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SNSマーケティングのメリット・デメリットをやさしく解説【これから始める入門ガイド】

SNSマーケティングのメリット・デメリットをやさしく解説【これから始める入門ガイド】

〈最終更新日:2021年5月7日〉

スマートフォンが普及したことで国内人口の半数以上がSNSを利用しています。近年では企業アカウントでのSNS運営も増え、今では企業がアカウントを持つということが当たり前の時代となりつつあります。

さらには、従来インターネットでの検索経由で調べ物をしていたユーザーがSNSから情報を検索し、情報を得るようになりました。

 

検索経由が変わる中で、SNSを利用しているユーザーに向けて情報発信を行うSNSマーケティングのメリット・デメリット、さらに各SNSの注目事例をまとめたのでご紹介します。

 

 

SNSマーケティングが注目される理由

SNSマーケティングとは、SNSを利用して企業のサービス認知(ブランドや世界観など)、好感度をあげる手法のことです。

 

先ほども触れたように、SNSの利用ユーザーは国内人口の半数以上を占めており、今後も増えていくことが予想されます。もともと10代~20代の若年層の利用者がほとんどでしたが、スマートフォンの普及によりSNSが身近な存在となったことで40代以上の利用者も増えつつあります。

株式会社ICT総研が行った調査によると、このままの増加傾向だと2021年末には8,114万人、81.8%に達する見通しになるということです。

企業がSNSマーケティングを行うメリット

SNS利用者数 グラフ

SNSを使ったマーケティングの特徴の1つとして拡散性があります。

いいねやシェアなどからユーザー内に拡散され、商品やブランド・企業の情報を知ってもらいファンを増やすというきっかけを作ることが見込めます。こういったSNSマーケティングを取り入れる企業が今では主流となってきています。

 

さらに気軽に企業とユーザーがダイレクトに繋がれることが可能で、リアルタイムでの情報発信ができるという特徴も持っています。SNS運用に大きなランニングコストがかからず、まずは無料から誰でも簡単に始められるというのが利用する大きなメリットです。

それでは、SNSを使うメリットについて見ていきましょう。

1.コストがかからない

Webサイトなどを運営するのとは違い、ランニングコストがかからず、無料から利用できます。

広告費をかけずにSNS運営を始められるので商品やブランド、企業の世界観などをリアルタイムに簡単に更新し、伝えることができます。

各SNSによって広告での投稿も可能なので、とっておきの情報だけ広告費をかけて拡散するという方法もあります。まずは無料でアカウント開設をしてみましょう!

2.ファンを作りやすい

企業のSNSアカウントでのメリットは、ユーザーとのコミニュケーションツールとして企業とユーザーとの距離を縮めることができます。企業のファンを作ることで数ヶ月先の集客の見込みも期待できます。

少し根気のいる行動ではありますが、ファンを増やすことにはマイナスなことはありません!まずは認知度を上げていきましょう!

3.それぞれのSNSの特性を生かした情報を届けやすい

各SNSには文字で伝える、写真や動画で伝えるといった特性があります。Webやblog更新のように作り込む時間をかけずに、届けたいユーザーへと情報発信ができるツールです。

さらに「シェア」される投稿内容には、共感するもの、あとで読みたい記事、知り合いに共有しておきたいなどといった投稿類です。また、気軽に届けたいという便利さもあります。

企業がSNSマーケティングを行うデメリット

SNSマーケティングのデメリット

メリットを3つ見てきましたが、メリットだけではなくデメリットもあります。

デメリットをマイナスととらえるのではなく、どんなことがあるのか事前に知っておくことで運営トラブルもなくユーザーからの信用も高められます。

それでは、どういったデメリットがよくあるか3つお話します。

1.炎上のリスク

企業のSNSが炎上してしまう原因として、このようなことが考えられます。

 

・モラルに反することを投稿していた
・個人情報が写った画像、動画を投稿してしまった
・過激なコメントを返してしまった

 

などといった「情報漏洩」「ふさわしくない投稿」「企業モラルに違反」などといった原因で炎上してしまうことが多いです。あっという間にユーザー間で拡散されてしまい、大きなマイナスイメージをもたらしてしまいます。

 

一度シェアされてしまった情報は完全に消すまでにはかなりの時間がかかってしまいます。トラブルに悩まされる前にしっかりとSNSを理解し炎上に繋がらないよう日頃から用心しましょう。

2.マンパワーが必要

アカウントを解説したけど日付は古いままということでは意味がありません。SNSを運用していくには日々コツコツと更新していくことがキーワードです。

 

時代の変化は瞬く間に代わりSNSユーザーが増えれば新しい投稿が増えていきます。その反対に、しつこいほど更新してしまったりユーザーに不愉快とおもわせてしまう情報を届けるのもNG

 

運用担当者を設け、適度な更新を行うことが大切ですね!

3.中長期的な運用が必要

SNSでの効果を実感するまでに時間がかかります。

例えばファン作り。この話題はメリットでもお伝えしていましたが、実はファン作りとは長期的に時間をかけることで獲得できるものです。そしてこの、ファン作りとは「確実な見本はほとんどない」ということです。試行錯誤する時間も必要です。

 

SNSを利用しても効果が得られなかった!という方は、気持ちの焦りが少しありませんか?例えば・・・

 

・成功事例が知りたい
・お金をかければファンが増えるのか
・時間をかけずに成果を出したい

 

このように思ってしまうとSNSでの効果を得ることが難しくなります。

 

ファン作りや効果を得るためには少なからず手間や時間がかかり、少しずつ実感していくものです。しっかりとしたゴール(戦略)をたて「人の感情を動かす」ことで認知度が上がり、企業・働く人(スタッフ等)へのファンが増えていきます。

 

そして、一番見られている時間を知りアクティブユーザーの多い時間帯へ投稿する、よく検索されているキーワードやハッシュタグなど各SNSの特性を知り時間をかけて行動することが大切です。成果を得るために楽な手段はありません。金銭で解決できないこともあります。まずは焦らず行動していきましょう!

SNS別に特徴を紹介

さきほどのメリットでお伝えした通り、各SNSの特性を知って行動することが大切です。利用している年齢層は?どういう機能があるのか?など事前に知っておくことがポイントになります。

 

SNSには様々なプラットホームがありますが、まずこの3つのSNS「Twitter」、「Instagram」、「Facebook」といった有名なプラットフォームの中でも特徴がそれぞれ異なり、得意・不得意もあるので、まずはこの3つのSNSをうまく使って1つのマーケティング戦略を立てると様々な成果を期待できます。

それでは3つのSNSの特徴を見ていきましょう!

1.Twitter

利用しているユーザー層は主に10〜30代とFacebookに比べ若い年齢層が利用しています。

最大文字数140字と短い文章での投稿が主となるTwitterですが、投稿をリツイートされることでフォロワーのユーザーにも投稿が表示され投稿し拡散力に長けているSNSです。

2.Instagram

利用しているユーザー層は10代から30代と若いユーザーに利用されています。

FacebokやTwitterと異なり写真・動画投稿がメインとなり、シェアや拡散力を目的とせず、ブランドイメージや世界観を伝えるような写真・動画が多く、文字では伝えられない世界観を拡散し、認知度UPへの期待ができるSNSです。

3.Facebook

利用しているユーザー層は20〜50代と広く、原則実名登録が基本のサービスで多くの方が企業やビジネスに利用しています。

写真や動画、360度映像など自由に投稿が可能で、いいねやシェア、コメントなど様々な機能を持ち合わせているSNSの1つです。全ての機能を持ち合わせているのでビジネスには万能のSNSです。

SNSマーケティングの事例を紹介

ここからは実際に企業が運用するTwitter、Instagram、Facebookの好事例を紹介します。「何から投稿すれば…」と悩んでいる方は、投稿スタイルを参考にしてみるのもオススメです。

1.Twitter

シャープ株式会社

「シャープ株式会社」は、大阪府堺市に本社を置く、電機メーカー。

こちらのTwitterの投稿は、フランクな呟きが目立ちます。ユーモア溢れる投稿が多いため、ユーザーからの支持が多く現在約82万フォロワーを獲得しています。

ユーザーへのコメントにもフレンドリーな返信を行うなど、まるで友人と会話しているような親近感溢れる投稿も人気が高いポイントかもしれませんね!

 

■シャープ株式会社 Twitterページはこちら

岩下食品株式会社

「岩下食品株式会社」は、栃木県栃木市に本社を置く食品会社。主に酢漬を中心とした漬物の製造・販売を行っています。

こちらは、社長自らTwitterを運用することで注目が集まっています。投稿内容は新生姜のおすすめレシピやリツイートが多く、ユーザーの生姜レシピや感想に対して「いいね」で反応するなど、ユーザーとの距離が近いことも特徴です。

ユーザーを積極的にフォローしたりと、ファンとの繋がりを大切にしていることから、応援したくなるようなアカウントになっています。

 

■岩下食品株式会社 Twitterページはこちら

2.Instagram

資生堂「マジョリカ・マジョルカ」

「株式会社資生堂」は、化粧品の製造・販売を行う有名化粧品メーカーです。中でもメイクアップブランド「マジョリカ・マジョルカ」はInstagramの投稿に力を入れています。

新商品をPRする際は、商品のコンセプトに合わせた投稿を行うことでInstagramページに統一感を持たせています。Instagramは他のSNSと比べて視覚的効果が高いSNSなので、画像が全体的にまとめられていると見やすくなり、ワクワク感にも繋がります。

 

■マジョリカ・マジョルカ Instagramページはこちら

OYATUYA.U

 

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OYATUYA.U(@oyatuya.u)がシェアした投稿

こちらは福岡県で焼き菓子を中心としたスイーツ販売を行っているお店「OYATUYA.U」。ガートショコラが人気で、お取り寄せも行っています。

Instagramページでは、人気メニューやオススメスイーツがスタイリッシュな写真でまとめられています。写真を見るだけで、「このお店の商品だ!」とわかるような写真が並んでいるのでファンが見たら一目瞭然。お店の世界観がInstagramに表れています。また、アーカイブには営業日を表示しており、見やすい工夫がされています。

 

■OYATUYA.U Instagramページはこちら

3.Facebook

土屋鞄製造所

関東地方を中心に展開する「土屋鞄製造所」は1965年にランドセルづくりから始まり、今では鞄や財布などを中心に革製品を展開する企業になりました。

Facebookの投稿は様々な角度から商品を写したものが多く、統一感のある画像でまとめられています。さらに動画では、実際に商品を制作しているシーンをまとめています。職人技が詰まった動画からは製品に込める思いが伝わってきますね。

また、InstagramやYouTubeのライブ配信の告知を行うことで、他のSNSへの誘導をスムーズに行っています。

 

■土屋鞄製造所 Facebookページはこちら

富士屋ホテルズ&リゾーツ


「富士屋ホテルズ&リゾーツ」は、約140年の伝統を紡ぐ富士屋ホテルチェーン。
投稿は、施設の一部を切り取ったような写真や自然の風景を映した投稿が多く見られます。投稿の際は写真と共に関連サイトのリンクを載せることで、情報を知りたいユーザーへの優しい気遣いが伺えますね。

また、ユーザーからのコメントは積極的に返信するなど、ユーザーとの交流も進んで行っていることもわかります。

 

■富士屋ホテルズ&リゾーツ Facebookページはこちら

まとめ:SNSマーケティングのメリット・デメリットを理解して運用を!

いかがでしたでしょうか?

SNSは気軽に運営ができるマーケティング方法ですが、長期的な実践が必要です。メリット・デメリットを知りコツコツと運営していくことが大切です。

 

そして、日々情報が猛スピードで変化しています。利用しているユーザーは?最近のトレンドは?そういった情報収拾も必要です。根気のいるSNS運用ですが無駄なことはありません!是非企業アカウントを充実させていきましょう!

 

下記の記事では、業界や地域に分けてSNSマーケティングの事例を紹介しているので合わせてご覧ください。

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Lipronext編集部
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