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VR・360度
2019.10.03

VRを続けると近視になるのか【年齢・使い方に注意】

VRを続けると近視になるのか【年齢・使い方に注意】

VRゲームやVRのテーマパーク、無料VR動画など、数年前に比べるとはるかに私たちの生活に浸透してきたVR。今後もその市場は急速に拡大していくと言われています。
一方で、目から数センチ先の液晶をレンズを通して覗くVRの「目への影響」について心配する声もたびたび聞こえてきます。
実際、長時間スマートフォンやPCの画面を見ているだけでも目は疲れますよね。それよりもはるかに近い距離で、しかも立体視するVRの映像は、なんとなく目に悪そうなイメージはあるんじゃないかなと思います。
実際には、VRによる「目への影響」について、どのようなものがあるのでしょうか。

 

 

1.目の構造

まず、目への影響について語る前に、目の構造をおさらいしたいと思います。人間は外界の情報を五感を活用し入手していますが、視覚はその情報の約80%をとらえているそう。
角膜から水晶体を通じて網膜に情報が映し出され、それが視神経を通じて脳に伝達されます。

普段、私たちは無意識のうちに毛様体と呼ばれる組織で、水晶体(レンズの役割)の厚さを変えて遠近の調節をしたり、虹彩と呼ばれる部分で目に入る光の量を調節したりしています。
ほとんどの場合は、その調節がうまくいかなくなってしまうことによって視力が落ちてしまいます。近視・遠視・乱視などと呼ばれるのがその例です。

2.子どもの目への影響

それでは、私たちの目にはVRがどのような影響を及ぼすのでしょうか。
まず、子どもの目に注目してみていきたいと思います。
実はほとんどのVR機器には7歳以上 ~13歳以上 といった年齢制限を設けられているんです。

なぜなら、6歳までの子どもは視覚の発達過程で、環境の影響を受けやすい「感受性期」にあるとのこと。つまり、生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01程度で、この時期までに目もだんだんと成熟していくのです。
この時期に、目の病気や、強い遠視や乱視、斜視などがあると視力の正常な発達が妨げられ、後から治療を行っても思うように効果が上がらないとも言われています。

したがって、VRでは疑似的に立体視をさせているので、目の使い方を学んでいる最中に通常とは異なる方法で立体視をさせると異常を起こす可能性があるんです。
■通常 :左目と右目で見えている角度や距離のズレによって立体視
■VR  :左目と右目で見る映像に差をつくることにより疑似的に立体視

実際に日本でもVRを視聴した子どもが斜視になった例も報告されています。
VRを体験させる年齢や、使い方には注意が必要ですね。

3.子どもへの目の影響が心配なら一眼がおすすめ

VRゴーグルは二眼だけでなく、両目で同じ目線のものを見る一眼タイプのものもあります。
こちらなら、子どもでも安心。立体感は多少薄れてしまいますが、VRコンテンツは子どもにも体験させたいものがたくさんあります。親子でVRを楽しみたときは、一眼タイプがおすすめかなと思います。

参考記事はこちら

4.VRによって視力が回復したという事例も!?

実は、VRが目に悪い影響を与えるだけではないこともわかっています。
実際、中国の9~12歳の子ども計50人を対象に行われた実験では、Google社のVRお絵かきソフト「Tilt Brush」が子どもたちの視覚に与える影響をテストされましたが、実験後、ほとんどの子どもたちに目の疲労は見られず、むしろ14%もの子どもたちの視力が向上したという結果が得られたとのこと。

なぜこのようになるかというと、「VR映像を視聴している時は目が遠くを見ている状態(=リラックスしている状態)になっている」という見解があります。
もう少し詳しく言うと、本来は左目と右目を若干寄り目になるように調節し、見たいモノの場所に合わせて右目と左目の視線を交差させて見ています。
ところが、VR映像では左右が別々の映像を見ているのでその必要がありません。目の前を見ていれば立体的に映像を見ることができるのです。つまり、疑似的にめいっぱい遠くを見ている時と同じ状態となっているそうです。

■通常 :視線を交差させて立体視
■VR    :視線が平行なまま立体視

 


VRを使用し始めて5か月で、視力0.3→1.0に回復したという事例もかなり話題となりました。

まとめ:使い方に注意しながら楽しく活用しましょう

ここまでいかがだったでしょうか。
VRの注意しなければならない点・また、新たな可能性も見えてきたのかなとも思います。
VRヘッドセットはこれまでに無かった全く新しいデバイスです。まだまだ明らかになっていない身体への影響や、また新たな可能性が秘められています。
何事も、長時間の連続使用は避け、適切に使用するということが良いのかなと思います。