
〈最終更新日:2021年2月4日〉
新型コロナウイルス感染症の影響で新たな生活様式が浸透し、オンラインツールが急速に普及したと同時に、VRのビジネス活用にも注目が集まっています。
そんなVRは住宅業界でも拡大しており、VR住宅内覧サービスを提供する住宅メーカーが増えています。
今回は導入事例と共に、住宅紹介にVRを活用するメリットもご紹介します。
目次
VRとは、バーチャルリアリティのことで、360度方向を見渡すことができるコンテンツです。VR専用ゴーグルを装着することで、よりリアルで臨場感のある体験ができます。
VR住宅内覧サービスの登場により、従来のWeb上での情報収集である「ホームページを見る」から「VRで体感する」へと時代が変わってきました。VRを導入することでどんなメリットがあるのか、3つご紹介します。
VR内覧サービスでは、すぐにはモデルハウスに行けない距離や、新型コロナウイルスで自由に出向けないというお客様にも、自宅でモデルハウスを見学しているような体験を届けることができ、移動距離に関係なくリアルな雰囲気を伝えられます。
もちろん実際に目にした時に感じる「ワクワク感」も必要なので、展示場とVRを使い分けることで、お客様のニーズに合わせた住宅内覧サービスを提供できます。
VRコンテンツは、1度制作をすればお客様が「好きな場所」で何度でも体験することができます。
また、間取りだけでは空間をイメージしにくいもの。日当たりはどうだろうか、床の色はどんなだろうかと、実際の生活をイメージしながらゆっくり家づくりを考えられるので、不安を解消しながら納得のいく家づくりが可能です。
繰り返し見られることで、お客様はもちろん、スタッフが何度も説明することなくスムーズな接客が行えるのも嬉しいですね。
実際に住宅内覧でこんな悩みはありませんか?
・他のご家族も見にきていて気持ちが焦る
・家族で見学は気が散る
・見たい場所に戻りたいが言いにくい
このような悩みをお持ちの方にもVR住宅内覧サービスをご提案すれば、何度でも同じ場所を気にすることなく繰り返し見ることができるので、子供が寝た時間に夫婦でゆっくりと話し合って検討する、といった時間を作ることができます。
気になるセレクトポイントを時間をかけて見ることで、事前の不安も解消され、実際の展示場でも効率よく動けます。また、VRで様々な住宅メーカーを見比べることで実際の見学スポットを絞ることもできます。
VRを活用した不動産内見システムを開発・提供する株式会社スタイルポートが、VR内覧サービスを体験した消費者を対象とした意識調査を実施し、その結果を発表しました。
調査によると、90.8%の人がVR内覧によりマンション購入意欲が高まるという結果になりました。
■参考記事:企業の意識調査に9割が「物件購入にVRは役立つ」回答
VR住宅内覧サービスは、オンライン・オフラインの多様なシーンで活用が可能。ここでは、活用方法について紹介します。
自社のホームページに埋め込むことで、物件の魅力を360度体験してもらうことができます。通常の写真やテキストを掲載するよりも集客力アップにつながります。
新聞折込のみだと、ほとんどが立地/価格/図面のみの掲載になってしまうため、他社との差別化や興味をもらっていただくことが難しい場合があります。
その場合、二次元バーコードと共に「VRでこの物件をみてみよう」など目立つように記載することで、自宅にいながらスマートフォンやタブレットですぐにご確認いただくことができます。
お打ち合わせで物件を紹介したい時、タブレットやパソコンでお客様にVRをご覧いただくことでよりイメージが広がります。特に建売物件を複数お持ちの場合は、全てを周るのは時間がかかるため事前に確認していただくことで業務効率化につながります。
注文住宅のお客様は、床や壁の色から配置など悩む場面が多いです。例えばモデルハウスをお持ちの住宅会社様でも何回も案内するのは時間も手間もかかってしまい大変です。
そのため「少し雰囲気を知りたい」「事例を見たい」というお客様にはVRでご確認いただくことで不要な時間を使うことがなくなります。
それでは実際にVR住宅内覧サービスを導入している事例を7つご紹介します。
VRコンテンツの特徴について触れているので、企業ごとのポイントに注目しながら見ていきましょう。
こちらは、「アイフルホーム」のバーチャルモデルハウス体験サービスです。
庭があるお家や子育て向きのお家など、お客様の目的に合わせたバーチャル体験サービスを展開しています。部屋には家具やアイテムが配置してあり、お客様はどんな家づくりができるか想像しながらバーチャル体験ができるので、自宅からでもイメージがしやすくなる工夫がされていますね。
■アイフルホーム バーチャルモデルハウスはこちら
続いては、「三井ホーム」のバーチャルモデルハウスです。
こちらのバーチャルモデルハウスは、スマホからのVR体験だけではなくパソコンからもマウスを使って360度方面見ることができます。また、VRの他にも静止画が表示されているのもポイント。空間を全体的に見られるだけだなく、他の企業との差別化もできています。
■三井ホーム バーチャルモデルハウスはこちら
こちらは「ミサワホーム」のWebバーチャル展示場です。
まずは一覧で家の特徴がわかりやすく表示されているので、選択する際のストレスも少ないですね。部屋の雰囲気も家具やアイテムが置かれておりイメージしやすいのもポイント。ぜひ実際に中を歩き回って、インテリアや空間設計を実感してみてください。
■ミサワホーム Webバーチャル展示場はこちら
続いては「積水ハウス」。こちらは、 「360度VR設計バーチャル体験」を行っており、自分が設計した家を建てる前に360度・VRで体験ができます。
実際に家が建ってからの建て直しはできません。事前に納得いくまで念入りにチェックができるので、お客様の安心感が高まりますね。
■積水ハウス 360度VR設計バーチャル体験はこちら
続いて、VRでどのように住宅を紹介しているのか事例をご紹介します。
こちらの事例は、リプロネクストが制作を担当させていただきました。特徴と合わせてご覧ください。
こちらは「株式会社カヤノ」のバーチャル体験。平面図と合わせどの位置か方向も確認ができ、合わせて室内の雰囲気も見ることができます。まずはモデルハウスに足を運んでもらいたいというご要望から撮影・公開までお手伝いさせていただいています。
■株式会社カヤノ バーチャルモデルハウスの詳しい情報はこちら
最後に、「ノモトホームズ様」の事例をご紹介します。
こちらは、Googleストリートビュー(インドアビュー)として、バーチャル体験ができます。360度室内を見て回れるので、温かみのある空間を実際に歩いているような感覚で体験できます。GoogleストリートビューはGoogle マップやホームページに埋め込むことも可能で、幅広く活用することができます。
■ノモトホームズ Googleストリートビューはこちら
5Gの時代へ向けて「体験型共有」が主流になってきます。VRは今後「住宅内覧に必要なツール」の1つになるかもかもしれません。
文字だけでは伝わりにくかったものを伝えるツールの1つとしてVRを導入し、その場に行かなくても臨場感のある体験をしてもらい、「ワクワク」しながら家づくりを楽しんでもらいましょう!
弊社ではVRコンテンツの撮影から公開までサポートを行っています。VRコンテンツの導入を考えている方や、ご相談などありましたらお気軽にこちらからご覧絡ください。