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プロスポーツの売上高と順位は比例するのか?【Bリーグで徹底調査】

プロスポーツの売上高と順位は比例するのか?【Bリーグで徹底調査】

こんにちは。今週も河合のブログにお付き合いください。
今週はスポーツの話題です!

 

実は、これまでいろいろスポーツやっていまして、野球・水泳・ハンドボール・バドミントンなどなど、体を動かすことが大好きなんです。
冬はボードですね~。今シーズンは何回滑れるんだろうか…。

▲社会人野球で楽しく汗を流しています(^^)

 

やるだけじゃなくて、見るのも好きなんです。
自分がやっていたものだけじゃなく、テニスやボクシング、バレーなどありとあらゆるスポーツを観戦しています。

 

こんなに好きなのに、なのに…、なんで…。
オリンピックチケット限界まで応募したのに全滅だったんだ~~!?(嘆き)

 

くそう。
これは、なにか裏で大きな力が働いているに違いない。
暴いてやる!!

 

 

…はい、こんな茶番はもうお腹いっぱいですね。
別にスポーツ界に恨みがあるわけではなく、単純にお金が潤沢にあるチームほど勝てるのかどうかということが気になったので調べてみることにしました。
題して「プロスポーツの売上高と順位は比例するのか?」です!

 

いい選手を獲得したり、設備を整えたりと、チームが強くなるためには、経営も強くなければならないのでは!?
そんな仮説に今回も挑んでみました!!
ちなみに売上高で比較するのが一番単純かなと思い、売上高と順位の関係性について注目してみようと思います。

 

B.LEAGUEとは?

2016年9月22日に開幕した、日本の男子プロバスケットボールリーグです。公益財団法人ジャパン・プロフェッショナルバスケットボールリーグ(JAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUE、JPBL)が運営しています。
Bリーグでは、1部リーグはB1、2部リーグではB2と称され、それぞれ18チームで構成されています。
レギュラーシーズンの試合はその18クラブを東地区・中地区・西地区の6チームずつに分け、1シーズン計60試合を行い勝率で順位を決めるんです。

 

ちなみに、なぜ、Bリーグを選んだかというと、リプロネクストがBリーグ1部の「新潟アルビレックスBB」のオフィシャルスポンサーだからです!(アピール)

■関連記事はこちら「新潟アルビレックスBBオフィシャルスポンサー継続のお知らせ」

 

どうせ検証するなら、関わりのあるチームの所属するリーグがいいなと思った次第です。

最近できたばかりのプロリーグ。なんだかワクワクしてきますね。
それでは、早速見てみましょう!

売上高と順位を実際に調べてみた

実は、B.LEAGUEではどの公式HPにて全クラブの決算概要を公開しています。それぞれのクラブの経営成績・財政状況まで簡単に見ることができますね。
今回はこちらを参考にしました。

B.LEAGUE 2016-17シーズン(2016年度)クラブ決算概要

B.LEAGUE 2017-18シーズン(2017年度)クラブ決算概要

B.LEAGUE 2018-19シーズン(2018年度)クラブ決算概要

 

 

まずは、発足初年度。1年目の各クラブチームの順位と売上高です。

2016-17
東地区 順位 売上高(単位:千円)
宇都宮ブレックス 1 1,025,052
アルバルク東京 2 670,554
千葉ジェッツ 3 928,516
レバンカ北海道 4 438,540
秋田ノーザンハピネッツ 5 583,876
仙台89ERS 6 446,756
中地区 順位 売上高
川崎ブレイブサンダース 1 954,792
三遠ネオフェニックス 2 590,659
サンロッカーズ渋谷 3 829,320
新潟アルビレックスBB 4 357,927
富山グラウジーズ 5 338,095
横浜ビー・コルセアーズ 6 607,885
西地区 順位 売上高
シーホース三河 1 829,320
琉球ゴールデンキングス 2 810,515
大坂エヴェッサ 3 1169,858
名古屋ダイアモンドドルフィンズ 4 543,954
京都ハンナリーズ 5 393,200
滋賀レイクスターズ 6 460,615

うーん。なんとなく関連しているような、関連していないような…。
まあでも、やはり順位が高いほど売上高が大きくなっている様子は感じますね。

 

 

次は、2年目。2017-18シーズンの成績と売上です。2年目のほうが顕著に関連が見て取れますね。

2017-18
東地区 順位 売上高
千葉ジェッツ 1 1,427,040
アルバルク東京 2 1,163,913
川崎ブレイブサンダース 3 11,236,75
宇都宮ブレックス 4 1,200,663
サンロッカーズ渋谷 5 786,599
レバンカ北海道 6 576,294
中地区 順位 売上高
シーホース三河 1 1,346,960
名古屋ダイアモンドドルフィンズ 2 720,227
新潟アルビレックスBB 3 505,579
三遠ネオフェニックス 4 646,576
富山グラウジーズ 5 425,416
横浜ビー・コルセアーズ 6 712599
西地区 順位 売上高
琉球ゴールデンキングス 1 97,3475
京都ハンナリーズ 2 482,420
滋賀レイクスターズ 3 506,769
大坂エヴェッサ 4 124,046
西宮ストークス 5 277,830
島根スサノオマジック 6 412,549

 

 

最後に昨年度。2018-19シーズンですね。
こちらはどうでしょうか。東地区では上位チームの売上高が10億円を超えており、関連が確認できそうです。

2018-19
東地区 順位 売上高
千葉ジェッツ 1 1,761,663
宇都宮ブレックス 2 1,370,736
アルバルク東京 3 1,377,910
サンロッカーズ渋谷 4 739,969
秋田ノーザンパピネッツ 5 679,216
レバンカ北海道 6 790,129
中地区 順位 売上高
新潟アルビレックスBB 1 620,457
川崎ブレイブサンダース 2 664,989
富山グラウジーズ 3 521,122
シーホース三河 4 1,622,489
三遠ネオフェニックス 5 702,585
横浜ビー・コルセアーズ 6 811,662
西地区 順位 売上高
琉球ゴールデンキングス 1 1117,061
名古屋ダイアモンドドルフィンズ 2 933,556
京都ハンナリーズ 3 537,279
大坂エヴェッサ 4 1,363,968
滋賀レイクスターズ 5 562,492
ライジングゼファー福岡 6 456,930

しかし、中地区…。上位3チームよりも下位3チームのほうが売上高が大きいではないか。
西地区もなんとも言えない感じですね。

 

そんなことより、この年は、新潟アルビレックスBBが地区一位になった年なのです!!!(必死にアピール)

 

 

次は時系列で見てみましょう。
全てのチームを見ていくときりがないので、いくつか抜粋したいと思います。
まずは、特に売上高が伸びているチーム。

千葉ジェッツ

千葉ジェッツ 順位 売上高
2016-17 3 928,516
2017-18 1 1,427,040
2018-19 1 1,761,663

 

新潟アルビレックスBB

新潟アルビレックスBB 順位 売上高
2016-17 4 357,927
2017-18 3 505,579
2018-19 1 620,457

 

富山グラウジーズ

富山グラウジーズ 順位 売上高
2016-17 5 338,095
2017-18 5 425,416
2018-19 3 521,122

 

 

この3チームは売上高が、Bリーグ発足年度と比較して倍近くになっているチームです。いかがでしょう。順位も上がっていませんか?
まあ、こちらは売上が大きくなり選手がより勝てるようになったというよりも、選手が勝っているから人気もでてきて売上が出ているということなのだとは思います。

 

次はこちら

サンロッカーズ渋谷

サンロッカーズ渋谷 順位 売上高
2016-17 3 829,320
2017-18 5 786,599
2018-19 4 739,969

 

滋賀レイクスターズ

滋賀レイクスターズ 順位 売上高
2016-17 6 460,615
2017-18 3 506,769
2018-19 5 562,492

 

こちらの2チームは順位も売上高も少し停滞気味ですね。
その他のチームも時系列で見てみると大きく売り上げを伸ばしているところと売上高が停滞しているところの順位の変動を見てみると、やはり順位と売上高には何らかの関連がありそうだということがわかりました

検証の結果…

3年間分の全チームの順位と売上高を見ていきましたがいかがだったでしょうか。うすうす気づいていましたが…。

 

順位と売上高を比較するだけじゃ、なにもわかりませんね!(笑)

 

そうなんです。この2つの要素を比べてみただけでは、「順位と売上高が何か関連していそう」ということ以外にわからないんです(笑)
ただ、確かに、上位のチームの売上高が大きい傾向にあるというのはわかりました。

実は、私会計学を専攻していて、専門は「財務会計」なんです。まさに企業の財務諸表(決算書)を読んで分析するようなことをやっていました。
なので多分、深くやりだしてしまったらとことんやってしまう気がするのでここら辺で(笑)

 

一つ、気づいたことが…。

でも、それぞれのクラブの収入・費用を見ていくうちに、何となく感じたことが一つあります。それは、「安定的な収入源があるチームは、うまく回っている」ということ。

 

Bリーグのチームにおいて一番の安定収入源は「スポンサー収入」だと思います。スポンサー収入が多いところは、選手たちのための人件費にその多くを回しているところが多い印象。またそういったチームは、より優秀な選手や知名度のある選手を獲得している場合が多いです。そうなるとグッズもよく売れて物販での収益が上がっていますね。もちろん試合を見に来る人も増えてきます。

 

つまり、スポンサー収入向上⇒選手層の充実⇒入場料・物販収入向上というような好循環が生まれているように感じます。

安定した収入を得ることのできる仕組みづくりが大切

回りくどくなってしまいましたが、何を言いたいかというと「本当にやりたいことに対して継続的に注力できる環境を作るには、安定した収入を得ることのできる仕組みづくりが大切である」ということに偶然この数字を見ながら気づきました(笑)

 

Bリーグのチームにおいて、本当にやりたいことは「勝つこと」だと思います。でも、そのためには勝つ体制を整えるための資源(収入)が必要。
本当にやりたいことに集中するために、そのための余裕を作っておくことが大事ですよね。やりたいことだけをやっていたら資源が底を尽き、いづれはできなくなってしまいます。
これはどんなことにも当てはまると思うんです。

 

リプロネクストでも、「新潟を挑戦する雰囲気に変える」という想いを持って活動していますが、東京での仕事も受けています。それはそういった意味でもあるんです。

 

いかに持続可能な仕組みを創るか。

これからの時代、より求められる力だと思います。
チャレンジし続けながら、そういった力を身に付けていきたいですね。

 

まとめ:当たり前だけど、売上は大切!

はい。なんとも薄っぺらいまとめとなってしまいましたね(笑)
でも実際まとめるとなるとこんな感じ。

 

①順位と売上高には何らかの関係がある
②安定収入が大きいチームほど、人件費にお金を使うことが出来ている

 

つまり、売上は大切!
現場からは以上です!