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“本物”にこだわる洋食店「ティオ・ペペ」をご紹介【キャンセルで困っているお店の魅力、伝えます! vol.1】

“本物”にこだわる洋食店「ティオ・ペペ」をご紹介【キャンセルで困っているお店の魅力、伝えます! vol.1】

こんにちは。リプロネクストメディア担当の河合です。

 

いま、新型コロナウイルスに関する一連の動きの影響により、数多くの飲食店・旅館(だけではありませんが…)でキャンセルが相次ぎ、非常に苦しい営業が続いています。

 

 

そこで、新潟に拠点を置くリプロネクストとして、「地元新潟にどんな貢献ができるのだろうか」と考え、このような取り組みを企画しました。

 

 

題して、「キャンセルで困っているお店の魅力、伝えます!」

 

■ブログの内容はこちらからご覧ください。

新潟市内の旅館・飲食店へ河合が行きます!【キャンセルで困っている方募集】

 

今回はその企画の第一弾。

新潟市中央区にお店を構える「tapas! de kanpai!! tio pepe(ティオ・ペペ)」さんです!

 

 

当企画に関心を持って下さり、この度インタビューが実現しました。

 

今回、第一弾ということでティオ・ペペさんにお邪魔しましたが、インタビューに応えてくださった渡辺さんの「本物を追求する姿」に心を動かされました。このブログでも、表面上の魅力だけではなく、もっと深い「本物」という部分にこだわってお伝えしていきたいと思いながら執筆しています。

 

このブログによって、ティオ・ペペさんの魅力が深く多くの人に伝わっていきますように。

それでは、ご覧ください!

 

 

 

ティオ・ペペさんにレッツゴー!

 

さて、インタビュー当日がやってきました。

 

今回は、インタビュー&ライティングを河合が担当。そして、カメラ&全体のサポートとして広報・制作担当の石田が担当しました。(念のためマスクをつけています)

 

出発前に打ち合わせも行い、準備万端!

 

いってきます!!

 

 

■tio pepe(ティオ・ペペ)さんの概要

 

仕入れから仕込み、料理の提供まで、シェフがすべて行っている新潟の洋食店。

佐渡から仕入れる魚介類、新潟の旬野菜、ジビエや新潟県産の肉類を使い、こだわり抜いた料理を提供しています。

 

場所:新潟県新潟市中央区東中通86-81サカエビル

営業時間:平日11:30~13:30、17:30~22:00

金曜11:30~13:30、17:30~深夜0時

土曜17:30~深夜0時

定休日:日曜・月曜

 

※現在は新型コロナウイルスの影響で、営業日・営業時間共に見通しの立たない状況となっております。不定休・不定時での営業となっていますので、ご予約やご注文はお電話等にてご確認をお願い致します。

 

電話番号:025-225-6677

ホームページ:http://tiopepe-niigata.com/index.html

ティオ・ペペさんに到着!

さて、やってきました。こちらが、ティオ・ペペさん。

可愛いロゴマークと、おしゃれな店内の雰囲気が印象的です。

 

店舗は大通り沿いにあるため、新潟に住んでいる方であれば一度は見たことがあるのではないでしょうか。近隣にはバス停や、駐車場もあるためアクセスも非常に良かったです。

 

それでは、店内へ。

お話を伺ったのは、店主の渡辺さん。

優しい雰囲気の漂う、素敵な方でした!

 

ちなみに、こちらの渡辺さん、趣味は「釣り」と「ヴァイオリンを弾くこと」だそう。料理に釣りにヴァイオリン…。

 

 

なんておしゃれなんだ~~~!!

 

 

さてさて、渡辺さんのお人柄も垣間見えたところで、インタビューを始めていきますよ~!

ティオ・ペペさんの新型コロナウイルスによる影響は?

河合:まず、現在のティオ・ペペさんの状況についてお伺いできたらと思うのですが、新型コロナウイルスの影響はどんな感じですか?

 

渡辺さん:今年の1~2月上旬くらいまではそんなに影響も出ておらず、楽観的に構えていました。しかし、3月はキャンセルが相次ぎ、4月の予約もほとんど無いような状況になってしまって…。

 

河合:急激に新型コロナウイルスの影響が出てきたということですかね。

 

渡辺さん:そうですねー。いつもだったら3月になると、お客さんが来ても断らなければならない状況になるんです。なんせ、一人でやっているので。

繁忙期の3~5月は月平均300名くらいのお客さんが来てくれるんですよ。

 

河合:300!すごいですね。

 

渡辺さん:だから、1月~2月はいつもその準備をしているような期間なんです。3~5月の営業に向け、準備をしていて…。

いざ3月が始まってみると新型コロナウイルスの影響で、1日誰も来店しないことも。

お店も4月で18年目を迎えますが、こんな状況は未だかつてなかったです。

 

 

河合:3月~5月は人が動く時期なので飲食店にとっては一番の繁忙期ですよね。そんな時期にこのようなことになってしまうなんて、本当に大きな打撃となっていますね…。

 

ちなみに、ティオ・ペペさんでは2月3日からお弁当やお惣菜を扱い始めたとお伺いしたのですが、今回の騒動を受けての対応だったんですか?

 

渡辺さん:いえ、実は前々から準備していたんです。ティオ・ペペのお店の味を、そのままご自宅でも食べられるようにという想いを込めて販売し始めました。今となっては、このお弁当やお惣菜をいかにみなさんに届けることができるかということが、このような状況でお店を何とか回していくためのポイントになってきそうだなとは感じています。

 

河合:そうだったんですね。この騒動においては店舗で食べるというよりも家庭でいつもとは違う料理を楽しむという需要は増えてくるのかなと感じるのですが、お弁当やお惣菜の売上についてはどうですか?

 

渡辺さん:実際のところ、おかげさまでお弁当・お惣菜は増えてきていますね。ご近所の会社の人が買いに来てくれたり、近くで会議やイベントがある時のお昼ご飯として注文してくれる方もいらっしゃいます。うちでは10個以上から配達も行っているので、そういった、数で言えば小~中規模のものは増えてきていますね。

 

ただ、今、卒業シーズンで、もともと学校関係者の大口の予約が入っていたのですが、そういうものはほとんどキャンセルになってしまいました…。

 

河合:全国の小・中・高・大学の卒業式も規模縮小もしくは延期・中止になっていますもんね…。

なかなか厳しい状況ですね。

 

渡辺さん:そうなんです。

まあ、でもそう悲観してばかりはいられません。この状況をしっかりと受け取めてこれからどうしていったらよいのか、日々試行錯誤しながらやっています。

ティオ・ペペさんの魅力を余すことなくご紹介します!

さて、新型コロナウイルスによる影響についてお伺いしたところで、早速本題のティオ・ペペさんの魅力を探っていきたいと思います!

渡辺さんがティオ・ペペを開業するに至ったストーリーとは?

■「新潟の良い素材を活かした洋食を、もっと気軽に食べてもらいたい」

河合:まずは、渡辺さんがティオ・ペペを開業するに至るまでの道のりを教えてください。

 

渡辺さん:実は、元々東京で10年近くフレンチやイタリアンのお店で働いて修行していたんです。でも最終的には新潟に戻って開業したいという想いがずっとあったんですよね。

 

河合:そうなんですね!ちなみに、新潟に戻って開業したいというのはなぜですか?

 

渡辺さん:新潟の食材ってどこに行っても負けない良いもの。これは今から30年近く前の話にはなるけど、地方の食材ってあまり注目されていなかったんです。特に洋食をやってると、やっぱりフランスのものやイタリアのものなど、ヨーロッパにおける一流の食材が注目されがちでした。

 

河合:なるほど。本場の高級な食材を使ってこそって感じだったんですね。

 

渡辺さん:そうなんです。いまでこそ、「地産地消」という言葉を誰もが聞いたことのある言葉になっていますが、昔はそんな概念すらなかった。

ただ、東京に行った時にやっぱり新潟は米や魚、野菜、酒…、本当に良いものに囲まれているんだなって実感しました。

だから、「生まれ育った新潟の良い素材を活かしたお店をやりたい」って思ったんです。

 

 

■すべて目の前で見て、感じることができる

河合:うわ~。なんだか素敵だな~。渡辺さんのストーリーを聴いてもっといろいろお伺いしたくなってきました!ちなみに、「自分で」お店をやりたいという風に思ったのはなぜですか?

 

渡辺さん:すべて自分で完結させられるという部分ですかね。自分で考えたメニューを食べてもらって、喜んでもらうっていうところをすべて目の前で見ることができ、その経験を次のお客さんへの料理につなげることができる。

ティオ・ペペでは決まったものを決まったように出すのではなくて、お客さん一人一人のことを考えながら、できる限りそれぞれの方に合わせて作っています。それは自分でやっているからこそ、すべてのことを自由に工夫できるし考えられる。自分が考え抜いた料理を提供して、それがお客さんの喜びにつながったとき、本当に嬉しいなって思いますね。

 

河合:なるほど~。

一皿に対して本気でこだわり抜きたいという気持ちが、お話を聴いていて伝わってきました!お話を聴いていて料理への「こだわり」が垣間見えてきましたが、そちらについてももう少し詳しくお聞きしていきたいなと思います。

 

ティオ・ペペ渡辺さんのこだわりとは?

■お客さんひとりひとりを想った一皿を

河合:先ほどお客さん一人一人に合わせて考え抜いているという部分もお話いただきましたが、もう少し具体的に教えていただけますか?

 

渡辺さん:例えば、料理でいうとソースも作り置きしているわけではなく、ひとりひとりに合わせて注文が入ってから作り分けているんです。お客さんが今どんな飲み物を飲んでいるか、この人はどんな味が好みなのかなど、いろいろな要素を考えて一人一人に合ったものをその場で作っています。

 

河合:そうなんですか!なんだか一人一人のお客さんへの愛情を感じます。

 

渡辺さん:あとは、グラスワインもいろいろな種類を置いていて。時には、「このお料理にはこのワインが合いますよ」というような飲み合わせの提案をすることもあります。また、コース料理等もご予算と希望をお伺いして、その都度メニューを考えています。

 

河合:ワインっていろいろな種類があって、いつもどれを選べばいいかわからないのでそういうのすごく嬉しいです!また、コースも一人一人の希望を叶えてくれるなんて…。早く個人的に料理やお酒を楽しみに行きたいな~。

 

 

■便利な時代だからこそ、「本物」にこだわりたい

河合:渡辺さんが作る料理そのものへのこだわりについて教えてください。

 

渡辺さん:「本物」を味わってもらいたいですね。

いまは、30年前とは大きく食を取り巻く環境が変わってきています。それこそインターネットの環境。これまではヨーロッパの最新の技術を手に入れようとしても、それが本になって、東京の書店に並ぶまでにとても時間が掛かっていました。

でも今では、検索すればすぐに情報を手に入れることができます。なんなら一流のシェフが料理している姿がライブ中継で配信される時代。ものすごく便利になりましたよね。

 

河合:そうですね。自分もYouTubeを見てそれを参考にしながら料理を作っていたりします。

 

渡辺さん:そういった意味では誰もが料理に親しむことができるし、いい時代になってきたなと思います。でも、だからこそ「本物」の部分が伝わりづらくなっているという一面も感じるんです。

 

河合:なんとなくわかるようなわからないような…。本物が伝わりにくいという部分、もう少し詳しく教えてください!

 

渡辺さん:僕は修行時代、長い時間をかけていろいろな経験をさせてもらって、技術を培ってきました。それこそ、先輩方の料理を手本に何度も何度も作り込んではじめてわかることもあります。なかなか情報が入ってこない分、食材への知識や技術を身に付けたいという一心で一生懸命やってきました。

今の時代、簡単に情報が手に入るからこそ、積み重ねられた本物の技術というものが見えにくい。そして、わかった気になってしまうんです。

 

 

石田:ネットで簡単に手に入らない価値もそこにあるということですね。やっぱり、自分がその場で得たものって違いますよね。

 

渡辺さん:そうなんです。自分たちの先輩たちが持っている知識・技術って本当に貴重で。

写真映えのする料理が出てくるようになってからは、何となく、僕の好きな料理とはかけ離れてきてるなって感じることもあります。味よりも見た目が重視されているというか…。

 

石田:原宿とかでは、写真だけ取って捨てるなんてこともあるみたいで…。私もとても共感します。

 

渡辺さん:僕らの時代って、デジカメすらありませんでした。だから、料理の研究のために食べ歩いて、必死に盛り付けや味を感じて、食材やレシピを想像していたんです。目の前の一皿を見て、絵を描き、記憶して、考える。そういったことを繰り返していましたね。

そうすると、何年たっても覚えているもんなんです。パシャってやると、忘れてしまう気がして…。今でもこれまでのノートを大切にしています。

 

 

河合:すごい…。

必死さが違うというか、情報に対するそういった価値観は私も含め今の若者たちに本当に必要なものである気がします。「本物」へのこだわりはそういったところからきているんですね。

 

 

■しっかりと手を加えた、伝統的で重厚な料理を提供したい

河合:先ほど、写真映えを意識した料理について、渡辺さんの好きな料理とはかけ離れているというようなお話がありましたが、渡辺さんがティオ・ペペで提供したいと思う料理とはどんな料理ですか?

 

渡辺さん:しっかりと手が加えられた料理ですね。これも時代の変化という話と繋がるのですが、最近は食材の質が高まりや、健康志向の流れもあって食材に手を加えすぎない料理というのが好まれています。極力素材の味を活かし、ヘルシーでさらっと食べられるような…。

 

河合:そうですね。ステーキとかでも良いお肉は塩で食べるとか、バーニャカウダとか。食材の質の高まりと、健康志向というのは自分も感じるところではありますね。

 

渡辺さん:どちらが良い悪いとかではないんですけど、個人的にはしっかりと手を加えられたおいしさ、そうじゃないと伝わらないおいしさっていうものがあると思っていて…。そういう料理が好きですね。修行していた頃のフレンチも、重厚で重層的な、伝統的なものでした。いかに素材を活かしながら、長い時間をかけて培われてきた技術を使ってこだわり抜いた一皿をつくっていくか。そういったことを日々考えています。

 

石田:今の若者世代ってちょうど、はざまにいる感じがしますよね。便利な時代と、確かな技術というものを大切にしてきた時代。その中間にいる気がします。

 

渡辺さん:そうですね。だからこそ、これまでの技術にこだわり抜くのも大切ですし、どうやってそこを妥協をせずに今の時代に合わせていくかだと思うんです。

 

河合:なるほど~。お話を聴いていて、感動しました。こういった便利な時代だからこそ表面的なものだけではなく、「本物」や「本質」を見ようとすること、そしてそこにこだわり抜くことを大切にしていきたいと思いました!!

今回購入したお弁当のご紹介!

1時間のインタビューでしたが、素敵なお話をたくさんいただきました。まだまだお話を聴きたい…。

 

さて、今回、ティオ・ペペさんのお弁当を購入してきました!ひとつひとつの料理についても、こだわりを聴いてきたので、あわせてお伝えしていきたいと思います。

 

 

■今回のお弁当に入っていたメニュー

・魚介の生春巻き

・ハンバーグ トマト煮

・大根の浅漬け

・栃尾の油揚げと白菜漬けの煮物

・スクランブルエッグ

・たけのことわかめのまぜごはん

 

 

▲リプロネクストにも持ち帰り、スタッフのお子さんに食べてもらいました!お子さんも おいしい! と大絶賛。 モリモリ食べていました!!

 

すべてのお料理にこだわり抜いているということをお料理を食べていても感じました。

また、それぞれの食材もこだわって仕入れているそう。これだけのお弁当がたったの500円という驚きの価格!

本物を、気軽に食べてもらいたいという渡辺さんの想いが詰まっています。

 

例えばこちらの魚介の春巻きでは、佐渡産の毛ガニとまだらを使用しているそう。通常、新潟で佐渡のお魚を手に入れるのであれば佐渡で水揚げされたものが新潟市の市場に並んで、それを手に入れるという経路になるので早くても水揚げされて1日は経過してしまいます。でも、ティオ・ペペさんでは、知り合いの漁師さんから朝「○○がとれたよ~」と連絡が来て夕方にはその食材が届くそう。つまり、水揚げされてからその日のうちに調理されるんです。

 

この日の野菜も、近くのおじいちゃんが無農薬で作っている野菜。
ちなみにティオ・ペペさんでは「ティオペペファーム」という取り組みも行っていて、農業体験等も行っているそう。

 

■ティオペペファームについてはこちらをご覧ください

ティオ・ペペさんにぜひ行ってみてください!

また、渡辺さんはこの日、こんなこともおっしゃっていました

「実は、食材にこだわっているけれど、今はこれまでのようには仕入れることができなくなりつつあるんです。というのも、良いものを良いうちに食べてもらいたいから。せっかくいいものを仕入れても、お客さんが来てくれなかったら廃棄せざるを得なくなってしまうんです。だから、4月からは完全予約制というのも考えていて…。」

 

なんだか複雑な気持ちになりました。

 

こんなにもこだわり抜いて、そして培ってきた技術に見合わぬ良心的な価格で営業しているティオ・ペペさんの本物の魅力を、少しでも多くの人に感じてもらいたいと、心の底から感じました。

 

 

「本物を、気軽に味わってほしい」

そんな想いでやっているティオ・ペペさん。

是非、多くの人に足を運んでいただきたい名店です。

 

 

 

それでは、以上「キャンセルで困っているお店の魅力、伝えます!」第1弾でした!

まだまだインタビューをお受けいただける旅館・飲食店を募集しています。

ぜひお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

 

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