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2019.09.22

日本初のティールカンファレンスから見る今後の動き【ティール組織とは?】


日本語を含め17カ国語に翻訳され、累計35万部を突破するベストセラーとなっている『ティール組織』。「日本の人事部[HRアワード2018]」で優秀賞を獲得し、読者が選ぶビジネス書グランプリのマネジメント部門で大賞も受賞した、今話題の一冊です。

 

ティール組織とは?

ひとことで言うと、社長や上司が細かな管理をしなくても、目的のために進化を続ける組織の在り方かなと思います。
指揮命令系統が特定の方向で行われるのではなく、メンバー1人1人が相互にコミュニケーションをとりながら、ルールや仕組みを理解して独自に工夫し意思決定をしていくという特徴がみられます。

組織の進化

出展:Natural Organization Lab

実はこれまでの時代の変化に伴い、組織も進化してきました。それぞれを著者の「フレデリック・ラルー」はそれぞれの組織の特徴を色で表しました。
まず登場したのが「衝動型:レッド」、次に「順応型:アンバー」、「達成型:オレンジ」、「多元型:グリーン」、そして次世代型モデル「進化型:ティール」です。ティール組織は、「生命体的組織」とも表され、管理をしなくても全体が1つの生命体のように機能する組織の在り方です。
VUCA【Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)】と呼ばれる予測不能な時代に突入し、必然的に誕生したともいえます。

ティール組織「3つの柱」

1. 進化する組織の存在目的
:常に意識して変化する組織の存在目的の方向性のことです。
つまり、組織の目的は固定ではなく日々進化していくのです。すさまじく変化する社会の中で、組織全体が「今何をすることがこの社会にとって意味があることなのだろう?」と問い続けることで、組織の方向性が進化し続けます。
2. 自主経営
:メンバーからアドバイスを受けながらもひとりひとりが自立的に動き、意思決定をすることです。
意思決定に関する権限と責任を全構成員に与え、一人ひとりが自ら設定した目標や動機によって生まれる力を組織運営に活用します。
ティール組織には固定化された部門や役割の代わりに、その時々の状況に応じて流動的に生まれる改装やチーム、ルールが多数存在し、構成員は自らこれらを生み出し適切に活用していきます。
3. 全体性
:ひとりひとりが持っている人間的な潜在能力(頭だけではない、感情や勘、直感、体感覚など)を全て発揮できる環境を整えることです。
普段、私たちは会社の組織の一員としての一面のみで仕事をしていることが多いと思います。しかしながら、感情など他の部分も活かしていくことがこれからは大切になっていくだろうと言われています。

 

ティールジャーニーキャンパスに参加してきました!

 

さて、9月14日(土)東京工業大学大岡山キャンパスにて「teal journy campus」というイベントに参加してきました。このイベントは、この「ティール組織」の考えを一時的なブームで終わらせるのではなく、ティールを探究する仲間が学びを共有し、学び合い、実践するムーブメントにしていくという願いを込めて開催されました。
そして、今回のイベントのために、著者の「フレデリック・ラルー」が来日!フレデリックを何度も訪問し、親交を深めた世話役の想いにフレデリックが共感し来日が実現しました。
なんと、今回の参加者はオンライン参加者を含め全国から500名。現地参加は開催の1か月前に完売してしまうほど注目されていたこのイベントの様子を少しだけ共有したいと思います!

午前は、フレデリックの「パーパスストーリー」と、サイボウズの青野さん・ガイアックスの上田さんを交えたパネルディスカッション。
ランチを挟み、午後は分科会に分かれます。

フレデリックのパーパスストーリー


フレデリックのパーパスストーリーで印象的だった言葉は『自分がティール組織を書いたのではなく、上から降りてきた何かがティール組織という本を書かせた』ということです。フレデリックは、学生時代の成績は常にトップ。世界有数のコンサルティングファームであるマッキンゼーに就職し高い成果をあげます。しかし、本当の自分を押し殺しながら(フレデリックは”仮面をつけて”と表現していました)、お金のある会社をさらに儲けさせるためのアドバイスをすることに”痛み”を感じたフレデリックは会社を辞め、独立します。
そして、”今この瞬間、この人生において本当に私にとって意味があることは何か?”と自身に問うた時、「ティール組織」を書く決意をしたという。

「ティール組織」の存在目的・全体性にも通じるが、最初からカチッと目的を決めてそこに向かうのではなく、その時その時に「本当に意味あることは?」と問い続けること。そして、頭ではなく感情や直感も頼りにしながらそれに耳を澄ませることが大切ということなんだろうなと感じました。
それをフレデリックは ”あなたが目的を探すのではない。目的にあなたを発見させることを受け入れる準備をする” と表現していました。(かなりスピリチュアルな表現ですが…)

パネルディスカッション

サイボウズの青野さん、ガイアックスの上田さんとの対談は、ティール的な経営を日本で実践されているお2人に、フレデリックが質問していくという流れで進んでいきました。
対談の中で印象的だった言葉を紹介します。青野さんは、「”会社さん”はいない。存在しないものを見るのではなく、存在するものを見る」とおっしゃっていました。会社のためではなく、ひとりひとりのためを常に考えていらっしゃるということを感じました。
また、「なめらかな組織であればあるほど”想い”に人が集まる」と上田さん。情報や関り方をかなりオープンにしているからこそ、”想い”を基盤に人が集まる。それはシンプルでごく自然な事だと思うけれど、実践するには相当な勇気と常に試行錯誤しながらシステムを改善していくという気概が必要だと感じました。

ここで午前は終了。

分科会&ファイナルセッション

午後は「これからの教育を考える」「成人発達理論をベースとした発達セルフコーチング」に参加。どちらも最新の事例や理論の共有ののち、参加者同士で議論しながら学びを深めました。

そして最後にフレデリックの「ファイナルセッション」。ティール型の組織に近づくには、
前提:パワーを配分する。
⇒組織の存在目的が自然と揺らぐ。
①組織に対する見方・考え方を変える。
⇒組織を生命体としてみる。
組織はどこに行きたがっているのかに耳を澄ませる。
②実践する
⇒何か決断をするときは、「この組織は私たちに何をさせてみたいと思っているのか」を考える。
事が大切であるという。

まとめ:ティール組織に関するこれからの動き

まだまだ、理解することが難しい概念であり、学びの足りていなさを痛感した一日でしたが、全国のティール実践者と、これからの組織の在り方について共に考え、共に探究の”旅”ができました。
とにかく、シンプルに「問い続ける」ということが大切なんだろうなと感じました。

また、カンファレンス終了後もティールジャーニーキャンパスのfacebookグループは活発に動いており、全国のセミナー情報や個々人の感想共有が飛び交っています。このカンファレンスをきっかけにそれぞれで実践していた取り組みが繋がり合い、日本を少しずつ変えていくのではないかなとさえ感じるイベントでした。

ティールジャーニーキャンパス公式サイトはこちら
英治出版オンライン「ティール組織」に関する記事はこちら