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オンライン授業のやり方やメリット・デメリットは?YouTubeの公開事例とあわせて紹介

オンライン授業のやり方やメリット・デメリットは?YouTubeの公開事例とあわせて紹介

最近は学校や予備校だけでなく一般の企業や団体、YouTuberなども授業動画を配信しています。

 

誰もが気軽に授業を受けられる環境が整ったと同時に、指導者にとってはオンライン授業の準備に対応していく必要性が生じました。

 

今回の記事では、オンライン授業のやり方やメリット、事例をまとめています。

 

オンライン授業のポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

オンライン授業のやり方は?必要な道具や環境について

オンライン授業を実施するには、事前に必要な道具や環境を整える必要があります。
まず、下記のものを揃えていきましょう。

  • パソコン
  • インターネット回線
  • カメラ・マイク
  • 配信ツール
  • 編集ソフト

ひとつずつ、必要な理由とポイントを解説します。

1.パソコン

オンライン授業には、パソコンなどのデバイスが必須。パソコンが用意できなくても、スマートフォンやタブレットでも代用可能です。

 

しかし、大勢の生徒が参加している授業の場合、大きい画面の方が生徒の顔や表情がわかりやすいというメリットも。

 

ライブ配信で生徒とコミュニケーションをとりながらの授業の場合は、一人ひとりの顔が見えるパソコンをおすすめします。

2.インターネット回線

オンライン授業をスムーズに行うためにも、インターネット回線を整えておきましょう。

 

授業の途中で回線が途切れてしまわないように、授業前はインターネット環境をチェックしておくと安心です。

3.カメラ・マイク

こちらの様子が相手に伝わるように、カメラとマイクを用意します。

 

既にカメラやマイクが内蔵されているデバイスもありますが、より鮮明な映像を届けたい場合は、専用カメラやマイクを用意するとよいでしょう。

 

オンラインでコミュニケーションを取る場合は、専用マイクがあると声がクリアに届きやすくなるのでおすすめです。

4.配信ツール

用意する配信ツールは、ライブ配信か録画配信かによって異なります。

 

メジャーなライブ配信ツールは、zoomやSkypeなどが挙げられます。無料で利用できるものもありますが、よりクオリティーの高い授業を行う場合は有料プランがおすすめ。

 

録画配信先としては、YouTubeが代表的。利用ユーザーも多く、多くの方に授業を見てもらえる可能性があります。

 

また、YouTubeはライブ配信も可能。専用チャンネルを作れば動画をまとめて見てもらうこともできるでしょう。

 

▶︎▶︎zoomの公式サイトはこちら

▶︎▶︎Skypeの公式サイトはこちら

5.編集ソフト

録画した映像を公開する場合は、動画編集ソフトが必要です。

 

撮影した映像をそのまま公開することもできますが、字幕やテロップを入れたり、編集を施すことでよりわかりやすい授業動画になるでしょう。

面白いオンライン授業にするならアイスブレイクやレクリエーションを盛り込む

初めてオンライン授業を行う場合、お互いの緊張をほぐすために「アイスブレイク」を行ってみましょう。アイスブレイクとは、場の雰囲気を和ませたり、緊張をほぐすために行われる手法のこと。

 

普段と違うオンラインでの授業は、緊張する生徒も少なくありません。

 

授業の前に軽いコミュニケーションをとることで場の空気を柔らかくし、リラックスした状態で授業に移れます。

 

また、体を動かすアイスブレイクはリフレッシュ効果も。ライブ配信で初対面の参加者に授業をする場合などは、授業の合間にアイスブレイクなどを挟めば気分転換になります。

 

初対面でもコミュニケーションが取れると一体感を高められるので、スムーズに授業を進められるでしょう。

オンライン授業のメリット

続いて、オンライン授業のメリットをご紹介します。メリットは下記の3つ。

  • 遠方の生徒にも授業を行える
  • コスト削減
  • 講師や授業を選べる

1.遠方の生徒にも授業を行える

オンライン授業はリアルな授業と異なり、教室を持ちません。場所の制限がないので、多くの人に授業することが可能になります。実際の授業では、病気や怪我で休んでしまった生徒は授業を受けることができません。

 

しかし、ライブ配信後に録画をYouTubeで公開すれば、授業を受けられなかった生徒も同じように授業を受けられます。

 

現在、地方にある学校や離島などは学校が減少傾向にあります。学校まで時間がかかる学生も、オンライン上ならいつでも授業に参加することが可能に。

 

このように、地方や離島の生徒にもオンラインならリアルと同じように授業を提供できるのです。

2.コスト削減

生徒側・先生側は、オンライン環境さえあればどこにいても繋がります。教室や設備維持費などが不要になるので、コスト削減が期待でき、受講料の引き下げも実現できるでしょう。

 

また制作した授業動画は、HPや動画サイトにアップすれば繰り返し学習してもらえます。リアルな教室であれば、同じ講義内容を生徒が変わるごとに行うことが多いですが、オンラインにすることで一度収録すれば何度でも、いつでも学習の機会を届けられます。

3.講師や授業を選べる

リアルな講義であれば、時間や距離の問題で「この人の授業を受けたい」と思っても困難な場合があります。その点、オンライン授業はデバイスさえあれば受講可能。

オンラインでもチャットやビデオ通話を通じて質問もできるので、対面のように理解を深めていくことができます。

オンラインにすることで、講師・生徒共に選択肢の幅が広がるのはメリットと言えるでしょう。

オンライン授業のデメリット

続いて、オンライン授業のデメリットを3つご紹介します。

  • Web知識や事前準備が必要
  • 通信環境に左右される
  • 教材を作る手間がかかる

1.Web知識や事前準備が必要

最初に紹介した事前に必要な道具など、オンライン授業を実施する前には配信のための準備を整える必要があります。

 

パソコンやアプリなどに慣れていない場合は、使い方や設定を覚えておく必要も。事前に使用するツールについての知識を深めておきましょう。

2.通信環境に左右される

オンライン授業は、通信環境が整っていないと授業をスムーズに進めることは困難です。

 

途中で回線が途切れてしまったり画面が止まってしまうと、生徒の学習意欲がなくなってしまうことも。事前にWi-Fiやインターネット回線のチェックを確認しておくことが大切です。

3.教材を作る手間がかかる

リアルな授業とは異なり、オンラインは授業特有の緊張感を感じにくいことが挙げられます。
生徒に伝わるよう、オンライン実施に向けた教材の事前準備は必要でしょう。

オンライン授業の事例を学校別に紹介【YouTube動画あり】

学校別にオンライン授業の事例を見ていきましょう。ここでは下記の5つに分類してまとめています。

  • 小学校のオンライン授業
  • 中学校のオンライン授業
  • 高校のオンライン授業
  • 大学や専門学校のオンライン授業
  • 社会人でも楽しめるオンライン授業

学生はもちろん、社会人の方も楽しめるオンライン授業の事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

小学校のオンライン授業の事例

1.【オンライン授業】小学1年生|算数1ー3 たしざん①

小学生1年生算数「たしざん」のオンライン授業です。動画では、ホワイトボードを用いて授業を行っています。算数の問題もイラストを用いて説明されており、わかりやすいですね。

 

授業の進行に合わせてホワイトボードを記入しており、実際に授業を受けているような感覚に。動画サイトにアップしておけば、生徒はわからないところを何度でも繰り返し学習できます。

2.小学校英語 ALTオンライン授業 5年生 Unit 1-2: ALTの先生と自己紹介をしてみましょう①

小学校英語のALTオンライン授業の動画です。動画の最初に授業の流れを提示することで、参加しやすくなる工夫がされています。

 

講師の方がこちらに向かって話しかけており、一対一で授業を行なっているような感覚で授業に取り組めますね。

 

動画も2分以内とコンパクトにまとめられており、集中力を保ちながら気軽に学習できそうです。

3.【竹田学校】歴史入門編①~現存する最古の国家は、日本‼~|竹田恒泰

政治評論家の竹田恒泰さんのYouTubeチャンネル。竹田学校ということで、歴史に関する授業を主にアップしています。

 

基本的にホワイトボードの前でひたすら話すというスタイルです。ホワイトボードは最低限のポイントのみ使用し、編集はほぼ無し。様々な番組に出演していることもあり、リズミカルかつ面白い内容に引き込まれますね。

中学校のオンライン授業の事例

1.中3通常授業|英語|「・・・することは~だ」の文|秀英iD予備校|ネット学習塾

学習塾の秀英iD予備校が実施している授業です。1セクションごとに動画となっているので集中してインプットすることができますね。

 

動画では、学校のように黒板を使って授業をするスタイル。動画ではありますが、実際に生徒が目の前にいるような声掛けがなされていて、学校にいるような雰囲気で学習できます。

2.【#休校中特別授業】中学生向けニュートリノ入門講座

高エネルギー加速器研究機構が、新型コロナウイルスにおける休校を受け配信している授業です。”中学生向け”というタイトルから、入門編ということがわかり、参加しやすくなっていますね。

 

授業は基本的にスライドショーを用いて撮影しながらライブ配信を行っています。適宜クイズを用いたり、スタッフの方がコメントで参加者とコミュニケーションをとったりと、随所に工夫が感じられる動画です。

3.【授業/歴史①】旧石器~古墳時代!どうして貧富の差があるのかな?【#教えて郡道先生】

Vチューバーの郡同美玲(ぐんどうみれい)さん。普段は非常勤講師として社会と数学の先生をしているそう。

 

リラックスした雰囲気での授業なので、無理なく学びを深められます。オンラインでも環境や雰囲気は大切だということが感じられますね。

 

コメント欄を見ても積極的に発言されていて、オンラインにもかかわらず双方向型を実現できています。

高校のオンライン授業の事例

1.【定期テスト対策】「桐壺」「光源氏の誕生」その1(『源氏物語』より)

古文の定期テスト対策のオンライン授業です。約20分の動画で、各ポイントがわかりやすくまとめられています。ホワイトボードもシンプルにまとめられているの、内容もスッと入ってきますね。

 

生徒視点に立って身振り手振りを用いての授業なので、生徒の方もリラックスして授業を受けられるのではないでしょうか。

2.分詞とは【高校英語・英文法】分詞#1

高校生英語「分詞」についてのオンライン授業です。テロップや字幕を用いての授業でわかりやすい工夫がされています。音声を聴いての参加はもちろん、音声なしでも学習できますね。

 

5分以内でまとめられており、スキマ時間の学習にも最適です。

3.解の公式【超わかる!高校数学Ⅰ・A】~授業~2次方程式#1

高校数学の「解の公式」のオンライン授業。授業では、紹介する公式を色分けして説明されているので見やすくなっています。

 

先ほどの授業動画と同様に字幕が入っており、音声なしでも学習できるので学習できるシーンも広がりそうです。

大学や専門学校のオンライン授業の事例

1.【5分でわかる実践映像】専修学校の遠隔授業オンラインセミナー①(はじめに)

2020年の新型コロナウイルスに伴い、全国でオンライン遠隔授業の重要性が増してきました。そこで、文部科学省が遠隔授業を行う上での工夫や、各学校での取り組みなどを実践動画にまとめています。

 

わかりやすい事例が全部で10本掲載されているので、ぜひご覧ください。

2.MIC WEB体験授業【ダンゴムシの不思議を探ろう!】

宮崎国際大学のオンライン体験授業です。Webオープンキャンパスにて活用された映像とのことですが、カメラを複数台使用し効果的に切り替えを行っていますね。

 

教授も終始笑顔で楽しそうに授業を行っているのが好感を持てます。

3.だし巻き卵の作り方は、オンライン授業で何度も振り返ることができる!【京都調理師専門学校】

京都調理師専門学校のオンライン授業です。動画では、だし巻き卵の作り方を実践しています。

 

実際に卵焼きを焼きながら説明されているので、とてもわかりやすいですね。動画を見ながらおうちで卵焼きを作ることもできます。自宅からでも本格的な作り方を見られるのは、学生にとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

社会人でも楽しめるオンライン授業の事例

1.【探究学者オンライン授業】偉人編 スティーブ・ジョブズ

新型コロナウイルスに伴う全国の学校への休校要請を受け、平日日中の時間に無料オンライン授業を行っていました。初日は、なんと全国から2,700名もの高校生・保護者等がライブ配信に参加。

 

生徒の心をつかむような自己開示(自己紹介)から始まり、楽しめる雰囲気の授業を展開しています。視聴者のコメントも活発に動いており、子どもたちが積極的に参加している様子もわかりますね。

2.【一流の雑談力①】コミュ力を身につければ仕事も人間関係も良くなる|中田敦彦

オリエンタルラジオ中田敦彦さんのYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」では、あらゆる分野についてわかりやすく面白い授業を配信しています。

 

中田敦彦さんは、最初からホワイトボードにすべてを書いておいて話すというスタイル。そして大切なキーワードのみインサートでテキストを動画に表示しています。

 

また、毎回決まったフレーズで始まる動画となっており、視聴者をはじめから一気に自分の動画に引き込むような工夫がされています。そして、動画の端々で、共感するような例えを入れ込んでいるためスッと理解できますね。

3.【正解率1%】超難問を松丸先生が授業風に説明します!

謎解きブームを席巻し、今やテレビで見ない日はないほど話題の松丸亮吾さん。

 

動画では、「考える楽しさ」を実感できるようなコンテンツを数多く配信しています。授業の導入などでも使えそうなネタもあるので、先生方はぜひチェックしてくださいね。

オンライン授業に関するよくある質問

最後に、オンライン授業を行ううえでのQ&Aをご紹介します。

Q.質問やアンケートの対応はどうすればいいですか?

質問やアンケートは、チャット機能やアンケートツールで対応できます。例えばzoomの投票機能なら、回答者を匿名でアンケートの募集も可能。匿名で複数の質問を募集することもできます。

 

アンケートを行う際におすすめなツールはこちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

Q.スマホは画面が小さくて受けにくいと思うのですが?

パソコンが用意できない参加者もいるでしょう。その場合、ミラーリング機能を使うことでスマートフォンの画面をテレビに表示できます。

 

スマートフォンの画面が小さくて授業を受けるのが困難な方は、ぜひミラーリング機能を試してください。

Q.ディスカッション中の沈黙を回避するコツはありますか?

ディスカッション中の沈黙を回避するコツとして、下記のものがあります。

  • 小規模授業にする
  • ディスカッションを行う目的を明確にする
  • 指示を細かく出す

大人数の授業だと、参加者は発言しにくいと感じることもあるでしょう。5人前後の少人数の授業にすることで、沈黙を回避できる可能性が高まります。

 

また、ディスカッションをする目的が明確でないと、話し合いは上手く進みません。目的を明確にし、細かい指示を出すとよいでしょう。

まとめ

オンライン授業はまだ難しいと思っている方や、ツールに苦手意識がある方もいるでしょう。


ですがオンラインでの授業は、多くの人に学びの機会を届けらるチャンスにもなり、メリットもたくさんあります。

弊社では、オンライン授業・講義用の動画制作や配信サポートを行っております。「費用感はどのくらい?」「こんなことは実現できるだろうか」とお気軽にご相談ください。