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福祉でVRを活用した事例5選【理解と共感を促進】

福祉でVRを活用した事例5選【理解と共感を促進】

みなさんは、「介護」・「福祉」と聞いてどんな”イメージ”を持つでしょうか。日本では高齢化が進んでおり、特に重要なものであるという認識はみなさん持っていらっしゃるんじゃないかなと思います。
でも、「介護」・「福祉」への”関心”はどうでしょう。重要なものであるということは理解しつつ、あまり目を向けていないという人は多いかもしれませんね。いま、そういった方に向けて介護・福祉分野への関心を持ってもらい、理解してもらうためにVRが活用される事例が増えてきているんです。
今回はそんな、福祉×VRの事例を5つご紹介したいと思います。

 

福祉のリアルを届ける・体感する

介護・福祉業界の課題といえば、深刻な「人手不足」があげられるということはみなさんご存知だと思います。そもそもなぜ人手不足なのか、冒頭でも記しましたが、福祉業界に目を向けている方が少ないというのは一つ要因としてあげられるのではないかなと思います。VRを活用することで、福祉の現場を体感することができたり、非介護者の立場を疑似体験することができるんです。
イメージが先行しがちな業界だからこそ、リアルな姿を発信していくことが本当に大切なんじゃないかなと感じます。
それでは、ご覧ください!

 

1.現場を体験「VR研修」

こちらは、株式会社ジョリーグッドが提供する「ケアブル」というサービス。『第16回 日本e-Learning大賞』において最優秀賞となる「大賞」を受賞した、いま注目のサービスです。
こちらの「ケアブル」は、介護の現場で起こりうる様々なシーンを、介護職員と被介護者の両方を当事者目線で体験することができる介護研修VRサービスなんです。
いま、どの施設や福祉団体も深刻な人手不足に悩んでいます。そして初任者が入ってきたとしても、日々の業務は変わらず行わなければなりません。そういった中で、初任者への十分な研修の機会を確保することは大変困難。
VRによって、先輩社員がつきっきりになって研修をする必要がなくなり、効率よく初任者の現場力をトレーニングすることが出来るんです。こういった対人サービスでは、教科書的な知識よりも現場の経験が重視されることが多いです。リアルな現場を体験できるVRは、現場力を高めるための研修との親和性が高そうですね。

 

■ケアブル公式サイトはこちら

 

2.認知症の理解に「認知症体験」


続いては、認知症ではない人がVRを活用し、認知症の中核症状を体験できるサービス。認知症を座学で学ぶのではなく、その症状を自分ごととして体験することで認知症に対する誤った理解や偏見から抜け出し、認知症の方々の感覚や気持ちの理解を促進するためのものなんです。
認知症の症状は「物忘れ」だけではありません。人それぞれ様々な症状があります。様々な症状から起きる、日常生活を送る上での”困難さ”を実話をもとに再現しているコンテンツが数多くあります。
実際に非介護者の立場を疑似体験することで、街中や電車の中、家族との会話の中など様々な場面で、認知症の方々がいまどんな状況にあるのか(何を求めているのか、どんな気持ちなのか)ということが想像できるようになります。気持ちを理解し、人として寄り添えるような、より良いケアにつなげることが出来そうですね。

 

■VR認知症プロジェクト公式サイトはこちら

3.聞こえにくい世界を体験「VR難聴体験」


次は、Deaf VRは聴覚障害についての理解を深めるために開発されたプログラムです。難聴体験会でよく行われる、耳栓やイヤーマフで耳穴をふさぐようなものは実際の難聴の方の聞こえ方とは明らかに違うそう。というのも、難聴者は聞き取りにくい周波数の音があったり、様々な音を取捨選択できなかったり…。単に聞こえないだけではないんです。
そこで、VRを用いて道路や、カフェ、食卓など様々なシーンで難聴の方がどのように聞こえているのか、どんな不自由さを抱えていてどんな気持ちなのかということを疑似体験できるのがこのプログラムなんです。
聴覚障害だからと言って、耳元で大きな声で話せばいいというわけではありません。それぞれの人がどのように感じているのか、どのように聞こえているのか、しっかりと理解しようとすることが大切だと思うんです。こういった他の視点が体験できるVRのサービスは、ぜひ広まってほしいなと感じますね。

 

■(開発元)株式会社シー・エヌ・エスHPはこちら

4.リハビリを加速させる「旅行体験」


続いては、要介護者向けの旅行体験VRサービスです。こちらは、体が思うように動かずなかなか外出できないという方に、旅行を疑似体験してもらうレクリエーション的なコンテンツでもありますが、リハビリを頑張る動機にもなっているそうなんです。
実際にこちらのプロジェクトを立ち上げた、登嶋 健太 さんはクラウドファンディングのページで、以下のように綴っています。

要介護者の多くが「身体が不自由になったらどこへも行けない」と諦めていることに気がつきました。外出困難な高齢者に世界一周旅行を体験していただき、外にいる喜びを再び感じてほしい。「行ってみたい!」と感じてもらうことで単調で辛いリハビリを続けるモチベーションを高めたい。
– [引用元] READRFOR

リハビリに励むお年寄りの方々に、海外旅行体験を届けたり、故郷に帰るような体験「VR里帰り」なんてことも実現したりしているそう。VRではなく、自分の足で現地に行き、自分の目で、自分の耳で、現地を感じたい。そんな希望をお年寄りに与えてくれる、素敵なサービスだなと思います。

 

■プロジェクト紹介ページはこちら

5.介護福祉士の仕事を体験「VR介護福祉士体験」


みなさんもご存知の通り、介護業界では深刻な人手不足が叫ばれています。未来の介護士を育てる、東京福祉保育専門学校では介護福祉士の仕事をまず理解してもらうための介護福祉士体験コンテンツをVRにて公開しているんです。
介護士が普段どんな仕事をしているのか、どのようにお年寄りと接しているのか、こうして疑似体験をしてみると介護の現場に対して持っていたイメージが少し変わるかもしれませんね。
また、介護の現場では離職の問題も深刻。介護を志す前の段階でリアルな現場を広く知ってもらうということは本当に大切な事かなと感じます。
こういった業界では、本当に想いを持って働いている方がたくさんいたり、仕事のやりがいにつながる素敵なシーンと出会えたりします。イメージが先行しがちではありますが、VRによって多くの人にリアルな姿が届くと良いなと願っています。

まとめ:VRで、理解と共感を促進

いかがだったでしょうか。
介護・福祉業界は、業界に携わる人も、そうでない人も、「理解と共感」が大切な業界なんじゃないかなと思います。なかなか実際に現場を見る場面が少ないからこそ、多くの人にリアルな姿を発信していくことがこれからの福祉業界をより良くしていくことにつながるのではと感じます。
今後の福祉業界の動向を見ていく上でも、『福祉×VRのサービスや取り組み』には注目していく必要がありそうですね!!