- 2023/03/24
- 2024/04/11
「Meta Quest Pro」とは?特徴や「Quest 2」との違いを紹介!2023年発売の「Quest 3」とも比較
2020年10月の「Meta Quest 2(旧称:Oculus Quest 2)」発売から約2年。
2022年10月25日にMeta社より待望の新作ヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest Pro」が発売されました。
この記事は「Meta Quest Proについて知りたい!」という方に向けて、特徴や「Meta Quest 2」とのスペックの違い、2023年に発売予定の「Meta Quest 3」についてもご紹介します。
ヘッドマウントディスプレイの中でも、注目度の高いMeta社の製品。最新情報をいち早くチェックしていきましょう。
目次
「Meta Quest Pro」とは?
「Meta Quest Pro」は2022年10月に発売。Meta社がVR/AR開発者向けに行っているカンファレンス「Meta Connect 2022」で発表した最新機種で、日本国内でも既に発売されています。
最大の特徴は、VR機能だけでなくMR(複合現実)対応のデバイスとして現実世界と仮想世界をシームレスに繋ぐこと。遠方にいながら、アバターを介して3DCGオブジェクトを共有したり、同じ空間に存在しているかのように共同作業を進めることが可能になります。
価格は226,800円。これまでMeta社から発売されていたヘッドマウントディスプレイは、コンシューマーも対象として含まれていましたが「Meta Quest Pro」は、同社のヘッドマウントディスプレイでは初のビジネスユースに重点を置いたハイエンドな製品です。
「Meta Quest Pro」と「Meta Quest 2」のスペックを比較
「Meta Quest Pro」の機能面が気になる方が多いのではないでしょうか。
ここではわかりやすい比較対象として「Meta Quest 2」とのスペックを表でまとめました。
機種 | Meta Quest Pro | Meta Quest 2 |
価格 | 256GB 226,800円 | 128GB 59,400円 256GB 74,400円 |
解像度 | 3,664 × 1,920 | 3,664 × 1,920 |
リフレッシュレート | 90Hz | 72/120Hz |
垂直方向の視野角 | 96° | 96° |
水平方向の視野角 | 106° | 96° |
プロセッサ | Snapdragon XR2+ | Snapdragon XR2 |
カメラ | カラー | モノクロ |
ヘッドセット重量 | 未発表 | 504 g |
ヘッドセットカメラ | 9個 | 4個 |
充電器 | 専用機器あり | 充電コード |
メガネ装着の場合 | メガネをかけたまま装着可能 | 付属のスペーサーが必要 |
1.画質について
「Meta Quest Pro」は「Meta Quest 2」と比較してPPI(※)が37%高く、コントラストも75%向上しています。解像度は「Meta Quest 2 」と変わらず3664x1920ではありますが、画面の鮮明さは「Meta Quest Pro」の方が綺麗に感じます。
カメラで現実世界を映した時にカラー映像になったことも大きな違いですね。
(※)PPIとは…pixel per inch(ピクセル・パー・インチ)の略で、解像度の密度を示す単位のひとつで、1インチ(2.54cm)あたりいくつピクセルがいくつあるかという指標に使われています。
2.ポジショニングトラックの精度向上
「Meta Quest Pro」は、6DoFのポジショニングトラッキングの精度も上がりました。ヘッドマウントディスプレイと左右コントローラーにセンサーが搭載され、ユーザーの動きを精度高く感知します。
3.付属品について
付属品の中でポイントとなるのは充電器。「Meta Quest 2」は充電器は付属されておらず、コードのみだったのに対し「Meta Quest Pro」には、ヘッドセットとコントローラーを同時に充電できる円盤型のスタイリッシュな充電器が標準装備されています。
Meta Quest Pro、自分含めて間違って付属品を余分に購入した人が数人いたので注意喚起ツイートするけど、本体の方にはコントローラーも充電器もついてるし、コントローラー単品のほうにも充電ドックはついてくるので、余分に買っちゃわないようにね! pic.twitter.com/6Gjg2m5Qbn
— オノッチ (@onotchi_) October 16, 2022
「Meta Quest Pro」できること
「Meta Quest Pro」では、どんなことができるのでしょうか。ここではいくつか紹介していきます。
1.3Dオブジェクトをリアルタイムで共有
VRのペインティングアプリなどを用いてデザインした3Dオブジェクトやアップロードした3Dデータを、リアルタイムで共有することができます。
MR機能がカラー映像になったことで上記映像の0:15にもあるように、相手の表情を見ながらミーティングを円滑に進めることができます。
商品開発等のプロジェクトを進める上で、イメージの共有が格段にしやすくなるでしょう。
2.パースを自在に操れる
建物・施設のパース(未来設計図)の中に入ったり、3Dオブジェクトとして持ち上げて内部構造にエラーがないか確認するといった作業ができます。
また、現実空間にバーチャルの家具を置いたり、バーチャル空間の景色が見える窓を設置することが可能です。
このように”体験”として確認作業を行うことで、問題箇所の発見や軌道修正の早期対応に繋がり、業務効率化が図れます。また、教育研修にも役立てることができるでしょう。
Only two days left until the #mixedreality live event with Arkio x Meta Quest Pro! 😎
— Arkio (@ArkioHQ) October 31, 2022
Register now for free: https://t.co/3QbgLvXilm#MetaQuestPro #arkio #vr #ar #architecture #technews #spatialdesign #design #VirtualReality pic.twitter.com/IesKgXtboS
3.アバターの表情・表現が豊かに
「Meta Quest 2」以上に、アバターでの表現力が豊かになりました。「Meta Quest Pro」にはヘッドセットの内側にも4個のカメラがあり、まばたきや口の動きなど細かな表情を反映させます。
フェイストラッキングの精度が上がったことで、ミーティングはもちろん友人との交流でも自分らしさを伝えることができます。
Doing some eye tracking and facial tracking tests today for the Quest Pro. Surprised at how much more this really brings to even the Meta avatars. #QuestPro #explorewithquest pic.twitter.com/aOGEpMwctN
— Matt – BMFVR (@bmfshow) October 25, 2022
4.アバターと現実空間を共有できる
「Meta Quest Pro」にカラーのパススルー機能がついたことで、現実世界を映しながらアバターとリアルタイムにコミュニケーションが取れるようになりました。
これまでのARグラスとは違う、没入感のある複合現実の体験が可能に。例えば、観光地を巡りながら隣でアバターが案内をしてくれるというコンテンツも作成できます。
アバターでリアル世界をお散歩できる!!!!🚶♀️
— オレンジ/メタバース撮影技術者 (@orange_3134) October 28, 2022
これがQuest Proの真髄だ!!!!!🤩🙀🤭#QuestPro pic.twitter.com/mfEJOpA6n6
「Meta Quest Pro」と「Meta Quest 3」の違い
実は「Meta Quest 2」の後続機といえる「Meta Quest 3(名称未定)」が2023年の後半に発売されることが発表されています。
詳細はまだ出ていませんが、一般向けのヘッドマウントディスプレイであることが言及されているので、価格帯は10万円以下のものになるのではないかと予測しています。
「Meta Quest 2」がアップデートされた、後続機への期待も高まりますね。
▶︎▶︎関連記事:「Meta Quest 3」とは?特徴やMeta Quest 2との比較を紹介【2023年秋発売予定】
「Meta Quest Pro」のレビュー動画を紹介
最後に「Meta Quest Pro」の製品レビューをしているYouTube動画をまとめました。文章では伝わりにくい部分が動画でわかりやすくまとめられています。
1.【節約】Meta Quest Proが届いたが・・・!?【おめがシスターズ】
バーチャルYouTuberのユニット「おめがシスターズ」によるレビュー動画。テンポの良い掛け合いの中で「Meta Quest Pro」の良い点・課題点がわかりやすくまとめられています。
評価されているポイントは、画質の良さ、トラッキングの精度の高さ、ヘッドマウントディスプレイの付け心地の良さ。
実際に装着した際の映像も紹介されているので、使用感が具体的にイメージしやすいです。
2.Quest Pro vs Quest 2: It’s No Match【CNET】
「Meta Quest Pro」と「Meta Quest 2」の比較動画です。それぞれの機種のスペックの違いが簡潔にまとめられ、対象となる人や使い方が異なることがわかります。
着用感についても詳細に伝えられているので、購入を検討する方にとって安心材料となるでしょう。
まとめ
世界中から注目を集め続けるMeta社の新作ヘッドマウントディスプレイ。
2023年にはさらに新機種も発売されるということで、続報に目が離せません。
最近では、中国のPico Technology社から新機種「PICO 4」が発売され、来年はビジネスユース版の発売も予定しているとのことで、業界全体で盛り上がりが見られますね。
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