
近年、社会の多様化につれ、「インターネットテレビ」や「動画配信サービス」などが登場し、スポーツ観戦もそういったサービスを利用する人が増えました。スポーツ業界では、多くの選択肢の中から自分たちのチームや個人のファンになってもらう必要ができたことで、大きな影響がでています。
そんな中、SNSを活用した「SNSマーケティング」が注目されています。SNSマーケティングは企業のPRで主に活用されていますが、スポーツ業界でも効果的に活用できます。
この記事では、プロスポーツチーム向けのSNSマーケティングのポイントとその事例を紹介していきます。SNSをマーケティングツールとして活用しようと考えているスポーツチームの関係者様は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
SNSマーケティングとは、SNSを活用して企業の成長を促すマーケティング活動のことです。
TwitterやInstagramなど、多くの人が気軽にSNSを活用できる時代になったことで、導入する企業が増加しており、スポーツ業界でも大きな注目を集めているマーケティング方法です。
SNSマーケティングがスポーツ業界で注目されるのは何故でしょうか。
一番大きな理由として「ファンづくり」が挙げられます。
例えば、多くの若者が利用するTwitterは拡散力があるので、認知度の向上が期待できます。選手や、販売しているグッズの紹介を定期的に行い、そこから興味を持ってもらうことでファンや観客、会員を増やすことができます。認知度とチームへのファンを増やすことで、チームの基盤強化や、収益向上につながります。
SNSをただ運用しているだけでは成果は上がりません。
ここでは、マーケティングを行う上で大切なポイントを3つご紹介します。ポイントを抑えて発信していくことが大切になるので、ひとつずつチェックしてくださいね。
スポーツでのSNSマーケティングでは、写真や動画などのコンテンツがとても重要になります。
選手の生き生きした様子が写真や動画から伝わると、試合中の感動をダイレクトに伝えることができます。
例えば、いわゆる「ベストショット」と言われるものを投稿することで、ファンの方と感動を共有することができますし、多くのファンは選手からのコメント動画などに強い関心を抱きます。ファンが求める、クオリティの高いコンテンツを配信していければ着実に成果が出てくるようになります。
ファンにとって、スポーツ選手は遠い存在のように感じることがほとんどですが、選手の人柄がわかるようなコンテンツやプライベートな部分が投稿写真から垣間見えると、選手に対して親近感が湧き、応援したい気持ちになります。
選手の「人柄」からファンになった方は日常的なコンテンツに惹かれ、スポーツが好きでという理由から選手のファンになった方は、試合映像に興味を持つなどファンによって注目する投稿は様々。どんなものをファンが求めているのかと、ファンの目線に立ってコンテンツを投稿することが大切です。
ファンとの関係作りの面では、「新しいファンづくり」と「これまでのファンとのよりよい関係づくり」の2つに視点を置くことが必要になります。
その際はファン「全体」ではなく「個人」に注目することがポイントになります。SNS内でファンからの質問に答えたり、個人へ向けたサービスをするなど、ファンとのコミュニケーションを1対1で行うことで根強い人気に繋がります。Instagramを活用してリアルタイムで動画を配信するときなどは、その場で質問を募集することができるので有効的に活用していきたいですね。
それでは早速、プロスポーツチームのSNSマーケティングの事例をご紹介します。
ここでは3つの事例を紹介していくので、それぞれチェックしていきましょう。
✅NEW UNIFORM✅
新しいユニフォームを着用して戦う選手たち✨
特に新加入選手のユニフォーム姿は新鮮です👍#Bリーグ pic.twitter.com/UHHUUBk1jH
— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) October 7, 2020
こちらは、日本で有名な男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」です。
主に女性ファンをターゲットに試合中の選手の様子がわかる写真をアップしており、ファン目線に立っての投稿が目立ちます。
Twitterでは選手に関する質問を投稿するなど、ファンとの交流を熱心に行っていることがわかりますね。また、SNSを利用した「MVP投票」では気軽に参加ができたため、多くのファンからの投票を集めることができました。
■B.LEAGUE公式HPはこちら
#沸騰プロジェクト のサイト投稿テーマが変更になっています。
今回の #スタジアム沸騰チーム のテーマは、観客上限数変更に向けてのアイディア投稿です。
このご時世だからこその難しさを、一緒に乗り越えていただければ幸いです🙇♀️https://t.co/fFVYqWcVA4#fmarinos #横浜沸騰— 横浜F・マリノス 沸騰プロジェクト (@mari_fan_jp) September 21, 2020
続いては、プロサッカークラブの「横浜・Fマリノス」。
日本のサッカーチームで有名なこちらのチームは、ユーザー分析に力を入れています。
公式サイトではプロジェクトメンバーの「沸騰」を周囲へ広めていく「横浜F・マリノス 沸騰プロジェクト」を行っており、投稿数によって特典がもらえたり、企画に参加できるなど、ファンも一緒になって応援・発信することができるようになっています。新規ファンから今までのファンまで楽しめる企画にしたことでファンの満足感を高めることに成功しています。
■横浜・Fマリノス公式HPはこちら
選手紹介①
まずは背番号3、いーのです!ポジションは?
→ビーター普段はなにしてる?
→乙女ゲームのプランナー生まれた年は?
→1995年経験したことのあるスポーツは?
→テニスペンギンズの好きなところは?
→毎日21時からのペンギンズzoom筋トレ#クィディッチ #東京ペンギンズ pic.twitter.com/2UIQjuaUY7— 東京ペンギンズ クィディッチ Tokyo Penguins (@penpenquidditch) August 10, 2020
最後に、「東京ペンギンズ箒球倶楽部」をご紹介します。
映画ハリーポッターで有名なスポーツ「クディッチ」は、海外で主流となっているスポーツで約40か国以上でプレーされています。こちらのチームは、全日本クィディッチ選手権大会で優勝するなど日本のクディッチチームの中でも実力の高いチームとなっています。
Twitterでは選手の紹介や練習風景から、クディッチについて知ることができます。マイナースポーツはルールを知らない方が多いので、SNSを上手く活用して情報を発信することが重要です。
■東京ペンギンズ箒球倶楽部公式HPはこちら
いかがでしたでしょうか。
スポーツ業界はファンからのサポートがとても大切にな業界です。ファン目線に立って情報を発信し、ファンとの交流を深めることがマーケティング活動の成功に近づきます。
SNSは、無料で手軽に利用できるツールなので、ぜひ気軽に始めていただけたらと思います。