2020年7月から始まった「Go Toトラベルキャンペーン」により、様々な観光地や宿泊施設で集客の競争が激化しています。
そんな中、集客に差をつけるのがSNSを活用したマーケティング。
今では若年層に限らずSNS利用率が増加傾向にあり、宿泊施設でもSNSを効果的に活用することで、お客様の宿泊を促すことが期待できます。
今回はホテル・旅館業の方にSNSマーケティングの運用がオススメな理由と、その事例をご紹介します。集客にお悩みの方や、どうやって運用していいかわからない方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
最近注目されているマーケティング方法の一つで、TwitterやInstagramなどのSNSを活用し、企業や商品・サービスに関する情報を発信することで、ビジネス成長につなげるマーケティング活動です。
SNSの普及により誰でも情報発信が気軽にできるようになったことから、企業と消費者を繋ぐ媒体として注目されており、導入する企業の増えている手法です。
今までは一部の人が使う集客ツールのイメージが強かったSNSですが、活用の幅が広がったことからSNSマーケティングはメジャーな方法になりました。
SNSの利用増加に伴い、ホテルや旅館でもSNSで情報収集して宿泊場所を検討するユーザーが増えており、旅行業での活用も浸透してきました。また、これまでは旅行に行くことが決まっているユーザーに対して効果を発揮するマーケティング方法が主流でしたが、SNSマーケティングでは旅行に行くことが決まっていない潜在顧客に対してもアプローチがしやすく、どの層に対しても情報を届けることができるようになりました。
SNSマーケティングを運用することで、幅広いユーザーに向けてアプローチすることができるので集客アップにつなげることができます。
それでは、ホテル・旅館業のSNSマーケティング事例をご紹介します。
ピックアップした7つを施設の特徴や工夫していることに触れながら紹介していくので、参考にしてみてください。
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まずこちらは、山形県の銀山温泉入り口に位置する旅館「銀山荘」。
Instagramでは美しい景観写真が多く投稿されています。こちらの投稿写真は旅館の方が撮影したものだけでなく、訪れた観光客が撮影した写真のリポスト(シェア)を行うことで、観光客自身のエンゲージメントを高めると同時に、投稿頻度の維持にもつなげています。また、リポストした写真にはコメントを残しており、ユーザーとの距離を近づけることができていますね。
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続いては、京都に位置するビジネスホテル「ザ エディスターホテル京都二条」です。
国内だけでなく海外からの利用客も多いことから、投稿写真には英語で説明を書き、海外旅行客に向けての配慮も行っています。最近ではコロナウイルス対策に取り組む写真を投稿することで観光客に安心感を与えることに成功しています。宿泊施設のコロナ対応を写真とともに伝えるのはこの時期の参考となりそうですね。
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北海道にある温泉旅館「ゆとりろ洞爺湖」のInstagramページには、大浴場やロビーの写真など館内の様子がわかる写真を多く投稿しています。また、季節の食事メニューやイベントが始まるごとに写真を用いて告知しており、SNSを効果的に活用していることがわかります。投稿写真の中にあるお客様からいただいたお手紙の写真からは、とても愛されている旅館ということが伝わってきますね。
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乾いた大地がどこまでも続く高原をイメージ化した街並みを再現したカスティーリャゾーン。#志摩地中海村 #地中海村 pic.twitter.com/Flw8IfSUu0
— 志摩地中海村【公式】 (@shimaamigo1) March 1, 2020
こちらは三重県志摩のリゾートホテル「志摩地中海村」です。
どこか異国をイメージする外装のホテルで、Twitterに投稿されている写真からはその様子を楽しむことができます。テレビでもたびたび紹介されており、その旨をTwitterを活用して紹介することでPRに繋げていますね。
訪れた方の投稿に対して「いいね」で反応し、コミュニケーションを行なっていることもわかります。
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続いては、落ち着いた雰囲気の味わえるホテル「The Ritz Carlton, Osaka」です。
Facebookの投稿写真には日本語の説明だけでなく、英語表記での紹介も行っています。国内外問わず様々な国籍のお客様が宿泊しているので、こうした細かな配慮はユーザーからの信頼につながります。
また、普段は見ることのできない人気メニューのメイキング動画の投稿を行い、他社との差別化も行っています。
■The Ritz Carlton, OsakaFacebookページはこちら
こちらは、八重山諸島の小浜島にあるリゾートホテル「はいむるぶし」。Facebookページでは料理やお部屋の写真よりも、美しい海やビーチなどのロケーション写真で統一することで「実際に海を見てみたい!」とユーザーに思わせる効果を出しています。また、動画による投稿も行っており、リアルな海の雰囲気を伝えることもできていますね。
■はいむるぶし~南十字星という名のリゾート~Facebookページはこちら
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最後に、新潟県南魚沼市にある宿、里山十帖をご紹介します。
Instagramでは自然溢れる風景や、野菜や果物などの食の写真が投稿されています。田舎のワンシーンを切り取ったような写真が多く、どこか懐かしさと温もりが感じられますね。投稿写真中にはお部屋の写真も投稿されているので、初めての場合でもイメージしながら安心して訪れることができそうです。
■里山十帖Instagramページはこちら
この記事では、ホテル・旅館業のSNSマーケティングの事例を紹介してきました。
それぞれの施設でこだわっている点や、アピールしたいことをSNSなら効果的に届けることができます。ユーザーが興味を持ちそうな写真や情報を発信することが集客につながるので、施設の特徴を前面に出した投稿を行うことが大切になりそうですね。
今回紹介した事例を参考に、ぜひSNSマーケティングの運用を行ってみてくださいね。