご紹介します。

教育分野でVRの導入を検討している方はぜひ、参考にしてください。

1.「VR教育」の市場はどの程度なのか

VRの市場はこれまで拡大を続けており、テクノロジーの進化により、今後も市場は拡大すると予測されています。

VR市場の中でも、ゲームなどのエンタメ系コンテンツに次いで注目を集めているのがVR教育コンテンツ。

そんなVR教育市場拡大の要因の一つに、一人ひとりにあった学習体験への需要の高まりがあります。「経験学習」という言葉もありますが、学びは体系化され整理された知識を頭に入れるだけでは不十分。実際に体験・経験をし、その連続性と相互作用の中で、私たちはより深い学び・現実社会で活きる学びを得ることができます。まさに、VRはその体験・経験を実現する効果的なツールなのです。

2.VRコンテンツを教育に導入するメリット

VRコンテンツを教育に導入することでどのような効果があるのか、ご紹介します。

  1. 様々な疑似体験が可能になる
  2. 学習効果が高まる
  3. リスクの少ない教育・研修ができる
  4. 場所・時間を問わずに何度でも学習できる
  5. コスト削減につながる

2-1.様々な疑似体験が可能になる

VRだからこそ、様々な疑似体験が可能になります。

仮想空間の中で社会科見学をしたり、科学実験を行なったり、英会話をしたり…VRコンテンツは多様です。

従来の学校教育では行けなかったような場所を体験できたり、現実では実践できないようなケースも仮想空間で表現できるので、学習体験の幅が広がります。

2-2.学習効果が高まる

従来の教育では、座学や先生からの指導と生徒・学生からみると受動的なものになってしまいがちです。

しかしVRコンテンツの場合、体験型学習だからこそ、自身で視点を動かし操作をします。
そのため能動的かつ実践的な学習が行えます。

またゲーム感覚で行えるため飽きを感じにくく、学習するモチベーションを維持できます。モチベーションを維持することも学習効果の向上には重要な要素です。

2-3.リスクの少ない教育ができる

効果的な教育を行うには、実践が一番。しかし危険を伴ったりするものや場所は、安全管理上触れられないケースがあります。

しかし、VRコンテンツであれば仮想空間上で行うため、現実世界ではリスクを伴うことなく、限りなく現実に近い学習効果を得られます。

また、実践の前の予行練習としてVRコンテンツを活用する方法もあります。

2-4.場所・時間を問わずに何度でも学習できる

VRコンテンツを利用するための条件といえば安全に動き回れる場所の確保くらいで、基本的に場所や時間は問いません。

また、簡易的なVRゴーグルを学生一人ひとりに配布すれば自宅で学習することも可能です。まさに「いつでも、どこでも」学習することができます。

2-5.コスト削減につながる

VRコンテンツで社会科見学が実施できれば、移動や現地での案内に伴うコストを削減することができます。

VRコンテンツは一度作成すれば、その後繰り返し何度でも使えるので、長期的にみれば、VRコンテンツを用いることでコストの大幅な削減につながります。

3.VRコンテンツを教育に導入するデメリット

VRコンテンツを教育に導入することはメリットだけでなく、デメリットや課題もあります。

  1. 初期コストがかかる
  2. 適したVRコンテンツの導入が必要
  3. 長時間、教育・研修を実施できない可能性がある

3-1.初期コストがかかる

360°動画など、VRゴーグルがなくとも利用できるコンテンツはありますが、実践的なVRコンテンツを利用するためにはVRゴーグルの購入が必要です。

またVRゴーグルだけでなく、VRコンテンツの導入に費用がかかる場合も。既存のVRコンテンツであっても有料のものもありますし、新たに教育用にVRコンテンツを制作するとなると、さらに費用が生じます。

VRコンテンツの導入は長期的にみればコストパフォーマンスが高いですが、初期費用はどうしてもかかってしまうもの。初期費用も考慮して、導入の検討をご検討ください。

3-2.適したVRコンテンツの導入が必要

VRゴーグルを購入すればVRコンテンツを利用できるわけではありません。

それぞれの教育で利用したいVRコンテンツを導入する必要があります。

費用がかかるのはもちろんですが、学習効果の高いコンテンツを制作しなければ導入する意味も薄れますので、企画・構成も重要になってきます。

3-3.長時間の教育・研修を実施できない可能性がある

個人差がありますが、VRを長時間使用すると乗り物酔いのような“VR酔い”になってしまうことがあります。

特に動きや移動速度が速かったりする、視点が動き回るVRコンテンツはVR酔いになりやすいです。 VRコンテンツを導入・制作する際には、VR酔いにならないようなコンテンツにすることが大切。

そしてVRは一度に長時間使用するのではなく、休憩をはさみながら使用しましょう。

4.VRコンテンツやシステムを学校教育に活用した事例

VRコンテンツやシステムを学校教育に導入した事例をご紹介します。

  1. zSpace
  2. Google Expeditions
  3. emou
  4. NTTドコモ
  5. 株式会社リプロネクスト

4-1.zSpace

zSpaceはゴーグルをかけるタイプとは違い、PCのようなディスプレイを使うタイプのVR。
一人ひとりがゴーグルの中の世界に没入しきるのではなく、複数人で同じオブジェクトを見ることが可能です。ペンツールを操作することでその物体を動かすことができます。

特に理科などでは、本来危険な実験をトライ&エラーしながら体験できることが普段の授業との大きな違いです。指示された工程をその通りに行う、結果が分かっている実験よりもはるかに深く学びが得られるのだとか。

場所や危険性を問わずあらゆるものが疑似体験できるVR。今後ますます活用が増えてきそうです。

▶︎▶︎zSpace 公式サイトはこちら

4-2.Google Expeditions

Google ExpeditionsはVRを通して、世界中のさまざまな名所を訪れることができる無料のオンラインサービス。

社会科の授業で世界遺産の写真を見ることは多いですが、なかなか子どもたちに迫力や魅力が伝わりにくく、興味を持ってもらえないことも多いのではないでしょうか。

しかしGoogle Expeditionsであれば、まるでその場にいるように“社会科見学”が行え、子どもたちも楽しみながら学習することができます。子どもたちの興味が向くことで学習効果も高まるでしょう。

※Google Expeditionsは2021年6月にサービスを終了しており、Google Arts&Culutureに統合されました。Google Arts&Culutureでも同様のサービスを無料で利用でき、美術作品のオンラインコレクションなど、芸術・文化の学習にも有効的なコンテンツです。

▶︎▶︎Google Arts&Culuture 公式サイトはこちら

4-3.emou

emouはジョリーグッドが提供する発達障がい支援サービス。従来のソーシャルスキルトレーニングでは、訓練する方が自分ごととして捉えることが難しく、場面をイメージするだけで精一杯ということもありました。

しかしemouでは、VRでリアルな場面体験が可能。自分自身の体験だと認識することができ、体験を通して、気づきや学びを得ることができます。

またコンテンツが豊富で、小学校低学年から高校生それぞれのライフステージ、さらには就労支援にも対応。支援対象の年代や支援目的によって利用できるため、効果的なコンテンツです。

▶︎▶︎emou 公式サイトはこちら

4-4.NTTドコモ

歴史教育向けVR
出典:NTT

5Gを活用し、NTTドコモでは360°4KVR映像を活用した遠隔講義を実施しました。

この遠隔講義では、三山時代の今帰仁城を再現した4KVRコンテンツを5G通信を用いて配信するという内容。生徒たちは、歴史の現場に居合わせているかのような臨場感を体験しています。

石碑を読んだり、案内板を読んだりするだけではなく、VRを活用することでより鮮明に当時に想いを馳せることができるでしょう。


▶︎▶︎NTT VR活用事例紹介ページはこちら

4-5.株式会社リプロネクスト

VRtipsの運営元であるリプロネクストは、2020年6月に五泉高校にてVRを活用したPRに関する講義を行いました。VRの体験やVRによる販売促進について学ぶという内容です。その後、実践授業として五泉の地場産業であるニットの魅力を伝えるVRコンテンツを制作


地元の方はもちろん、VRというWEBコンテンツを通じて多くの方々に五泉ニットの魅力を届けられるように企画から制作までを連携しながら行いました。



▶︎▶︎五泉高校 VR授業に関する記事はこちら

5.まとめ

VRというと授業や講義で活用するには、少しハードルが高そうに思うかもしれませんが、活用がどんどん進みつつあります。

VRは実際に体験・経験する中で学びを得ることができるので机上の勉強だけでは気づくことのできない部分に気づいたり、発見したりすることが可能。
より良い教育機会を提供するためにVRの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

VRtipsを運営しているリプロネクストでは、学校教育におけるAR/VRやメタバース活用について企画から開発までサポートしています。「こんなコンテンツは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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