2020年、新型コロナウイルスで全国に緊急事態宣言が出されています。そんな、外出ができない状況で全国に発信したい事例や事柄があったとき、どうすれば良いのでしょうか。
また、取材対象者が遠く離れた土地にいて、現地まで足を運べない時、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、そんな時の一つの選択肢となる「オンライン取材」のポイントや注意点を実際にやってみた経験を踏まえて徹底解説したいと思います。
▼オンライン取材を行った際の記事はこちら
クラファン挑戦中!食の観光案内所「TABI BAR&CAFÉ」【キャンセルで困っているお店の魅力、伝えますvol.2】
オンライン取材を行う前にぜひ読んでいただきたい記事です。それでは、ご覧ください。
今回使用したweb会議ツールはZOOMです。
ZOOMは、安定したHD品質のビデオとクリアな音声が魅力。また、相手がZOOMをインストールしていなくても、URLを送りブラウザからアクセスもらうことで相手に余計な手間をかけずにオンラインでのビデオ通話を開始することができます。その他、画面共有や画面録画など便利な機能も付いています。
■ZOOM公式サイトはこちら
ZOOMの他におすすめなツールはwherebyです。
下にあるのは、wherebyを活用したオンライン飲み会をやった感想を記事にしてみたものですので、こちらもぜひあわせてご覧ください。
■関連記事:オンライン飲み会やってみた【飲み会の可能性が広がる】
今回は、新型コロナウイルスにおける外出自粛を遵守するためにオンライン取材を行いましたが、オンライン取材を行ってみて感じたメリットがいくつかありました!
新型コロナウイルスが終息した後も、オンラインでの取材は効果的に活用できそうだなと感じました。
まずはこちらですね。わざわざ取材用の会議室等を用意しなくても、互いの家や会社から繋がることが可能です。通信環境の良い場所であればどこでもオンラインの取材が可能であるという部分は一つのメリットだと思います。
続いては、コスト削減の視点です。場所を選ばずにオンラインでつながることが可能なので移動が不要。今回の取材では、現地での取材であれば片道電車を利用して約30分・電車代210円が必要でしたが、それらを丸ごと削減することができました。
同じ市内の移動でしたが、なかなか大きなコスト削減になりますよね。市外・県外への移動が伴ったり、複数人での移動を想定している場合はもっと大きなコスト削減になりますね。
また、多くのweb会議ツールには録画機能が搭載されています。こちらを活用すれば、取材を後から見返すことも可能ですしYouTubeでの発信等、2次活用も可能となります。
取材でのやりとりをその場にいた人だけでなく、手軽に録画し共有することができるのは一つ大きな魅力かなと思います。
オンライン取材には、事前に注意しておくべきポイントがいくつかあります。これからご紹介する部分をクリアにして取材に臨むことをおすすめします。
これは、オンライン関連でつきものな悩みかなと思います。取材では、相手の時間も使っているわけなので時間内に聴きたいことを聴きつくさなければなりません。
しかし、タイムラグが発生するとテンポが悪くなるだけでなく、互いにストレスを抱えたまま取材が進んでいくこととなります。
聞きもらしや、雰囲気の悪化などが生じる恐れがあるため、なるべく良好な通信環境を整えておく必要があります。
心配であれば事前にテストとして繋いでみることをおすすめします。
オンライン取材では、もちろん写真や動画などの素材の撮影を行うことができません。なので、事前にどのように素材を入手するかということを相手方と相談する必要があります。
今回行った取材では、受けてくださった方が写真や動画素材が豊富にあったのでそちらをお借りすることができました。
もし、遠方の取材で既にある素材が乏しい場合は、写真等の撮影のみクラウドソーシングするなどの工夫ができそうです。
また、オンライン取材中の画面撮影はPCのスクリーンショットをおすすめします。映し出されている画面を別のカメラで撮影すると上記のように光が反射して上手く撮影できないことも…。
使用するweb会議ツールによって違いはありますが、基本的には同時に話すということに向きません。なので、言葉を互いに細かく積み重ねていくというより、丁寧に言葉のキャッチボールを行っていくという意識で取材を行うと良さそうです。
また、あいづちを相手の話にかぶせてしまうと音声が聞き取りにくくなることもあります。できるだけあいづちをかぶせないよう、無言で大きくうなずくなどの工夫が必要です。
(個人的にはZOOMよりもWherebyの方が同時に話す際のストレスが小さいかなと感じます。)
上記の「同時に話すとどちらかの音声が聞き取りにくくなる」という理由から複数人でのインタビューには向きません。なぜなら、質問を行う人が複数人いる場合、質問がかぶってしまうことがあるためです。
事前に「インタビューする人」・「記録をとる人」など、明確に役割分担を行うと良さそうです。
実はカメラの位置もオンライン取材にとっては重要な要素なんです。下から上の角度でこちらの顔を映すと高圧的な印象を与えかねないのです。
取材を行うときに大切なのは、取材の雰囲気。相手が話しやすい雰囲気を取材陣がつくっていきます。
ただ、オンライン取材の場合は小さなタイムラグがあったり、聞き取りにくい部分があったりと、どうしても取材を受けてくれている方に対してストレスを与えてしまいます。
カメラの角度は取材中に変化するものではないので取材の準備段階で、目の高さくらいにカメラ位置を調整し、柔らかい雰囲気を演出できるようにしておくことが大切ですね。
こちらも、3番目にお伝えした「同時に話すとどちらかの音声が聞き取りにくくなる」ということも関連しています。細かな言葉のやり取りができなかったり、あいづちを打ちにくい状況だったりするため、相手の表情や雰囲気が読み取りにくくなってしまいます。
なのでこちらから、まずは表情や身振り手振りをいつもより大きくして、伝えようとしている意思を示していくことが重要です。相手もつられて自然と表現してくれるようになります。
いかがだったでしょうか。オンライン取材ならではの注意点があったと思います。しかし、オンラインを活用することで得られる恩恵も大きいです。
オンライン取材を効果的に活用し、時間とお金を有効に使いたいものです。
それでは、最後にオンライン取材に臨むにあたってのチェックポイントをまとめますので、こちらを参考にオンライン取材にチャレンジしてみていただけたら幸いです!
【取材前のチェックポイント】
□接続環境が整っているか
□写真等の素材の入手方法を事前に相手と相談しているか
□取材陣側の役割分担は明確になっているか
□カメラの位置は適切か
【取材中に気を付けたいポイント】
□表情や身振り手振りをいつもより意識する
□相手が話している途中に音声をかぶせない