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VRは近視になりますか?視力や目への影響は?

VRゲームやVRのテーマパーク、無料VR動画など、数年前に比べるとはるかに私たちの生活に浸透してきたVR。今後もVR市場は急速に拡大していくと言われています。

一方で、目から数センチ先の液晶をレンズを通して覗くVRの「目への影響」について心配する声もたびたび聞こえてきます。

実際、長時間スマートフォンやPCの画面を見ているだけでも目は疲れますよね。それよりもはるかに近い距離で、しかも立体視するVRの映像は、なんとなく目に悪そうなイメージを持たれるのではないでしょうか。

ここでは、VRが目にもたらす影響について見ていきましょう。

1.目の構造をおさらい

まず、VRの目への影響について語る前に、目の構造をおさらいしたいと思います。

人間は外界の情報を五感を活用し入手していますが、視覚はその情報の約80%をとらえているそう。
角膜から水晶体を通じて網膜に情報が映し出され、それが視神経を通じて脳に伝達されます。

普段、私たちは無意識のうちに毛様体と呼ばれる組織で、水晶体(レンズの役割)の厚さを変えて遠近の調節をしたり、虹彩と呼ばれる部分で目に入る光の量を調節したりしています。

ほとんどの場合は、その調節がうまくいかなくなってしまうことによって視力が落ちてしまいます。
近視・遠視・乱視などと呼ばれるのがその例です。

2.VRがもたらす子どもの目への影響

子ども VRイメージ

VRは私たちの目にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

実はほとんどのVR機器が7歳以上 ~13歳以上といった年齢制限を設けています。

なぜなら、6歳までの子どもは視覚の発達過程で、環境の影響を受けやすい「感受性期」にあるとのこと。つまり、生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01程度で、この時期までに目もだんだんと成熟していくのです。

この時期に、目の病気や、強い遠視や乱視、斜視などがあると視力の正常な発達が妨げられ、後から治療を行っても思うように効果が上がらないとも言われています。

したがって、VRでは疑似的に立体視をさせているので、目の使い方を学んでいる最中に通常とは異なる方法で立体視をさせると異常を起こす可能性があるのです。

実際に日本でもVRを視聴した子どもが斜視になった例も報告されています。
VRを体験させる年齢や、使い方には注意が必要です。

3.子どもの目への影響が心配なら一眼VRゴーグルがおすすめ

一眼VRゴーグル イメージ

VRゴーグルは二眼だけでなく、両目で同じ画面を見る一眼タイプのものもあります。

こちらなら、子どもでも安心です。立体感は多少薄れてしまいますが、VRコンテンツは子どもにも体験させたいものがたくさんあります。親子でVRを楽しんでもらうイベントなどでは、一眼タイプのVRゴーグルがおすすめです。


▶︎▶︎関連記事:VRゴーグルの一眼(単眼)と二眼の違いとは【利用者に合わせて使い分け】

4.VRによって視力が回復したという事例も

実は、VRが目に悪い影響を与えるだけではないこともわかっています。

実際、中国の9~12歳の子ども計50人を対象に行われた実験では、Google社のVRお絵かきソフト「Tilt Brush」が子どもたちの視覚に与える影響をテストされましたが、実験後、ほとんどの子どもたちに目の疲労は見られず、むしろ14%もの子どもたちの視力が向上したという結果が得られたとのこと。

▶︎▶︎参考:毎日新聞

なぜこのようになるかというと、「VR映像を視聴している時は目が遠くを見ている状態(=リラックスしている状態)になっている」という見解があります。


もう少し詳しく言うと、本来は左目と右目を若干寄り目になるように調節し、見たいモノの場所に合わせて右目と左目の視線を交差させて見ています。

ところが、VR映像では左右が別々の映像を見ているのでその必要がありません。目の前を見ていれば立体的に映像を見ることができるのです。つまり、疑似的にめいっぱい遠くを見ている時と同じ状態となっているそうです。

VRゴーグルを毎日のように被るようになって5ヶ月程になりますが、何故か視力が回復してきたみたい。
検査でも0.3→1.0など。ずっと掛けてきたメガネなしで不安なく車を運転できる事に気づいて驚いてます。
ゴーグルの焦点距離が2mくらいの所にあるという話と関係あるのかな。

— お休みさん🌥️ (@0yasum13) August 2, 2018

こちらのようにVRを使用し始めて5か月で、視力0.3→1.0に回復したという事例も話題となりました。

5.まとめ

VRヘッドセットはスマホやパソコンとは異なるデバイスです。まだまだ明らかになっていない身体への影響や、また新たな可能性が秘められています。

何事も、長時間の連続使用は避け、適切に使用するということが望ましいでしょう。

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